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スプリンターズステークスの日──オディールの死

秋のG1第一弾スプリンターズステークスの日、フジテレビの競馬中継は変則だった。3時40分になってもまだF1をやっていた。テレビ番組表には3時40分から4時20分とある。すでにもうF1のトップはゴールしているようだが「最大延長4時10分まで」とあるからこのままF1中継が続くのだろう。

▼競馬にはこういうことが多い。グリーンチャンネルという専門局があるからそちらを見ろということなのだろう。無縁の身には辛い。以前は競馬場派だったのでテレビ中継など無関係だったのだが近年はIPAT専門なので地上波頼りだ。マイナーとはいえG1の日にそれはないよなあと愚痴る。

▼3時45分になって中継が始まった。録画で見せられるよりは生中継の方がいい。ローレルゲレイロとビービーガルダンが並んでゴール。長い長い写真判定。やがてローレルゲレイロに決まる。高松宮記念に継いでスプリントG1二冠達成だ。通常の放送時間だと勝ち馬は決定しなかった。当然勝利ジョッキーインタビュウもない。これでよかったのかもしれない。3着に突っこんできた夏馬カノヤザクラも見事だった。

▼もうひとつの変則放送の効果。ふだんは放送されるはずのない阪神11レース、4時10分発走のレースが中継された。激しいゴール前のせめぎあい、1番人気で5着入線したオディールに故障が発生する。ゴールを過ぎるときに見えた脚もとの状態でダメなのはわかった。競馬特有の残酷なシーンだ。そのあと、折れてぶらんぶらんになっている左前が映し出された。それを映したことを責めているのではない。あのあとすぐ薬殺だから、オディールファンに最後の姿を見せてくれた価値ある映像だと感謝している。あそこまでひどいとテントで囲んでその場で薬殺だろう。

▼今回通常放送だったらオディール最後のレース中継はなかった。多くのファンにとってオディールの死はスポーツ紙の文字情報で知る形になっていた。すくなくとも私のような地上波しかない者にはそうである。何度見ても辛いシーンだが、オディールは最後の姿をみんなに見せることが出来た。それは競走馬として幸福な死だったろう。

▼トールポピーの勝つ阪神JFじゃ1番人気だった。2歳11月の勝利から20カ月ぶりに今夏の小倉で勝ち(単勝1.9倍!)連続1番人気に支持された最後のレースもゴールまで見せ場たっぷりだった。こういう形の重症はだいたい競走中止になる。オディールは最後まで走りぬいた。みんなにさよならが言えた華のある最後だった。

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【附記】 勝っていたレース!

ここを読んだ友人がメールをくれた。阪神競馬場で、目の前でレースを見ていたようだ。
そのメールを読んでいたらもういちどレースが見たくなり、JRAのサイトから映像をDownloadして見た。

それであらためて知った。オディールは伸びていた。アクシデントがなければ勝っていたレースだった。勝ったボストンオーを交す勢いだった。
つまづいたことと、そのあと映された脚もとの映像がショックで、私はレースその物の印象が稀薄になっていた。
「最後までよくがんばった」と、1番人気での5着をまるで善戦したかのような書きかたをしてしまった。そうじゃない、オディールは伸びていた。加速していた。あのままなら勝っていた。がんばった彼女に失礼なことを書いた。お詫びして訂正する。

みなさんも時間があったらぜひもういちど見てください。伸びている、あれは突きぬける脚だ。オディールは勝っていたのだ、と記憶したい。(10/5/pm22)





JRAのゴール前写真。

このときオディールはもう脚を折り、走れなくなっている。

不自然な騎手の姿勢からもそれがわかる。
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