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宝塚記念感想──内田GⅠ制覇、インティライミ不利、ロック故障

*内田がエイシンデピュティをもたせた。あれが腕だ。中央の騎手となって初めてのGⅠ制覇。しかもテン乗り。あんな乗りにくい馬を、たいしたもんだ。
 いま、あらためて全成績を見てみたが、とても宝塚記念を勝つような道を歩んでいない。ダートの短距離馬と思われていたようだ。関係者が適性を見ぬけなかったのだろう。よくぞここまで出世した。これまたたいしたもんだ。


*「内田がもたせた」と矛盾するが、「サムソンが届かなかった」のも事実。あれがあの馬なのだろう。オペラオーとはそこがちがう。天皇賞・春も勝っていたレースだ。なのにもういちどアドマイヤジュピタに差し返されている。武の責任ではない。これであの厩舎、まだ未勝利か。


 武豊があんなに鞭を入れるのもひさしぶりに見た。なりふりかまわず振るっていた。勝ちたかったのだろう。勝たねばならないと思っていたのだろう。しごいてしごいて持たせようとする内田、叩きまくって追いこんできた武。名勝負である。インティライミの上で佐藤が立ち上がるあの場面さえなかったら。


*インティライミは惜しかった。直線の攻防のあそこで立ち上がるほどの不利。あれがなければ勝ったのはこの馬だったろう。あの脚いろなら突きぬけていた。


*ところで、私は佐藤哲三騎手が好きだった。なんというか、ああいう男前ではない騎手の地味な根性が好きである。石橋とか。
 タップダンスシチーでJCを制覇したときの、「ひとも馬も地味ですが、これからもよろしくお願いします」という挨拶はなかなかの名台詞だった。実際ひとも馬も地味だから(笑)。


 ところが、その佐藤のよくない態度が話題になっていた。{Youtube}のURLが載っていたので行ってみる。すると、アナの質問を、コバカにしているというか、なにを聞かれてもはぐらかすというか、とんでもなく態度の悪い佐藤がいた。おどろいた。あきれた。


 こういう場合考えられるのは、佐藤がそのアナを嫌いなことである。思わず好き嫌いの感情が出てしまった場合だ。しかしそのアナは誠実だった。木で鼻を括ったような応対をする佐藤に、話を途切れさせないよう、一生懸命話を継いでゆく。しかし佐藤が話の腰を折る。はぐらかす。いやなヤツだと思った。私の好きな木訥で地味かっこいい佐藤哲三というのはこんな男だったのかと不快になった。


 どういう裏事情があったのかは知らない。しかしどんな理由があれ、佐藤のあの態度は勝利騎手インタヴュウとして誉められたものではない。誰か注意してやるひとがいたらいいのだが。
 もしもいまここを読んでいて、佐藤のこのインタヴュウを見たことのない人がいたら、ぜひ{Youtube}で探して欲しい。確実にまだあるだろう。


 調べたところ、2007年の京都大賞典の勝利騎手インタヴュウのようです。勝ち馬はインティライミ。


http://jp.youtube.com/watch?v=aQ4VU0SKvlE


 私はなぜこのインタヴュウを知らなかったのだろうと思ったら、これは昨年の府中の毎日王冠の日。府中に出掛けていて留守録していなかったからでした。


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*佐藤の好き嫌いはともかく、インティライミは惜しかった。弱いと言われてきたディープ世代だが、今回は1、3着を占めたことになる。
 ダービーで、ディープさえいなかったら立派な時計でダービー馬になっていたはずのインティライミ。
 そのダービーの前日の土曜、中京のダート1000メートルを勝って、やっと未勝利を脱出したエイシンデピュティ。
 ここにきて立場は逆転した。


*しかしまあ最強のはずの4歳の弱いこと。アルナスラインのメトロポリタンステークスを見たときは、やっとこの世代からも男馬のスターが出て来たかと思ったものだったが……。


*内田の優勝に拍手を送り、いいレースだと思っていたのに、下馬した岩田とロックドゥカンブの様子を見て冷める。
 雰囲気が予後不良、その場で薬殺パターンなのだ。控えている馬運車が不気味。


 ここのところ「即アップ」をやっている。日曜のメインレースの感想をもう五時にはここにアップする。今回もそれが出来た。でもこれを見たらもう出来ない。ロックドゥカンブの状況がわかるまでは、とてもじゃないが書く気になれない。


 一夜明け、どうやら競走能力喪失の大きなケガだが、薬殺だけはまぬがれたらしいので、書くことにした。しかしまだ安心はしていない。やはり回復は無理なので……もまだ充分にあり得る。
 キングジョージと凱旋門賞の両方に登録していた、南半球出身のスターは、道半ばにして引退となった。
 南半球生まれの日本馬として、エレクトロキューショニストと同じRed Ransomの仔が登場したらヨーロッパは湧いたろう。なんとも残念な結果になった。どうにもまだ心配でならない。


*そういや今週の福島のメインはラジオNIKKEI賞。去年これを勝ったのがロックドゥカンブだった。あのときから菊花賞はこの馬だと決めていた。するとそのあとセントライト記念を強い勝ちかたをして4戦全勝、菊花賞では1番人気にまでなってしまったのだった。柴山がミスをしなければ菊花賞は勝っていたし、勝っていればまた柴山の騎手人生も違う展開を見せていたろう。菊花賞はロックドゥカンブ1着固定3連単で外れたがまったく悔いはない。悔いのない馬券は楽しい。

 あれこれ想いは尽きない。なんとか無事種馬になってくれ。

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