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河野元調教師の「馬見る力」を読む──事件の詳細を綴った本──馬券とは無関係

kono


河野道文元中央競馬調教師の著書「馬見る力」を読んだ。
調教師免許を取消しされるに到る、暴力団関係者との関わりを詳細に綴っている。

相手を暴力団関係者とは知らなかったこと、1千万円をだましとられた被害者であることがよくわかった。
厩舎経営のたいへんさを案じて、自由に使って欲しいと1千万円を振りこんでくれたAさん。
Aさんのあまりのやさしさに感激し、ふと「かつてIT産業の社長」と聞いていたBさんに、「Aさんてどんなひとなんですか」と電話で問うてしまう。お金が振りこまれるまでの経緯も詳しく話す。
このBさんが暴力団だった。
すぐに利子をつけて返すから、ちょっとのあいだ、その金を回して欲しいと言われて、ついつい大阪まで届けてしまう。

この、電話で話した翌日、わざわざ飛行機で大阪まで、とんぼ返りで金を届けたことが、「相当に親しい仲」と、剥奪の大きな要因となった。その辺も詳しく弁明している。



私は、この免許剥奪事件を知ったとき、「厳しすぎるな」と感じた。河野さんは被害者なのであり、そこまでする必要はあるまいと思った。
同時に、金のまつわるギャンブルの世界であるから、そういう処置をせねばならないのかと、競馬会側の対応もわかるような気がした。

ただ、いちばん強く感じたのは、河野さんなりにブログで率直な意見を述べたり、またヤクザっぽいファッションをしていたから、「出る杭が打たれた」ということだった。

そういうファッションが好きなのかどうか知らないが、あれはどうにも擁護のしようがない。
ヤクザ厳禁の世界なのだから、ヤクザファッションはないだろう。



今回この本を読んで、詳しい経緯を知った。
気になったのは河野さんの「心の弱さ」である。体調が悪く、精神的な悩みも多く、何種類もの薬を飲んでいた時期に起きた出来事だった。

河野さんは、 武道を学んでおり、躰は頑健だ。酒は飲めない体質。
いまも肉体労働でがんばっている。しかしこの本を読むと、心が弱いと感じてしまう。
酒が飲めてストレスが発散できていたら、また流れも変っていたろう。



弟子の三浦皇成のことや、調教師時代の思い出等にもすこし触れているが、ほとんどが「事件の詳細について」である。それが目的だから、それでいいのだろう。

ひとつだけ文句を言わせてもらうと、この内容で「馬見る力」というタイトルはひどい。
かといってどういうタイトルにすればいいのかも浮かばないが、このタイトルだと「元調教師による馬券指南」と勘違いするひとも出て来るだろう。そう思って買ったひとがいたら、「詐偽だ!」と怒る。「馬見る力」のことなんて書いてないのだから。
まあ双葉社も売るためには、こんなタイトルをつけるしかなかったのだろうが。

「走る馬」や「勝たせる騎手」の特徴。そして免許剥奪の真相や三浦皇成への思いを明かす!G1馬を育てた名伯楽が「馬券の極意」を伝授

というキャッチコピーだが、この本にあるのは「免許剥奪の真相」だけである。
もしも購入して読む気があるひとがいたら、そこのところだけは割り切ったほうがよい。でないと腹が立つ。

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 kanren6 三浦皇成騎手と河野調教師──清水成駿氏の見解
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