マイルチャンピオンシップ餘禄──東スポ〝馬匠〟渡辺の見事な予想──武と社台と3.11

東スポの〝馬匠〟渡辺がサダムパテック本命でマイルチャンピオンシップを的中した。
見事なのは、天皇賞秋では無印だったことだ。
サダムパテックが本質的にマイラーであること、狙いはマイルチャンピオンシップであること、かといってぶっつけも厳しく、日程的に天皇賞を「足馴らし」に選んだことを見抜いていた。だから無印。
足馴らしではあったが、秋天での先行して差なく粘ったレース内容は、8着とはいえ、十分合格点。今度のマイル戦でこそ生きると判断した。 孤独の二重丸である。見事だった。



かっこわるいひともいる。東スポの山河。
このひとは渡辺と逆。天皇賞でサダムパテック本命。ハズレ。
マイルチャンピオンシップではアイムユアーズ本命でサダムパテックは△。
天皇賞ですら本命にしたのなら、今度こそ勝負だろうに。



私の場合。
サダムパテックはさほど好きな馬でもない。旧八大競走を勝つほどの馬ではないと読んでいた。
皐月賞は1番人気で2着。ダービー7着、菊花賞5着。
しかしそれ以外なら勝てそうだし、それが何かと言えばマイルG1だろう。
年明けからマイル戦に絞ってきた。

安田記念はサダムパテック本命。ハズレ。正直、勝つと思っていた。鞍上はウイリアムス。
天皇賞はハートマーク(笑)。
狙いはマイルチャンピオンシップだろうと思っていたが、この秋天から武豊が乗ってきた。
勝つとは思えない。狙いはここではないだろう。でも本命ルーラーシップの相手に加えた。ただし印は△ではなく ♥だった。こんなアホみたいなことはめったにしないが、たま~にする。このときは馬にではなく武豊への敬意だった。8着に負けたのでしめしめと思った。マイルチャンピオンシップで人気が落ちる。武豊が引き続き騎乗したいと申し込んだというので、この時点でマイルチャンピオンシップの本命と決めた。

が、意外な高人気。
グランプリボス、ストロングリターン、ファイナルフォームに続いての4番人気。私が確認したとき、最初6倍だった。安田記念9着、秋天8着なのに。
だが馬連や3連単では人気がない。武豊ファンの、「まだ制していないG1ふたつ、マイルチャンピオンシップと朝日杯」に対する単勝投票なのだ。



武豊と社台グループの確執が伝えられて長い。その理由の一つとして、「武が騎手会長の立場から、外国人騎手招聘に反対したこと」があげられている。
今回も社台RH、サンデーRの有力馬には、スミヨン、デムーロ、ルメールが乗っている。照哉さんのストロングリターンは武に変って社台系の有力馬に乗るようになった福永だ。
対して武のサダムは弱小馬主(失礼)である。

その武が勝ち、2、3着に、それらを引き連れてきたらおもしろいなと思った。するとそれが実現した。
私にとって、そういうマイルチャンピオンシップだった。



私は外国人騎手大好きだから、この点で武と対立することになる。社台側だ。
馬も、サダムパテックよりも、ドナウブルー(ほんとに美しい馬である)やマルセリーナ、アイムユアーズのほうが好きだ。これも社台側。

だけど今年のマイルチャンピオンシップの「絵」として、武がサダムでひさびさのG1を制覇し、社台系の馬に乗った外国人騎手が、それに彩りを添えたら「おもしろい」なと思った。

前項で書いたが、3.11のあった年に、アラフォーの三代偉人である羽生、武、イチローの記録が途絶えた。でも羽生は復活し、イチローもがんばっている。武だけが蚊帳の外だった。武に復活してもらいたい。かといって武に騎乗馬を回しているメイショウなんかじゃ、サムソンのようなとんでもない大物でも出ない限り、ちとむずかしい。いま武の先週の騎乗馬を見たが、弱小馬主ばかり。サンデーとキャロットの馬が1頭ずついたが……。騎乗馬の質を考えた場合、むしろよくがんばっているのか。それはまたいかに「社台王国」が強大であるかの証明になる。しかしそれは嘆かれない。その強大な社台王国の王子としてあれだけの成績を築いてきたのが武なのだから。



あれやこれや、どういう読みをしようとそれは競馬ファンの自由なのだが、それがうまく嵌ることはめったにない。今回はきれいに決まってしまった。決まっておどろいている自分がいる(笑)。

いちばんしあわせなのは、武が大好きで、サダムパテックが大好きで、社台や外国人騎手が大嫌いで、サダムパテックの単勝勝負をして的中したひとだろう。
私は上記したように、あまり武のひさびさのG1制覇を祝うのにふさわしい競馬ファンではない。武一筋のひとからしたら眉を顰められそうだ。ただし、武のマイルチャンピオンシップの歴史をバンブーメモリーから語る資格は持っている。

それでもまちがいなく、私にとって「今年最高のG1」になった。「最高のシーン」は、跪いたミルコだし、「最高の騎乗」は皐月賞の内田だけど。

サダムパテックを本命にしてハズれた安田記念を、「かすりもしなかったのになぜか惜敗気分」と書いている。読み直してみた。秋にこのレースを当てることをあのときから予感していたのだろうか。負けたのに気落ちしていないのが不思議だった。

去年、今年と心に刻まれるレースが続く。背景には、「2011.3.11」がある。
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