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皐月賞──サンデー一色──社台完全制覇







フルゲート18頭中、父がサンデーサイレンスの仔である馬が12頭、母がサンデーサイレンスの娘である馬が4頭。サンデーの孫が合計16頭。そうでないのは8番ビッグロマンスと10番のエイシンオスマンの2頭のみ。でもエイシンオスマンはシャトル種牡馬のロックオブジブラルタルをつけたノーザンレーシング生産だからシャダイの馬だし、ビッグロマンスの父グラスワンダーも社台スタリオンステーションで繋養されている。そういう意味では全馬社台系。


国会議員で言うなら衆議院480人、参議院242人が全員民主党みたいなもの。いかに異常であることか。



昭和30年代ぐらいまでの、まともな種牡馬がいなかった時代ならわかる。なにしろあのころは「(英国)ダービーに出た馬」が、種牡馬として来日してくださったなら、ただそれだけでありがたがられた時代だ。もちろん間違っても優勝馬なんて来ない。惨敗の馬。それでもありがたかった。あちらとしてはゴミが高値で売れて笑っていたことだろう。

まともな種牡馬数頭の仔が大競走を勝ちまくっていた。だから「仔がダービーを何勝したか」なんてことで、あのころの種牡馬と今を比べることは無意味だ。なにしろ「まともな種牡馬」でも、そのころだから「とりあえず」そうなのであり、今では通用しそうなのはいなかったのだから。よくいわれるのは、シンザンの父のヒンドスタンて名種牡馬か? である。

なのに今、世界中の名血を集められる世界一の馬券売りあげを誇る日本で、この結果なのだから、サンデーサイレンスがいかに優れていることか。「あのころの種牡馬」よりも、桁外れにライバルの多い現在で「あのころの種牡馬」よりも凄いのである。



この結果は、競馬が自由競争であることの象徴だ。これにもしも御上が関わっていたなら、「サンデー系種牡馬による生産制限」とか、そんな不粋なことをしてろくでもないことになっていただろう。

実際ピルサドスキーの購入に代表されるようにバランスを取ろうとJRAは口や手を出していた。それでも止まらなかったのだからサンデーの優秀さがわかる。

以前も書いたが、しばらくG1とは無縁の下河辺牧場や千代田牧場がひさびさにG1ホースを出して話題になる。でもそれはスティルインラブやワールドオプピースでありサンデーの仔なのだった。メジロの最後のG1制覇メジロベイリーも同じ。藤原牧場が悲願のダービー制覇を成し遂げる。でも父はトニービン。社台抜きに日高はやってられなくなっていた。



私はサンデーサイレンスが大好きであり、競馬は自由競争であるべきと思っているから、この結果に不満はない。強いモノが勝者となるのは当然の帰結である。だからサンデー一色にケチをつけているのではない。それでも思うのは、ノーザンテースト全盛時代はまだ「新日と全日のどっちを応援するか」ぐらいでいられた。今は「アンドレ・ザ・ジャイアントが小人プロレスを踏み潰しているような情況」だ。どっちが好きかのどっちがない。社台による完全制覇は社台にとってもよろしくないだろう。

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それを前提にしての感想をふたつ。

ひとつ。これでは血統書は売れない(笑)。べつに血統ライターではないからどうでもいいが、血統であれこれ言うのもまた競馬ファンの楽しみ。それができない今は不幸な時期と言える。だってここまで有力馬の血統が偏っていたらリクツなんていらない。

サンデーは今後も母の父、母の祖父として長年君臨して行くだろうが、やがてサンデーの息子を越える種牡馬は必ず現れる。それが競馬の血の流れだ。それはなんという馬なのだろう。どんな血統なのだろう。ともあれ日本は初めて「サンデー系」という歴史を作れた。偉大なことである。



私は「関東対関西」の対決図式が好きなように、「社台対日高」が好きだった。私が取材をしているころはまだそれが残っていた。もう落日ではあったが、日高のテスコボーイからトウショウボーイの流れが、まだ社台のノーザンテーストに対抗していた。シーホークの仔のウイナーズサークルやアイネスフウジンがダービーを勝ったりしていた。いまはもうなにもない。全日高が社台組の傘下になってしまった。完全制覇である。たまにちいさな牧場から活躍馬が現れても父はステイゴールドだったりする。種牡馬入りしたとき安いからつけられた馬だ。つまりは安物のサンデーである。ここ十数年を振り返っても、社台と関係なく大活躍したのはオペラハウス産駒の2頭だけだろう。

ふたつめ。日高の馬産人にとっての大勝負だったあのラムタラが成功していたら……。それを思う。あれは日高の名門牧場聯がなけなしの金を掻き集めての渾身の大勝負だった。そして、見事に散った。

社台の送り出すサンデー系の馬と、日高の送り出すラムタラ系の対決。社台対日高という対立構図。ついでに五分と五分の関東関西の対決(笑)。それが私の理想になる。叶わぬ夢だ。

サンデーサイレンス大好きだから、サンデー一色の皐月賞出走馬を当然と思いつつも、その点に関してのみすこしだけ複雑な思いである。

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どうでもいい【附記】

もしもラムタラがサンデーに対抗するぐらい成功していたら、江面弘也さんの『サラブレッド・ビジネス - ラムタラと日本競馬』(文藝春秋)は馬事文化賞を取り、江面さんのターフライターとしての人生も変っていただろう。江面さんの夜遊びもよりスケールアップしていただろう。ってよけいなお世話か。すいません。いや江面さんとはいろいろワルイコトをした仲なので(笑)。
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