久々競馬の戸惑い──皐月賞

今日から東京開催だ。
〝博打屋〟の梶山さんが、その戸惑いを書いている。「一ヵ月もパドックに立たなかったのはこの40年で初めてだ」と。
http://blogs.yahoo.co.jp/arakantetsu/archive/2011/4/23?m=lc#28494621

私が梶山さんと知りあったのは、昭和末期、一年365日競馬をやっているとき、いつもパドックで隣にいたからだった。土日の中央、平日の南関、毎日パドックで顔を合わせていればいつしか親しくなる。

その後私は遅咲きの海外放浪を始め毎日競馬からは撤退した。梶山さんは、それからも今もパドックに立ち続けてきた。その梶山さんが、ひさしぶりの「生競馬」に戸惑っている。そのことからもまた、今回の震災がいかに特別なものであったかがわかる。

私はやはり皐月賞には出かけないことにした。宮城と福島で死んだ友人(ひとりはいまも行方不明のまま)を思うと、どうにも競馬を楽しむ気にはなれない。行方不明(という名の遺体未発見)の友人は、学生時代アパートの隣室にいて、カブラヤオーとテスコガビーを一緒に応援した仲だから、行くことが供養になり行くべきかとも思うのだが、どうにもその気になれない。



先日パソコンに地震予知速報ソフトをインストールした。一日に何度もアラームが鳴る。
憂鬱な日々が続く。

ただ誤解して欲しくないのだが、私は競馬開催やそれを楽しむことを否定するものではない。楽しんだ方がいいのだ。いまいちばん必要なのは活溌な経済活動で復興を手助けすることだ。縮こまることが最もよくない。

もしも府中に出かけたなら、私は競馬を、馬券を、心底楽しんでしまうだろう。「メインだけ」なんて決めていっても、目の前のレースにぜんぶ手を出してしまう。そして帰宅して、死んだ友にもうしわけないと落ちこむ。その程度の男だ。
だからせめて皐月賞の日は、テレビだけ見て、友とのあのころを思い出して喪に服そうと思っている。

昭和50年、関東馬カブラヤオーの華麗な逃げきり。2着は関西馬ロングホーク。着差2馬身半。カブラヤオーの鞍上は菅原、ロングホークの鞍上には武邦。3着が後の天皇賞馬エリモジョージ。もちろん鞍上は〝天才〟福永。あのころはとにかく東西の対決意識が強く、カブラヤオーの勝利に「どんなもんだ!」と胸を張ったものだった。あの「健全な東西対決感覚」は楽しかったなあ。今年の勝ち馬を見ながら、それを思い出すことだろう。一緒に生きた馬を、友を、忘れない。
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