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エリザベス女王杯敗戦記──悔しさすらもなく

 買いたい馬が多すぎる。データやらなんやらであれこれチェックし、いらない馬に斜線を引いて消した。8頭まで絞った。クィーンスプマンテもティエムプリキュラもその対象であり、いわば私にとって「出走していない馬」なので、あまりの結果に悔しさすら湧かない。それどころか馬上で泣きじゃくる田中の姿に目頭を熱くしている。懐は氷点下なのに。

よかったなあ、田中。おめでとう。インタビュアがシルクメビウスでのユニコーンS制覇を知らず「重賞は初めてですか?」と問うていた。田中は思わず「馬がですか?」と聞きなおしてしまい、どうやら自分のことらしいと気づいて、「今年重賞をひとつ勝たせてもらっています」と応えた。それほどの人気薄だったとも言えるが、あのアナは失礼だ。インタビュウ前にそれぐらい確認して行け。

田中は言葉づかいからも賢い青年であることが伝わってくる。23歳。ますますの活躍を祈る。シルクメビウスに乗せて花開かせた領家厩舎のスタッフも我が事のようにうれしいだろう。





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上位2頭を消して3着から8着までを見ると、実力馬が上位を占めたいい結果(笑)。16-10-2の3連単は128倍。いいところである。思わず「お、おれの本線だあ!」と叫びたくなるが、あくまでもこれは1、2着馬を消した着順。



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「逃げ馬2頭が逃げ残り、追いこんできたブエナビスタ届かずの3着」という読みをして3連単150万馬券を取ったひともいるのだろう。見事なものである。取りようによっては「たった150万?」とも言える。去年の秋華賞は1000万だったのだから。

勝ち馬クィーンスプマンテの小島茂之師は去年のその秋華賞で1着、3着となったブラックエンブレム、プロヴィナージュの調教師。栗東の強さを学ぼうと積極的に滞在している。これまた見事な結果である。関西の強さをすなおに認めて学ぼうとする関東の調教師はえらいと思う。もっとも今日のはあくまでも「展開の綾」だろうが。

京都10レースにその1000万馬券の立て役者プロヴィナージュが出ていた。「今年も小島だよ」という暗号?だったのか。



私の読みでは唯一「両馬意識しあっての共倒れ」が当たった。しかし当然それなら「互いに意識しあって動けない=前残り」となるはずで、この展開を想像すべきだった。昭和48年の有馬記念、前にいるハイセイコーとそれを見ているタニノチカラが意識しあって互いに仕掛けられず金縛り状態。逃げたニットウチドリが2着、それを交した二強の前にいたストロングエイトが勝ったレースとまったく同じパターンなのである。そのときも断然人気のハイセイコーはなんとか3着は死守している。

36年前に学んでいるその「学習」を活かせなかったのは、「抜けた二強」ではなかったからだ。もしもハイセイコーとタニノチカラのような「二強対決」なら、そういう読みも出来た。私はブロードストリートをブエナビスタと同等に見ていなかった。力が違いすぎる。ああいういきさつがあったから、負けるわけには行かないと安藤はかなり意識したようだが、ブロードストリートはそれほどの馬ではない。だから「ブロードストリートを意識してブエナビスタが動けないという想定」が出来なかった。これがシンボリルドルフとディープインパクトの対決なら、両馬が意識しあって動けず、サイレンススズカの逃げ残り、と読めた。

とはいえ力が抜けているからこそ、先に仕掛けて、ゴール前、あとからやってきたのにハナ差でも差されたりしたら赤っ恥だ。慎重になってしまうのはしかたなかったか。フジテレビ解説の小島太は、はっきり後続集団の騎手がペースを読めていずだらしないと批判していた。こういう厳しい指摘は気持ちいい。騎手出身だから出来ることだ。波風立てない井崎さんは決して言わないことでもある。

ブエナビスタの追いこみは鮮烈だった。あらためて強さをアピールしたとも言えるが運気はやはり低下していた。これからどうなるのだろう。心配だ。「当たった」でいうなら、「ブエナビスタの運気低下」が当たってしまったことの方が重要だ。やはり勝てなかった。あのメジロマックイーンですらJC、有馬と勝てなかったように、ブエナビスタのそれは深刻だろう。ましておんななのだから。



枠連だと、2番人気ブロードストリートと5番人気カワカミプリンセスの代用で馬単25万馬券も45倍。1頭1頭の馬券だと射倖心をあおると枠連なる奇妙なものを考えついた役人の異常感覚がこういう馬券に接すると際立つ。同じ馬主の馬は同枠に括って「公平」を期する白人からみたら日本の「枠連」とは意味不明のシステムだろう。「島国根性」「独自の文化」を語るとき、競馬のこの「枠連」は絶好の例になる。馬連馬単がある今、私はこれはこれでおもしろいと好意的に解釈している。真っ当なものがあればこの異常なシステムもまた一興だ。これしかないときは地獄だった。枠連しかない時代。国鉄のスト、厩務員のスト、ひどいものだった。信じがたいことだが、厩務員が給料上げろとストライキをしてクラシックレースの日程がくるったりしていたのだ。そこを目標に仕上げられた馬はたまったものではない。昭和を懐かしみ「あのころはよかった、いまはひどい」と口にされるが、ずいぶんとまともになったことも多い。岡部のコピー「馬優先主義」という文字を見るたびに、馬優先でない時代を思い出した。「電車の中で食事、化粧」のように世も末と思うことも増えたが。



馬券は、迷った末、ブエナビスタ1着固定で行った。一晩中、マルチにしてブエナビスタ3着で高配当を得るパターンを夢想していた。だけど最終的に、ブエナビスタが好きなのだから彼女に恥ずかしくない馬券を買おうと結論した。けっきょく馬券てそれなのだと思う。的中不的中よりも大事なのは、禍根を残さないことなのだ。私は馬券を「自分を写す鏡」としている。自分が醜いガマガエルであることは自覚しているが、かといって何度も真正面から見させられるのはつらい。

上位2頭が無縁の馬でよかった。これが相手に選んでいた馬だったなら、「やっぱりマルチだったか。ブエナビスタの運気が低下しているのは読んでいたんだ」なんて悔いたろう。まことにみっともない話だがそんな気がする。ブエナビスタが勝って2、3着が逃げ残りなら、「なぜこの展開を読めなかったのか」と悔しがったように思う。でもそれは素直な競馬。ブエナビスタがあの目の覚めるような末脚で2頭を交して勝ち、多くの競馬ファンが、「この展開は読めてたんだけどなあ」と悔いる。それがよかったような気がする。今はそれすらなくとても澄んだ気持ちです(泣)。

1着ブエナビスタで、クィーンスプマンテ、テイエムプリキュアの順だと、3連単は73万馬券。それでもこんなにつくのか。おどろいた。この結果だと逃げ残りを読めなかった自分にけっこううじうじしたような気がする。競輪のトップ引きみたいに直線に向いたら用無しの2頭だと思っていた。いや、ブエナビスタ1着で75万なのに3着で倍しかつかないというのは、この展開を読みきった馬券上手がそれなりにいたということだ。そういうひとにとっては、配当はもちろんだが、読みが当たったことがよりうれしいことだろう。ともあれ、どんな結果であれ、悔いが残らないのはよいことである。私は今年何ヵ月も引きずるほどの醜い馬券を一度やってしまったので、ハズレて残念よりそのことのほうが先に来ている。

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 下線部分に蛇足的補記。同じレースに同じ馬主の馬が複数頭出て来たら、ひとつの枠にしてしまうのである。もちろん日本的な複枠ではない。単枠である。初めて見たときはおどろいた。同じ勝負服がひとつの枠にまとめられているのだ。西洋人の意識に触れた気がして感動した。なんというか、彼らの正義感というか潔癖主義というか、そんなものを感じた。おとなの国だと思った。

日本もそれをやればいいと思う。8枠制度なので外国のようには出来ないが、社台RHやサンデーTC、マイネル等、複数出走してくる馬主をひとつの枠に括ると、それはそれで枠連のおもしろさに繋がる。楽しいだろうね、これらのクラブがダービーに複数頭出走させたとしたら、それらがみなみなひとつの枠にまとめられるのだ。社台RHが5頭、サンデーTHが3頭、マイネルが3頭、アドマイヤが2頭だったりすると、今のような均等分けした8枠ではなく、ひとつの枠に5頭同じ勝負服で揃ったりする。当然6枠に3頭、7枠に5頭もいるが、8枠は1頭なんて事態も起きる。ゾロ目が連発するか。おもしろいだろうね、枠連オッズが。いま社台RHもサンデーTHも冠馬名を使わないので目立たないが、実際G1ではそんなことも起きている。春天にアドマイヤの馬が4頭出て来たことがあった。あれをひとつの枠にまとめたら壮観だったろう。まあ日本じゃまずやらないだろうけど、私はすべきと本気で思っている。しかしそれよりも8枠連複制がなくなるのが先か。
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