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清水成駿、カンパニー本命で天皇賞的中!──変わりゆく戦略

 (承前)。しかしその年、桜花賞は吉田善哉さんのシャダイソフィアだったが、オークスを共同馬主のダイナカールが勝つ。これをきっかけにして、ダイナコスモス、ダイナガリバー、ギャロップダイナとダイナの馬は昭和59年からG1と呼ばれるようになった大レースを勝ちまくり、社台RHは「共同馬主クラブの馬は八大競走を勝てない」という日本競馬の歴史を覆して行く。

清水さんの爆弾発言は見事に裏目に出て、いわば赤っ恥を掻いたような形になったのだが、清水さんが書いたからこそ共同馬主クラブの馬がG1を勝つようになったともいえた。たとえばシャダイソフィアは桜花賞を勝ったあとオークスに行かずにダービーに向かった。そのことによってダイナカールがオークスを勝ったとも言える。つまり共同馬主クラブの馬は大レースを勝てないという清水さんの意見をつぶし、ダイナカールにオークスを勝たせるために桜花賞馬はオークスを回避した、とも言えるのだ。

オークス直前、サンスポがダイナカールにフケ(発情)と書いて物議をかもしたり、ゴール前横一線の激闘といい、思い出深いオークスである。私の本命は"天才少女"ダスゲニーだった。とにかく清水さんの発言の衝撃はおおきかった。



私はその本から清水さんのファンになったのだが、かといって清水さんが編集長をしていた「1馬」を買うこともなく(あの当時は専門紙『レースポ』を使っていたのだったか)ファンといってもだいぶいいかげんだ。ただそういう独自の切り口を持ち、競馬社会内のひとなのに波風が立とうとも激しい意見を言う評論家として清水成駿は興味深い存在になった。レースポを買うとき、いかにも何を買おうか迷っているふりをして「1馬」を手に取り、最上段にある清水さんの予想をチェックしたりもした。



そういうひとと清水さんを解釈してきたから、今回の天皇賞でカンパニーを本命にするとは思えなかった。清水さんは毎日王冠でも本命にして馬単を当てていた。それはわかる。カンパニーはG2専用馬だ。毎日王冠で本番前のウオッカではなくカンパニーを本命にするのはよくある。一転して天皇賞では無印にするのではないかと思った。「G2専用の8歳馬が天皇賞を勝つことに意味はなし」として。

清水さんの語る競馬がおもしろかったのは、「主催する競馬会の立場」という切り口だった。「競馬会にとって、どういうレースになり、どういう馬が、どういう騎手が、調教師が、馬主が、勝つことが望ましいか!?」という読み。これは新鮮だった。

たしかにそのころまで、たとえばシンザン以来の三冠馬が超名門の千明家から出たように、競馬には格式があったように思う。しかしその後、新参馬主がダービーを勝ったりして、この「清水式読み」にあまり意味はなくなった。



なのに私はその清水式を未だに引きずっていた。発案者の清水さんはさっさとそんなものからは卒業しているというのに。

かつての清水理論なら、「伝統と格式の天皇賞に、マイナー血統であり、典型的トライアルホースの、しかも8歳という高齢のカンパニーは用無し。毎日王冠では本命にしておいしい思いをしたが、ここは自信を持っての無印」になるはずなのである。私はそう読んだ。

ところが清水さんはかつてのそういう理論を捨て去り、馬場を読み、枠順の功利を考え、能力と体調から8歳馬カンパニーを本命にしたのである。そして的中した。

見事である。そして未だに「競走馬が一番強くなるのは5歳(今は4歳)秋」という黴の生えた思い込みから逃れられない自分を惨めに思う。馬は個体差であり、また世代差もある。年齢にこだわるのは無意味だ。そうは思うのだが……。

餘談ながら、下記にある投稿をした梶山徹夫さんのブログで、梶山さんも私と同じ感覚で4歳馬にこだわっていた。梶山さんと清水さんはたしか同い年だった。清水さんも「5歳秋最強説」で競馬を覚えたひとだ。でも時代に応じてその呪縛から脱している。

それらを思うほどに、8歳馬を本命にした清水さんの姿勢が光る。この馬券を当てた予想家は数々いようが、私が特に清水さんが印象的というのはそういう理由による。
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