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2014ダービー観戦記──橋口先生、ダービートレーナー、おめでとうございます!

 今年のダービーのテーマは、



・ダービー2着4回の橋口調教師の初優勝



・武豊と同期でまだダービー勝ちのない蛯名騎手のダービー初優勝



・牝馬レッドリヴェールのウオッカ以来の牝馬優勝&天才と呼ばれた父の勝てなかったダービー優勝を狙う福永



・皐月賞はあくまでもステップレースであり、ここが本番と6度目の優勝を狙う武豊トーセンキングダム



・皐月賞を1番人気で2着に敗れた川田トゥザワールドの優勝、オークスの雪辱



 というところであろうか。



 その他にも、上の5つよりはだいぶちいさくなるが、私は「岡田総帥の夢を叶えるマイネルフロストの優勝」、「柴田大知、涙の逃げ切り劇ウインフルブルーム──スペシャルウィークとの父子制覇」、「戸粼圭太、ベルキャニオンで東京優駿初優勝」も考えていた。

 バンドワゴンとプレイアンドリアルの缺場、ウインフルブルームの取消しが残念だ。



※   

 それらの中でもいちばん強く感じていたのは「橋口調教師の初優勝」だった。「ダンスインザダーク、ハーツクライ、リーチザクラウン、ローズキングダム」という4頭の2着馬に思い入れがある。それについて書きだすと切りがないのではしょる。大事なのはみんな好きな馬ということ。今年のテーマはこれだろうと思っていた。もっとも去年も「福永ダービー初制覇」を夢見て、エピファネイア1着固定でハズれているからあまり当てにはならないが。

 エビナファンなら「今年こそエビナ初優勝」だったろう。



 皇太子殿下が観戦されるダービーで、オーナー、騎手、馬が皇太子殿下と同じ2月23日の誕生日なのである。流れはここだろう。ワンアンドオンリーは橋口さんをダービートレーナーするために生まれてきた馬だ。これでヨコテンにダービー優勝がないと不安になるがすでにロジユニヴァースで体験している。マエコーさんは去年のキズナのマエシンさん(弟)に続いての連続優勝になるが、それぐらいの運はもっているひとだ。

 ウオッカが優勝したとき、皇太子殿下はご夫妻で来場されていた。今回はおひとり。なら牝馬レッドリヴェールの優勝はない、となる。秋天でヘヴンリーロマンスが勝ったときも、天皇陛下はご夫妻で来場されていた。牝馬が勝つためには皇后陛下、皇太子妃が臨席されることが望ましい。



 私にはもうひとつこれでゆく理由があった。今回いろんな誕生日が重なったが、私は橋口調教師と誕生日が同じなのだ。自分と同じ誕生日の橋口さんにダービートレーナーになってもらいたいと願った。そしてなによりそんなこと以上に、あの馬がいちばん強いと信じていた。ラジオNIKKEI杯のころまでは知らない。だって複勝で4000円もつけていた馬だ。ここまで話題にならなかった馬のダービー制覇も初だろう。

 だが弥生賞も皐月賞もいちばん強い競馬をしていた。皐月賞は本命にしてハズれた。3連単の1着固定にしたが、すこし不安だったので馬券は3連複を主にした。すると3連単はもちろん見事に4着になって3連複までコケてくれた。すなおに連対率100%のイスラボニータとツゥザワールドを軸にしていれば簡単に取れたのにと悔やんだ。取り逃がしたあの皐月賞の3連単380倍はいまも口惜しい。

 いつもの単細胞の私だとここで腹立ってしまいダービーでは本命を安定度抜群のトゥザワールドに変えたりする。そしてハズれる。しかし今回はその気は微塵もなく、「ダービーこそ勝つのはこの馬だ」の思いは一途だった。だって皐月賞だっていちばん強い競馬をしていたから。ダービーはワンアンドオンリー1着固定3連単で行くと決めていた。あとは「頼むぞ、ノリ!」だけだ。



 ハーツクライ産駒のワンアンドオンリーが勝つのなら、2着はディープ産駒である。ハーツとディープの法則。
 ベルキャニオン、ワールドインパクト、トーセンスターダムを2着3着候補に撰ぶ。3着欄にマイネルフロストを追加する。前走の青葉賞で3番人気6着に負けているが毎日杯を勝った馬だ。ダービー3着の資格はもっている。これが中心馬券。これで決まっていたら今夜は「レンガを枕にしていた」。意味の解らないひとは「止まり木ブルース」を読んでください。

 ワンアンドオンリー、ワールドインパクト、ベルキャニオンの
DERBY21810が本線。これを1万円。
2、3着が逆のDERBY21018は5千円。

 ワンアンドオンリーにワールドインパクト、3着にマイネルフロストのDERBY2183を5千円、
 マイネルフロストの父ブラックタイドはディープの兄、なんとも岡田さんの走る馬は父がマイナーでいい(笑)。もうひとつ隠し球に1番のサウンドオブアース。照哉さんの馬であることと1枠が激走すらからという単純な理由。
DERBY2181これを5千円。
 大外の内田が3着だった場合を想定して、2-あれこれ-18というのを千円ずつ買う。


 そのあと1着ワンアンドオンリー、2着にイスラボニータとツゥザワールドという人気馬を固定し、3着にあれこれという少額馬券をすこし買った。押さえである。とにかく今回のダービーで私が強く思っていたのは「ワンアンドオンリーが、橋口調教師がダービーを勝つのなら、馬券をハズしたくない」だった。みっともなくバラバラ馬券を買ったとしても、ぜったいにハズしたくなかった。



 横山の騎乗は見事だった。後方待機ではなく先団に位置取った。マークされる形になり、押しだされるように先頭に立たねばならなかったエビナのイスラボニータも、それでも2着は強かった。マイネルフロストの3着はあぶないかと思ったが、松岡は猛烈に追って3着を死守した。

 オークスに続き川田の稚拙さが目立った。オークスでは追うタイミングを計った岩田の腕が光ったが、今回は横山の位置取りが勝因である。岩田と横山の腕と比して川田にはまだ足りないものがあるのだろう。







 馬券下手にしては珍しく当たった。本線ではない。少額の押さえである。なさけない。収支はプラスだから文句を言ったら罰が当たるが、やはり1万円、5千円で勝負している本線で当てたいものである。喜びも中ぐらい。しかし消すつもりだった嫌いなエビナ(イスラは父フジキセキ距離不向きで昨年のロゴタイプと同じく5着と読んでいた)が1番人気で2着に来たのだからしょうがない。本命は勝ったが2着候補のディープ産駒はみなズブズブである。威張れた予想ではない。少額でも当たっただけで重畳だ。とにかくなりふりかまわずワンアンドオンリーと橋口調教師の勝つダービーの馬券を当てたかった。かっこわるい的中だが、これはこれでよしとしよう。

 たぶん皐月賞を当てていたら、的中となったイスラとツゥザを今回も軸にして勝負し、ハズしていた気がする。皐月賞をハズしたからダービーが当たったのだ。そう思える。

 ジャングルポケットがダービーを勝つ年、角田騎手(現調教師)にインタビューしたら「フジキセキは距離はいくらでももった」と自信満々に語っていた。彼にとって史上最強馬はフジキセキのようだった。私はフジキセキとアグネスタキオンは長距離はどうだったろうと今も思っているが、今回のイスラボニータで2400はだいじょうぶとなったようだ。菊花賞に行くのかなあ。秋天のほうがいいように思えるけど。

 ともあれ安田記念の勝負資金は出来た。頭を切りかえて来週の勝負に徹しよう。勝負は来週だ。



 橋口先生、ダービー優勝おめでとうございます。我が事のようにうれしいです。益々のご活躍を願っています。




2014derby
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府中牝馬ステークス完敗記──かすりもしない完敗に負けて悔いなし

 私には唯一の数字遊びがある。4.5.6のボックス買いだ。誕生日馬券とかやらないけど、これだけは2000年からずっと続けている。
 遊びであり、少額での捨て馬券だから、本来ならとんでもない大穴が望ましい。3頭とも無印で、3連単100万馬券のような。

 しかしここが私のつまらないところなのだが、遊びであり少額の馬券でもそれは出来ないのだ。やはり買う以上は自分なりの検討と一致した「当たりそうな馬券」でなければならない。よって、いつも重賞の時にはそれを買いたいと思いつつ、なかなか買えそうなレースに出会わないのが実状だ。



 体育の日の14日。ひさしぶりにそれに出会えた。府中牝馬ステークスである。
 4番アロマティコは前走の楽勝から東京で切れ味が発揮できそうだ。1番人気。5番ハナズゴールには武豊が乗ってきた。武が前々から乗りたいと思っていた馬だ。3番人気。6番マイネイサベルは安田記念4着。ここにきての充実が著しい。2番人気。もろにこの3頭で決まりそうだ。それでいてこの高配当。単勝1.2.3番人気という馬の絡みではあるが、人気が割れているので、4.5.6でも70倍もつく。これはおいしい。
 この3頭が、3番、10番、12番枠だったとしても買ったろうが、それが狙い通りの4.5.6番枠に入ったのだから目いっぱいの勝負である。



 3連単ボックス。6点買い。
image1030



 馬単のボックスも買う。6点。これもいい配当だなあ。
image1034



 結果、1着ホエールキャプチャ、2着ドナウブルー、3着スイートサルサでかすりもせず(笑)。3頭がみな消えたのだからスッキリしたもの。これが毎度言う「かすりもしなければ悔しくもない」である。

 3連単はともかく馬単はぜったい当たると思っていたので思いっ切り勝負。ここのところ好調で貯まっていたプラスをぜんぶ吐きだしてしまった。来週からまた出直しである。でもさわやか。いい供養になった。

菊花賞──マジェスティハーツに森一馬騎手騎乗できず!──G1出走資格は通算31勝以上

【神戸新聞杯】2着マジェスティ、菊は武豊に依頼

第61回神戸新聞杯(22日、阪神11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝・外2400メートル、1着本賞金5200万円=出走18頭)7番人気マジェスティハーツが豪脚を繰り出して2着と好走した。道中は折り合いに専念して最後方の一角。直線で大外へ持ち出すと、内にモタれながらもメンバー最速の上がり3ハロン33秒6の末脚で一気に伸びた。

「一瞬、勝ち馬に並ぶんじゃないかと思うほどの脚を使ってくれました。距離も問題なかったし、本番でも楽しみ」と森一馬騎手。ただデビュー3年目の同騎手は22日終了時点でまだ通算15勝で、31勝以上が必要なGIに
騎乗できないため、陣営は武豊騎手に騎乗を依頼している。

http://race.sanspo.com/keiba/news/20130923/ope13092305040004-n1.html

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 昨日、2着候補に松永厩舎の2頭を据えるとき、5番ブランスベスカの浜中はメジャー騎手だから私でも知っているが、15番マジェスティハーツの森を知らないので、JRAのサイトに行って調べた。今年8勝、平地5勝、障害3勝である。でも前走500万条件のマジェスティハーツを勝たせているのも森だし、ここは信頼して行くしかないと腹をくくった。最後、見事な差し脚で突っこんできて2着になったときは、菊花賞もがんばれよと思った。

 そうか、言われて見りゃ「31勝以上」なんだよな。まだ通算15勝だったのか。権利がありながら武豊に横取りされたのなら気の毒だが、これはすなおに諦められるだろう。またこんな逸材に出会ったときのためにがんばって勝ち星を積みあげようと誓うだろう。G1を勝ち、「あのマジェスティハーツに乗れなかった口惜しさがバネになって」と語れるようになるといいね。



 鮮烈な脚を使ったマジェスティハーツだが、父がボストンハーバーなので3000はどうだろう。だけど馬の血統ほど当てにならないものはない。ビワハヤヒデなんて3歳の春先には「1400までのスピード馬」と言われ、一時は「1600でも長すぎるのではないか」とすら言われた。それがあの菊花賞も春天も強いのなんのって。でもあれはプレストウコウからオグリキャップまで共通する「芦毛の不思議」かも知れない。
 今回世話になったから菊花賞でも買ってみたいのだが、果たしてどうか。 

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【追記】──森一馬の心意気や、よし!──9/26

 神戸新聞杯の日、レース後、「ジョッキーの集い」があったらしい。阪神競馬場に行った宝塚在住の友人がその様子を教えてくれた。

ブログに森騎手の話があったので、先日のジョッキーイベントの話を追加します。
森の挨拶のとき、メインレースの健闘をたたえて一際大きい拍手が起こりました。そこで福永か誰かが冗談で「菊花賞の抱負は?」と意地悪を言いました。すると森も負けじと「菊花賞までに30勝して乗せてもらいたいと思います!」とこれも冗談ながら力強く答えて、さらに拍手をもらっていました。 

 いいなあ、いい話だ。がんばれよ、森。 G1に出る日を楽しみに待ってるぞ!

「日本競馬史上初の兄弟騎手G1連覇」は武兄弟だった

 なぜかそういう報道を見たこともあり、デムーロ兄弟が最初だと勘違いしていた。今の今まで疑問を抱かなかった。
過日提出した原稿に、今日専門家から指摘をいただいたときも、思わず「エッ!?」と思ったほどだ。







2000年10月15日と22日にすでに武兄弟が達成していました。ティコティコタック(秋華賞)→エアシャカール(菊花賞)です。







 言われてみればまったくその通りである。弁明の餘地もない。赤面して縮こまるばかり。「クラシックレースの兄弟連覇」はデムーロ兄弟が初だが、「GⅠ連覇」なら武兄弟が先である。こんな勘違いもあるんだなあ。ひたすら恥ずかしい。

  私のほうの言い訳はふたつ。
 ひとつは、私はいまも「牝馬三冠」なるものを認めていないこと。日本が手本としたイギリスにもそれはなく、「三冠」は、日本で言うと菊花賞になる。つまりイギリス的に「牝馬三冠」なるものがあるとしたら、桜花賞、オークス、菊花賞なのである。本家の真似をしたものを上手に改良するのが得意な日本人は、ここでも「牡馬三冠があるなら牝馬だけの牝馬三冠を」とかってにそんなものを作りだして名乗っている。イギリスはイギリスであり日本は日本でいいのだが、どうにも私はいまだに「牝馬三冠」にはしゃいでいない。

 てなことを言ってもしょうがないのだが、ともかく私は「五大クラシック」の感覚が強い。それでもエリザベス女王杯には前身のビクトリアカップのころから、それなりの思い出も思い入れもあるのだが、それを古馬にも開放して、いかにもの新設秋華賞になるとなにもない。それで「武幸四郎秋華賞勝ち──G1制覇」を忘れていた。





 もうひとつ。こっちのほうが本音だが、私はこのとき外国にいた。サッカーボーイの仔の人気薄ティコティコタックの秋華賞優勝も、翌週のエアシャカールの菊花賞も見ていない。馬券も買っていない。だから印象が薄い。馬券を買っていたら、こんな「史上初の記録」を忘れることはなかった。
 週刊アサヒ芸能に競馬コラムを連載していたころで、2週間前に想定出馬表を外国までファクスしてもらって予想コラムは書いた。もちろん大外れである。編集部に電話してティコティコタックが勝ったと聞いたが、「はあ?」ってなもんだった。記憶に薄いGⅠだった。



 馬券のことで言うと、「外国にいたから馬券を買っていない」のではない。基本として春秋のG1の時期は日本にいるようにしていた。それはまあ競馬ライターなのだから礼儀だろう。さすがに今に至るもダービーの時に外国に行っていたことはない。秋華賞はどうでもいいが、菊花賞の時に外国に出たのはこのときが初めてだった。
 外国にいて買えないからこそ友人に頼んで買ってもらった馬券は数多い。つまり、秋華賞はそれほど興味のないレースだったのである。
 菊花賞は別だ。何十年も買い続けてきている。だからまともなら友人に頼んで買ってもらった。だけど神戸新聞杯でわからなくなった。

 トライアル神戸新聞のエアシャカールのひどさだ。これはまだ日本にいて観ている。馬券も買っていた。ハズれた。顔をそっぽに向け、どうしようもないと思った。とんでもない癖馬だった。3着に敗れている。菊花賞は無理だと思った。
 でも武はあれで、矯正していったんだな。外国のインターネットでエアシャカールの二冠を知り、感動した。ただし日本にいたら、エアシャカールを消して穴を狙い大外れだった。いま調べたら、神戸新聞杯であんなひどい走り方をして3着なのに、単勝1.7倍の断然人気になっている。ファンはすごいな。見抜いている。
 7センチの差でダービーを河内アグネスフライトに敗れた二冠馬だが、あれを勝っていたら、武はディープ以前に三冠騎手になっていた。エアシャカールは史上最弱の三冠馬と言われたろう。







 武兄弟による「日本競馬史上初の兄弟G1制覇」は、私にはエアポケットのような記憶になっていた。

 ここを読んだひとにも、「GⅠ連覇史上初は武兄弟だ、デムーロ兄弟じゃないぞ!」と思ったかたはいただろう。すみません、まったく気づきませんでした。お詫びして訂正します。その他の該当記事も、時間を見つけて直します。

フジ競馬中継──キズナの走りを「ピョンピョン跳んでますね」と言う大島麻衣のいいかげん(笑)

月曜明け方、録画しておいたフジテレビの競馬中継を見た。

あのくだらん予想コーナー。
キズナ本命の井崎さんが京都新聞杯直線のキズナを見ながら、「飛んでいるみたいでしょ。お父さんのディープインパクトの若駒ステークスを思い出すね」と言う。父ディープの、あの伝説の若駒ステークスを思い出させるすばらしい走りだった。今までいちばんそれに近かったのは、昨年の、若葉ステークスのワールドエースだったが、今年の京都新聞杯のキズナはそれを越えた。

テレビでは京都新聞杯の直線が繰り返し流されている。出演者もみなモニターで確認しているはずだ。
井崎さんの言葉を受けて、予想コーナーの相棒である大島麻衣が、素速く「ほんとですね、ピョンピョンピョンピョン跳んでましたものねえ」と返す。大島としては当意即妙のいい返しのつもりなのだろう。噴いた。



ディープインパクトの乗り心地を問われて、武は「走るというより飛ぶ感じ」と言った。名言となって伝わっている。
言うまでもなくそれは「飛ぶ」であり、地を走るというより大空を舞う鳥の滑空のようだという、ディープインパクトの乗り心地を表現した比喩である。

それを知らない大島は、井崎さんの「飛ぶ」を「跳ぶ」だと思ってしまった。ウサギのようにピョンピョン跳びはねているイメージが湧いたのだろう。 それは武の言った「飛ぶ」とは正反対になる。



大島は頭が良い。会話の反射神経も良い。そのことに自信を持っているのだろう。だが基本的な努力をしない。「運動神経の良さ」だけで世渡りしようとしている。

もしもマジメなタレントが、あらたな仕事となった競馬を、ミスすることなく、これからも長いあいだの仕事にしようと思ったら、基礎的な勉強をするだろう。
ここ10年の競馬で最大のスターであり、いま種牡馬としても旬であるディープインパクトの情報は溢れており、武の「走るというより飛ぶ感じ」なんて名言は、もっとも学びやすい智識だ。

大島がそういう性格のタレントだったら、しっかりとこのことを学んでいて、井崎さんの言葉を受け、「『走るというより飛ぶ感じ!』ですね!」と応答したろう。井崎さんはすぐに、「おっ、勉強してるね!」と褒めてやり、競馬ファンの大島への好感度はあがった。
だが才能だけで世渡りしようとして努力しない彼女が実際に言ったのは、「ピョンピョンピョンピョン跳んでましたものねえ」という見当違いのひとことだった(笑)。あきれた視聴者も多かったろう。



【芸スポ萬金譚】のほうに《タカトシの時間ですよSP──誤って伝わった漢字「笑う」と「咲く」について》というのを書いた。
ここでも千原ジュニアと塚地が、お笑い芸人の「反射神経の良さ」で即座にツッコミを挿れている。だがそれは日本語と漢字の成り立ちを知らない無智でしかなかった。「さすがと言われるツッコミの早さと巧さ」のはずが、単に「バカを晒した」になっている。今回の大島とよく似ている。



大島も言わねばいいのだ。
「ほんと、速いですねえ」だけでいい。でもへんに反射神経がいいものだから、つい「ピョンピョンピョンピョン跳んでましたものねえ」と言ってしまう(笑)。

もしももっと頭が良く、しっかり京都新聞杯の映像を見たならば、それはウサギのような「ピョンピョン跳ぶ」とは無縁の走りだったから、決して出て来る言葉ではなかった。モニターを見ていない。いわゆる「実のない言葉づかい」である。その場の雰囲気に合わせて、適当にサラっと流しているだけなのだ。

銀座ホステスになったら大成するだろう。誰とでもそこそこ話が出来る。幅広い対応だ。誠意のカケラもないが(笑)。
と言ったら銀座ホステスナンバーワンに叱られるか。「ああいう不勉強なタイプは銀座では成功しません! あれが受けるのは田舎のスナックまでです」と。



この番組を見ていると、「生涯、一お笑い競馬評論家」に撤している井崎さんの生きかたに感動する。
先輩の大川慶次郎さんがメインのときは、若手評論家としての「軽チャー」がよかった。対比の妙である。井崎さんのトンデモデータ予想への、大川さんの「井崎くんも、これがないといいんだけどねえ」も楽しかった。

だが大川さんが故人となり、いつしか井崎さんも大川さんの年齢になった。人品骨柄、品格教養、すべてにおいて文句なしのかたである。しっかりしたメイン評論家になるべきだろう。なのに「それはぼくには似合わない」と思っているのか、決してメインになろうとしない。あいかわらずの「軽チャー」をやっている。

それどころかヒロシなんてのがメインになったら、ひな壇後方に下がるし、今回も前列のおぎやはぎが好き放題言っているのに対して、後ろの段にすわってニコニコしていた。
会社員で言ったら、取締役になれるのに、「いえいえ、私はここでけっこうです」と課長以上にはなろうとしないタイプか。そうして、自分が新人教育をしたようなのを上役の部長として立てている。まさに出世を拒む「リアル浜ちゃん」である。(←「釣りバカ日誌」)

お笑い芸人で言ったら、「ロンハー」の一番上のひな壇で、ビートたけしが、狩野英孝やアンガ田中とガヤ芸人をやっているようなものである。凄すぎる。



大島の「ピョンピョンピョンピョン跳んでましたものねえ」の勘違いに、一瞬で井崎さんは気づく。「あ、まずい。飛ぶを跳ぶと勘違いしている!」と。でも口には出せない。笑ってごまかす。その戸惑い。表情がおもしろい(笑)。
いろいろ笑わせてくれる番組である。

MCの女が「さあ、いよいよ次はダービーのパドックです。もちろん全馬18頭をお見せします」と言ったときは、「全馬見せるのは特別なのか! ふだんは見せないのか!」とひとりツッコミを挿れて楽しんだ。まあ実際見せないものね。裏開催のメインなんて見せたことない。なにを考えているんだ、ここのスタッフは。
腹を立てるのは健康に良くないから居直って楽しむしかない。なんだかね。

ダービー引き分け記──エピファネイアとの春クラシック──武兄弟、GⅠ連覇!

 去年のラジオNIKKEI杯2歳ステークスのときからクラシックはエピファネイアと決めていた。シーザリオがやっと走る馬を出したのだ。
 皐月賞は2着。ならダービーだ。天国のラインクラフトに「シーザリオの仔がダービーを勝ったよ」と報告するのが今年の私のダービーテーマだった。本命に迷いはない。3連単1着固定勝負。



 しかし皐月賞の負けかたはキツかった。レコードタイムの2着ではあるが完敗だった。でも東京の2400なら逆転はあり得る。父シンボリクリスエスは2着だったが、母は日米のオークスを勝っている。母の父はダービー馬だ。かなり身贔屓だが、府中の2400ならロゴタイプを逆転可能と読んだ。

 3頭出しの藤沢調教師が「悲願のダービー制覇」と話題になっている。藤沢師の最高着順はシンボリクリスエスとゼンノロブロイでの2着。なら藤沢師の馬は勝たなかったが代わりにシンボリクリスエスが無念を晴らした、でもストーリィにはなる。



 ところが別路線からすごいのが現れた。キズナだ。京都新聞杯の勝ちっぷりはまさに父ディープを彷彿とさせる切れ味だった。あの切れはエピファネイアにはない。エピファネイアが先頭に立ったところを、一瞬にして交わされるシーンが浮かぶ。
 さらにはソエの情報まで流れてきた。最終追い切りは予定変更しての坂路である。これはよくない。

 勝つのはキズナか。武豊ダービー5勝目。社台に干されたときにずっと応援してくれたマエコウファミリーへの恩返しだ。ノースヒルズはノーリーズンが皐月賞を勝っているがダービーは初制覇になる。



 それでも、これでいいのだと確信できたのは偶然目にしたNHKの映像だった。
 私はいまテレビをほとんど見ない。週に2,3本、バラエティ番組を録画しておいて見るが、いわゆる「起きたらまずテレビ、帰宅したらとりあえずテレビ」という習慣とは完全に縁が切れている。それとNHK嫌いがある。朝の連ドラ、大河ドラマ、紅白歌合戦、見たことがない。まったく知らない。

 かつて、朝のワイドショーをよく見ていた時期があった。テレビ習慣病のころである。起きたらまずテレビを点けていた。そのときも、オヅラであり、テレ朝であり、みのもんただった。NHKの朝の7時台なんて見た記憶がない。



 その私が、いまもって不思議でならないのだが、24日の金曜日、朝の7時半ぐらい、なぜかテレビを点けたのだ。しかもNHKだった。なぜNHKだったのだろうと今考えて、その日の明け方に大相撲ダイジェストを予約録画したので、その名残だったのだと気づく。

 そこに福永親子が出ていた。生出演ではない。ドキュメント風の構成だった。高知競馬の「福永洋一杯」の映像を流し、車イスの父を押す息子の姿が映っていた。ひさしぶりに見る福永が老けていて胸が痛んだ。福永の勝てなかったダービーを、早く勝てよ祐一、父さんはいつまでも待っちゃくれないぞ、と思ったら迷いが消えた。
 テレビを見ない私がこんなものを偶然に見られたのだ。それも縁だろう。
 シーザリオの息子のダービー。福永洋一の息子のダービー。迷いなくエピファネイアで行く。

 私は競馬文章を書くようになって四半世紀以上経ったが、〝天才〟という形容をしたのは福永洋一騎手だけである。
 南井克巳は言った。「〝天才〟は洋一さんやったと思いますよ。だって洋一さんが乗ったら、それまで動かなかった馬が動くんですから」(この場合の「動く」は「勝つ」という意味あいである。)
 どんなに武豊が好きでも、私は〝天才〟は、福永洋一にしか使わない。今までもこれからも。



2013derby



















 3連単1着固定、18点勝負。

 黄色帽子のエピファネイアだけを見ていたダービーだった。
 蹴躓いたときはビクっとした。あれでもうダメだと思った。だから直線で伸びてきたときは、興奮して叫ぶのではなく、息を殺して見守った。
 だけどやっぱり切れ味が違っていた。ディープの切れ味で、武豊が並ぶ間もなく交わしていた。アドマイヤベガの文章に「風のようにすり抜けたゴール」と書いたが、あれを思い出す、さわやかな完勝だった。



 エピファネイアが勝っていても、3着のアポロソニックがないから馬券はハズれだ。
 私は青葉賞馬が大好きだ。毎年重視している。いまだ最高成績は2着だが、青葉賞馬がダービー優勝するときはぜったいに当てたいと思っている。
 しかし今回は勝ち馬のヒラボクディープからして消したから(理由は言わずもがな)、2着の逃げ粘った外国産馬アポロソニックは完全無視である。青葉賞を逃げて2着だったが強いとは思わなかった。
 だがこのダービーは、完全に沈没するパターンなのに二枚腰を使った見事な3着だった。力を見抜けなかった自分を恥じる。菊花賞、春天が楽しみだ。



2013derbygoal











 おめでとう、武さん。おめでとう、キズナ。おめでとう、マエシンさん。
 不遇の武豊を応援してきたノースヒルズのダービー初優勝がうれしい。それが「絆」だ。桜花賞馬ファレノプシスと武豊の絆、その弟キズナとの絆。
 佐々木調教師と佐藤哲三の絆。それを受けついだ武豊との絆。

 桜花賞、皐月賞を連覇したデムーロ兄弟に続いて、オークス、ダービーを武兄弟が連覇した。
 今年のテーマは「兄弟」であり「絆」だった。 
 
 私はそれを「親子」と「愛情」だと思った。その読み間違いですでに完敗だった。だけどエピファネイアと歩んだ今年の春クラシックに一片の悔いもない。

2013derbychakujun









2013derbyharaimodoshi






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 以下のことはみっともないので書きたくない。「ダービー完敗記──エピファネイアと玉砕して悔いなし!」としたい。でもそれじゃウソになるから正直に書く。

「ソエが出て、最終追い切りは坂路」と知ったとき、キズナかロゴタイプに負けての2着が浮かんだ。
 それで、
image3819


 という枠連2点を買った。皐月賞の時のようにパドックを見て不安になり、急いで買い足したのではない。エピファネイアと心中だと土曜にもう馬券を買ったのだが、そのとき3連単と一緒にこの枠連も買った。3連単がハズれたときの保険だから、これの的中で元取りになるように購入額は計算した。両方当たるのが理想だが……。

 結果、土曜昼には上記のオッズだったが、直前には枠連1-5は5倍を切るぐらいまで下がり、トリガミだろうと覚悟していたら、逆にエピファネイアに不安になるひとが多かったのか、6.9倍と上がっていて、引き分けに持ちこめた。正しくは微額の浮きになる。だから引き分け記としたが……。



 やはりダービーは競馬の華だな。
 今年も、忘れられないダービーになった。

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【追記】──なんともすばらしいロゴタイプの馬体

 いつみてもロゴタイプの丸く溌剌とした馬体がすばらしい。ほれぼれるする。秋は菊花賞ではなく秋天に行くものと思うが、この馬、ダイワメジャー並に中距離のGⅠを総なめするんじゃないか。 ダイワメジャーは咽なりの手術をし、皐月賞の後のGⅠ制覇が遅れたが、缺陥のないロゴタイプの出世は、もっと早い気がする。なんとも楽しみだ。

 しかしこれはまた〝相馬眼〟というようなリッパな話ではない。単なる「好み」である。どんなスタイルの女が好きかと同じだ。私はロゴタイプのような形の馬が好きなのである。 

桜花賞完敗記──武兄弟ならぬデムーロ兄弟の決着!──無敗馬好きはミーハー?

武兄弟による「史上初、G1兄弟ワンツー」が期待されたが、それを成し遂げたのはイタリアの「デムーロ」兄弟だった。騎手の実力として当然か。



一番応援したい好きな馬は、ウォーエンブレムの仔のローブティサージュ。▲
でも一番強いと思うのはレッドオーヴァル。◎
なのに軸はやっぱ武のクロフネサプライズ。○

ローブ頭固定3連単で行きたいのだが、度胸なくて挫折。
ローブとレッドの2頭軸マルチで行きたいのだが、これまた断念。
けっきょくレッドとクロフネの2頭軸という人気馬軸の軟弱なマルチとなった。30点。
ひとつだけ自慢は、クラウンとトーセンを消していること。*無敗馬大好きのミーハーなのだが、今回は迷わず消せた。理由は、両馬を好きなひとを不快にさせるだろうから伏せる。

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先行からトップに立ち、粘る武豊クロフネをデムーロ弟アユサンが交わす。そこに一番強いと思っているデムーロ兄レッドオーヴァルが並びかける。完全にレッドの勝ちパターンと思ったが、またアユサンが差し返す。クロフネが3着で粘っている。どんな順序でもいい。「でけた!!!」と思った。頭の中にはアユサン・レッド・クロフネの配当が浮かぶ。なぜか頭に入っていた。「300倍、でけた!」と計算する。にんまりしたかもしれない。

完全に出来たと思ったその時、クロフネの3着があやうくなる。来なくていいのがやってくる。3着クロフネを交して私の春の夢を壊したのが無視した9番であることもまた明確に確認した。ハズレである。ゴールと同時に手にしていた東スポに大きな×を点けた。

クロフネが3着に残っていれば当たりだから悔しい。クラシック第一弾を当てると外すでは今後の展開が雲泥の差だ。
なのにさほど悔しくないのは、私の「心の本命」はローブティサージュだったからだ。ほんとうはローブ1着固定相手6頭の30点勝負をしたかった。当てたくてそれが出来なかった。だから、私は、それを買ってハズれたのだと思いたい。そう思うと、ローブ5着だし(よくがんばった)、諦められる。オークスもローブで行く。今度こそ悔いのない買いかたをしよう。 

2013ouka 




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*「無敗馬大好きのミーハー」──むかし山野浩一さんと話していたら、「日本人の競馬ファンほど無敗馬の好きな連中はいない」と言っていた。たしかに、そうかもしれない。きっと「おとなの競馬ファン」である外国人は、敗戦には敗戦の意味があると無敗であるかどうかにはこだわらないのだろう。

それはきっと「ハゲを笑い物にする日本人」と「ハゲは遺伝的なものだからしょうがないのだ」と、そんなことはしない欧米人のちがいにも通じる。 

セクレタリアトはデビュー戦4着だった。そこから怪物的な強さの三冠馬になる。ならあのデビュー戦が、と思ってしまう。
カブラヤオーはデビュー戦2着だった。そこから皐月賞、ダービーを含む8連勝をする。あのダイヤモンドアイに敗れた2着がなければ……、と思ってしまう。

その感覚は今後も消えないだろうが、敗戦のある馬をいとしいと思う気持ちも持っていたい。 

そういやテスコガビーもオークストライアルで3着に敗れた。そのことにより、桜花賞レコードタイム大差勝ちから、最強のマイラーなのではないかという距離不安説が囁かれた。しかし2400のオークスでも8馬身差の圧勝。悲劇的な最後といい物語の馬だった。 

弥生賞馬とクラシックの関連──むかしほどの関連はないようだ




















































































































































































































































































































































































































年度 弥生賞勝ち馬  皐月賞  ダービー  菊花賞 註  古馬になって 
1970  タニノムーティエ ○   11着 喘鳴症  不出走 
 1971  メジロゲッコウ  5着 不出走  不出走     
 1972  ロングエース  3着 5着    不出走
 1973  ハイセイコー 2着 2着     宝塚記念
 1974  カーネルシンボリ  不出走 不出走  不出走  春故障   
 1975  カブラヤオー ○  不出走  二冠   
 1976  クライムカイザー 5着 5着     
 1977  ラーキールーラ 2着  15着     
 1978  ファンタスト 10着  不出走    4歳7月に死亡 
 1979  リキアイオー 4着  8着  引退     
 1980  トウショウゴッド  競走中止 不出走  不出走     
 1981  トドロキヒホウ  8着 19着  10着     
 1982  サルノキング 引退       不出走 
 1983  ミスターシービー ○  ○   三冠馬 天皇賞秋 
 1984  シンボリルドルフ  三冠馬  春天、JC、有馬2回
 1985  スダホーク  6着 2着  2着    ミホシンザン
皐月賞菊花賞二冠 
 1986  ダイシンフブキ  7着 引退       不出走
 1987  サクラスターオー ○   不出走 ○   二冠 引退 
 1988  サクラチヨノオー 2着 不出走     
 1989  レインボーアンバー  不出走 不出走  2着     
 1990  メジロライアン 3着  2着 3着     
 1991  イブキマイカグラ 4着 不出走   2着    トウカイテイオー二冠 
 1992  アサカリジェンド 3着 引退      ミホノブルボン二冠
 1993  ウイニングチケット 4着  ○  3着     
 1994 サクラエイコウオー 8着 11着  不出走    ナリタブライアン三冠馬 
 1995  フジキセキ  引退 サンデー産駒
初クラシック 
 不出走
1996  ダンスインザダーク  不出走  2着   菊で引退 
 1997  ランニングゲイル 6着 5着  不出走    サニーブライアン二冠 
 1998  スペシャルウィーク 3着  2着  武豊、ダービー初制覇
セイウンスカイ二冠 
春秋天皇賞、JC 
 1999  ナリタトップロード 3着   2着  ○    
 2000  フサイチゼノン  不出走 不出走  不出走  エアシャカール
皐月賞菊花賞二冠 
 
 2001  アグネスタキオン ○  引退    不出走 
 2002  バランスオブゲーム8着 7着  5着     
 2003  エイシンチャンプ 3着  10着  不出走     
 2004  コスモバルク 2着   8着 4着     
 2005  ディープインパクト  ○ ○  ○   三冠馬 春天、宝塚記念、JC、有馬 
 2006  アドマイヤムーン 4着  7着  不出走    宝塚記念、JC 
 2007 アドマイヤオーラ 4着  3着  不出走     
 2008 マイネルチャールズ3着  4着  5着     
 2009 ロジユニヴァース 14着  ○  不出走    ダービー以後勝てず 
 2010  ヴィクトワールピサ  ○ 3着  不出走    ドバイワールドカップ 
 2011  サダムパテック 2着7着 5着     マイルCS
 2012  コスモオオゾラ 4着 6着  17着  ゴールドシップ二冠   
             

ひとは、競馬を覚えたころの記憶を引きずる。70年代に競馬を覚えた私には「弥生賞=最強のクラシックトライアル」という想いが強くあるのだが、こうして表にしてみると、たしかに70年代あたりは錚々たるメンバーが凄い成績を残している。皐月賞で負けてもダービーを勝っている。これが私に擦りこまれた記憶になる。

ハイセイコーは当然として、年明けデビューで別路線から来たトウショウボーイを負かしたクライムカイザーが弥生賞馬だったというのも強烈な記憶になる。

そしてシービーとルドルフという2頭の三冠馬も弥生賞路線だ。
スペシャルウィークの記憶も強烈である。やはりダービーは弥生賞馬かと思ったものだ。



しかしここ十数年に限れば、三冠馬ディープインパクトを別格にすれば、ロジユニヴァースだけである。
むかしは皐月賞前に中山コースを体験したいと願う関西馬が多く、日程的にも弥生賞はベストだった。しかし現在では、それぞれの方法でクラシック出走権を確保するようになり、弥生賞に出ることに、むかしほどの意義はなくなっているのだろう。また強い馬ならいきなりの中山でも大丈夫であり、足馴らしは必要ないのだろう。
さて今年はどうなるか。

●ゴールドシップ考③──勝てていたダービー

●ゴールドシップ考──いま思えば勝てていたダービー──

いま思えばだが、ダービーのころの内田はゴールドシップの本来の能力に気づいていなかった。
菊花賞と有馬記念の驚異的なロングスパートを見れば、あの乗り方でダービーも楽勝だったことがよくわかる。なのにワールドエースを意識しすぎて、燃えつきることのない5着になってしまった。
 
そうなった原因はあの「皐月賞の神騎乗」だろう。もしもあの神騎乗がなく、他馬と一緒に大外を回り、それでも勝っていたら、ダービーの乗り方もちがっていた。あの皐月賞快勝には、内田にも「うまく決まった」という感覚があったのだろう。その時点でゴールドシップへの信頼感は絶大というほどでもない。となると、神騎乗には功罪があったことになる。
 
しかし競馬なんてそんなものだ。そうして馬と会話して覚えて行くものだから、最初から満点はあり得ない。でもダービーで内田が菊花賞や有馬記念時のような絶対的自信をゴールドシップにもっていたなら、あれは楽勝のレースだったろう。
 
すると2年連続三冠馬の誕生で、昭和58年59年のミスターシービーとシンボリルドルフに次ぐ「三冠馬対決」が実現することになった。牝馬三冠のジェンティルドンナもいるから、3頭の対決は「全馬三冠馬」というとんでもないことになる。そういう意味ではまことに惜しい敗戦だった。まして勝ち馬が、その後もゴールドシップと名勝負を繰り広げてくれるならまだしも、さっさと引退してしまったのが悔しい。いや勝ち馬も引退したくてしたのではないが……。

ダービーを勝って三冠馬なら、年度代表馬も文句なしだった。大きな敗戦である。 


あの敗戦にケチをつけたひとがひとりだけいた。「乗り方に不満がある。もっと早く仕掛けるべきだった」と発言したのである。須貝調教師だ。
多くのファンがそれを否定した。一流の内田に三流騎手だった須貝が何を言う、と。
私もその一人だった。内田の神騎乗で皐月賞を取れたのに、なにを欲ばったことを言っているのだと。
ゴールドシップ本命でダービーで大損していたが、須貝発言を支持することなく、失礼なヤツだと立腹した。
 
いまとなっては須貝がいちばんゴールドシップを理解していたことになる。まあそのときの意見は単なる敗戦の口惜しさかも知れないけど、後々とんでもないロングスパートが利く馬だとわかると、「須貝調教師のあの指摘は正しかった」となる。
もっとも、その須貝が「秋になってガラっと変った」とも発言しているから、ゴールドシップのあのロングスパートが完成されたのは秋、とも言える。
しかしたいした相手ではない。やはりワールドエースを過剰に意識することなく、早めに前に行っていれば、あのダービーは楽勝であり、ゴールドシップは三冠馬だったと思う。するとステイゴールドは2年連続三冠馬を送り出すという父サンデーサイレンスですら出来なかった大記録を作っていたことになる。惜しい。 


春天は確実に勝つだろう。最適のG1だ。のんびり後方からついてゆき、2周目の三角あたりからロングスパートをかけるか。いまからその勝ちっぷりにわくわくする。

ディープインパクトのG1で、私のいちばん好きなのは春天だ。あれはすごかった。あんな強い競馬は見たことがない。それでいてそれまでのとんでもないレコードを軽々と更新してしまった。
ゴールドシップもあんな競馬をしてくれないか。
 
そして宝塚記念でオルフェとジェンティルと対決か。
胸躍る春である。

●ゴールドシップ考②──感動の皐月賞──


●ゴールドシップ考②──感動の皐月賞──

昨年ゴールドシップの勝ったレースはぜんぶ当てた。ゴールドシップが好きでゴールドシップ1着固定で勝負しているのだから当然のようだが、馬券下手とはそんな単純なものではない。
以前ここに書いたが、私は「ディープインパクトの勝った全レースをすべてディープインパクト1着固定3連単で勝負して全敗している」のである。皐月賞のようなむずかしいのはしかたないが、JCのような頭数も少なく低配当の簡単な馬券もあった。ディープファンなら誰もがひとつぐらいは当てているだろう。私は全敗である。

そういう馬券下手だからゴールドシップの全7勝の内、(新馬戦は買っていないので)残り6戦をぜんぶ当てているのは、私には〝奇蹟的〟なのである。奇蹟なんて重い言葉をこんなことに使いたくないが、ほんとに奇蹟的なのだ(笑)。


その中で最も感動したと言えば、もちろん皐月賞になる。それは内田の神騎乗があったからだが、それ以前にまだゴールドシップの実力を知らなかった。好きだから本命にして、3連単1着固定で勝負しているが、内心は1番人気グランデッツァのほうが強いと思っている。
若葉ステークスで父ディープインパクト譲りの切れ味を見せたワールドエースがまた凄い。
ゴールドシップは4番人気。2月の共同通信杯以来だからすこし間が空いた。スポーツ紙ではそれを懸念する声があった。それは気にしなかった。それで人気が落ちるならますます狙えると意気込んだ。だけどグランデッツァとワールドエースのほうが強いんだろうなあと漠然と思う。

全馬が芝のいい大外に持ちだすとき、内田ゴールドシップだけが内を突いた。がら空きだった。ワープである。
前夜の酒が残っていたとはいえ、騎手の騎乗に感動して涙ぐんだなんていつ以来だろう。永遠に忘れない皐月賞になった。

●ゴールドシップ考①──共同通信杯のころ──

●ゴールドシップ考①──共同通信杯のころ──
 
早いものだ、ゴールドシップが勝った昨年の共同通信杯からもう1年である。
1番人気は新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと2戦2勝のディープブリランテ。ゴールドシップは2番人気。

それはまあ当然だった。ゴールドシップは新馬、オープンのコスモス賞と連勝したが、そのあとは札幌2歳ステークスでグランデッツァの2着、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスでもアダムスピークの2着だった。アダムスピークはこれで2戦2勝である。
ゴールドシップに横綱ではなく大関のイメージがあったのは否めない。堅実だが万年2着のような。


私がこのころ一番強いと思っていたのはグランデッツァだった。グランデッツァはここまで4戦2勝。新馬戦2着のあと、未勝利、札幌2歳ステークスを勝ち、ラジオNIKKEI杯を1番人気で3着。この二度の敗戦は騎手秋山の責任とされていた。本来なら4戦4勝なのだと。
よって秋山はここで降ろされる。春初戦のスプリングステークスはミルコで1着。これで皐月賞は1番人気となる。


私は2歳時からゴールドシップがいちばん好きだったのだが、強いのはグランデッツァだと思っていた。札幌2歳ステークスでもゴールドシップを応援した。しかし負けた。下馬評通りに。やはりグランデッツァは抜けて強いのだと思った。

まあマスコミに躍らされたと言えばそうなる。だって照哉さんが「アグネスタキオンの最高傑作」と口にしていた。これが大きい(笑)。
前年の桜花賞馬マルセリーナの弟だし、照哉さんからそんな誉め言葉ももらっていた。私は単純なのですなおに信じた。
秋山は初戦の2着を自分のミスと認め、札幌2歳ステークスのときは、「勝って当然の馬。勝たねばならないと思います」のようなことを語っていた。そして見事に1番人気で勝った。


それと比すとゴールドシップは血統から生産牧場から調教師(笑)まで、みんな地味だ。横綱になるのはグランデッツァなのだろう。2戦2勝のディープブリランテやアダムスピークにも横綱の可能性はある。私の好きなゴールドシップは所詮万年大関なのだと思った。でもクラシックは惜敗続きのまま戴冠できなくても、古馬になったら春天を勝つかも知れない。そんな希望を抱く。

なのに共同通信杯で楽々とディープブリランテを破った。「おれの好きなゴールドシップはおれの思っている以上に強いのかも知れない」
そしてこの時から鞍上が大好きな内田になる。見事に重賞を勝ったのだから、これからも内田とのコンビが続くだろう。
この時、「今年のクラシックはゴールドシップと心中する」と決めた。

アイムユアーズにウイリアムズ!──エリンコートの井上オークスさん讃歌──という逃げ

ピンナが帰国してしまうのでオークスのアイムユアーズは誰が乗るのだろうかと思っていたら、早々とウイリアムズと報道された。

騎乗回数は少ないのにジャガーメイル、グランプリボス、アルフレードでG1を制覇しているオーストラリアの名手だ。皐月賞をパスしてNHKマイルカップに向かうアルフレード騎乗がメインのようだが、これはアイムユアーズにとってプラスだ。

まあいつも逆逆をいって負けつづけて40年の私だから、たぶんアイムユアーズは典型的な「距離の壁」のような形でオークスを大惨敗するのかも知れないが──でもこの馬、だったら古馬になってスプリントG1を勝つような馬になるかも── オークスでは敢えて買ってみよう。
そういうひねくれ馬券をもっともっとやってみたいのだが、あまり機会がない。基本的に正統派なので、ふつうにふつうの馬の応援になってします。オークスだと、ダイナカールを頭から消し、ダスゲニーにむきになったぐらいだ。まあ前記したようにユキノビジン消しとかあったが、あれはひねくれ者ではなく、むしろすこしでも血統を知っていたら、すなおな選択になる。



オークスと言えば去年、井上オークスさんが、 エリンコートの単勝1点勝負で1万円(37倍)取ったのは見事だった。スポニチの予想。
私も忘れな草賞を勝ったエリンコートは、照哉さんの馬でもあり、狙っていた。このレースは地味な穴馬を出す伝統的なレースだ。でも地味な長距離血統が多かった。デュランダルは短距離の名馬だから、その趣旨からハズレている。それは気にならなかった。それを言うなら、アイムユアーズの父ファルブラブは距離は持つ。
エリンコートを3連単フォーメーションの頭にもいれた。だが完全無視していたピュアブリーゼに来られてハズレになった。



ピュアブリーゼは「父モンスーン(ドイツ系)」から注目していた。なんかアンチ社台でかっこいいと思った。でも調べたら、それすらも社台の種牡馬だった。もう逆立ちしても社台にはかなわない。なにをしようと社台御釈迦様の手の平の中。それは一見日高のちいさな牧場が活躍馬を出したと言ってもステイゴールドの仔であることや、ワイルドラッシュの仔が走ったと注目すれば、母系はセリで出されたダイナ牝馬であることからもわかる。

これはもう名門藤原牧場がロッチの血から悲願のダービー馬を出したとき、父がトニービンという社台の種馬であったことや、ひさしぶりに千代田牧場や下河辺牧場がG1をとっても、輸入繁殖牝馬に父サンデーという構図からも解っていたことではあった。もうそのすごさがガーサントやノーザンテーストの時とは根底的にちがっている。今の日本競馬を「社台の運動会」とは言い得て妙である。それでしかない。



なんだ社台の馬だったのかと白けて消したピュアブリーゼが2着だから、当然のごとく馬券をハズした。
この辺、矛盾しているようだけど、そうでもない。私は社台が好きである。むかしは大嫌いだったけど(笑)。社台は好きなんだけど──というか今の時代、社台が嫌いだったら競馬は出来ない──非社台系の馬も応援したいのである。これ、わかってくれますよね? 見知らぬ種牡馬モンスーンの名を見て、一瞬「非社台系」かと思った。しかしそれすらも社台だった。「白けた」のはモンスーンを知らずに盛りあがった自分に対してである。
かといってエリンコートの単勝勝負には行けなかった。ハズれて悔しがり、単勝勝負もあるのかと思い知った。 

エリンコートの単勝1点勝負をしたオークスさんはかっこいい。彼女のような侠気のある女の人を包みこめる男は、どんなひとなのだろう。懐の深い男の中の男なのか、それともダメ男に惚れてしまうのか。前者だとかっこよすぎるので、できるなら後者になって欲しい(笑)。



と桜花賞の翌日に熱心にオークスのことを語っているのは、心理学的には「桜花賞敗戦の痛みを忘れようとして」になるのだろう。


正解。

ダービー敗戦記──最後の最後で

本命はナカヤマナイト。
いつしかヨシトミも伯父さんが悲願のダービーを勝った年齢になっている。
今年のダービーはヨシトミ初制覇と決めた。
皐月賞の時も「クラシック初制覇」と読んだ。
敗けたが、「2番人気5着」はかえっていい負け方だ。本番に繋がる。
ヨシトミが勝つ。その予兆はオークス2着にも見えている。

ということで3連単1着固定相手6頭。
馬券はこれだけ、と前々から決めていた。

しかし激しく振り続く雨を見ていとる次第に不安になってくる。
弱気に変更。
3連単3割、7割3連複とひよった馬券になった。



いい形で進んだが、直線中頃、オルフェーヴルとウインバリアシオンにあっという間に置いてきぼりにされた。
ヨシトミの勝利は消えた。3連単馬券は紙くずになった。でもなんとか3着は確保しそうだ。
1-5-10の3連複は自分の誕生日が10月5日なので他は2000円なのにこれだけ3千円もっていた。
昨年のあることがきっかけで私は誕生日馬券を買うようになった。
もしも今回馬単を買っていたら、いつものよう1-5、5-10、1-10を買っていた。
3連複1-5-10は、13時半に購入したとき97倍だった。

ヨシトミダービー制覇という読みは外れたが、とりあえず馬券は的中だし、大きくプラスだし、それでいいやと思った。
3連単だけにせず3連複を主力にした自分を褒めてやりたい気分だった。



だが、1、2着馬から7馬身後方の3着争いでヨシトミは4着に敗れていた。
3着はベルシャザール。これも皐月賞3番人気大敗の馬だから狙っていた。オルフェーブル、ナカヤマナイトと組み合わせた3連単3連複はもっている。とにかく馬券の軸はヨシトミだった。








ハズレと判っているのに未練たらしく3連複最終オッズを確認する。1-5-10は106倍だった。
この不的中は痛い。

熱が出てきた。

もう寝ます。

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【附記】──おめでとうマックイーン

 メジロマックイーンは自分の出られなかった皐月賞、ダービーを母の父として制したんだな。おめでとう。孫の二冠と自身の菊花賞優勝を合わせて三冠だ。天国でうまい酒を飲んでくれ。ティターン父さん、アサマ爺さんにもよろしく。

皐月賞枠順決定──ヨシトミ、悲願のクラシック制覇!?

1番人気になるだろうサダムパテックを枠によっては消すつもりでいたのに絶好枠に入ってしまった。逆にまた狙おうと思っていた馬が外枠に入った。

改修前ほどではないにせよ府中の2000は外枠不利だ。思い出すのはメジロマックイーンの秋天。あんなに焦らなくても勝てただろうに武があんなラフプレーをしてしまうほどのコースだった。どんな結果になるにせよ、枠順の有利不利がどうはたらいたかは今から楽しみ。このメンバーでは桜花賞のように3連単5000円なんてことはあるまい。ヴィクトリーの年の大穴再現か。





ここに欧米の名手がいたら、乗り代られるのは誰だろう。
トーセンラーにデムーロ。
ステラロッサにリスポリ。
ベルシャザールにはルメール。するとアンカツはオールアズワンになる。
サダムパテックにスミヨン。岩田はなにに乗る?
というような名手を凌いでクラシック70戦目のヨシトミ、涙の初制覇とか。

ナカヤマナイトは父はステイゴールドでサンデー系だけど弱小牧場生産てのがいい。いま日本のG1はみな「サンデーシャダイステークス」だものね。一年限りのシャトル種牡馬だったロックオブジブラルタルの仔がいるってのもいいな。父ロックオブジブラルタルの牝馬は何頭誕生したのだろう。私はこの種牡馬は母父としてスタミナを発揮して大成功するような気がする。

3連単はむずかしそうだから3連複で手堅く行くか。それでもかなりつくだろうけど。強気に3連単の穴を狙うか。
だれもが思うことだけど、これでダービーの予想は簡単になる。当たるかどうかはともかく、皐月賞が終れば勢力図がはっきりしてダービーの予想には苦しまないだろう。穴を狙うなら皐月賞だ。

府中に行くべきか否か。悩むのはそこ。気分として、まだそこまで浮かれられない。
前回の府中の皐月賞はヤエノムテキの時。かすりもせず外して府中でがっくりしてたのがつい昨日のようだけど、もう23年前らしい。トウショウボーイの時からは何年経つんだろう。あれは昭和51年だから、引き算すると今は昭和何年だっけ、と今も昭和感覚。

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【補記】

◆柴田善騎手はこれまで牡馬クラシック3冠に39回挑戦。皐月賞で17回、ダービーで15回、菊花賞で7回騎乗して、いずれも2着が最高だった。最も惜しかったのがアドマイヤメインで臨んだ06年ダービーで、優勝したメイショウサムソンにクビ差。ちなみにサムソンの鞍上は競馬学校同期の石橋守騎手だった。牝馬クラシックは、桜花賞が89年ホクトビーナスと91年ヤマノカサブランカで2着。オークスは06年アサヒライジングと10年アグネスワルツの3着が最高だ。(4/21 zakzakより)

桜花賞的中記──ディープインパクト産駒初クラシック制覇

 珍しく真剣に検討した。勝つのにふさわしい馬の条件だ。

①史上初の母娘制覇──ダンスファンタジア

②ディープインパクト初年度産駒初のクラシック制覇──マルセリーナ他

③千代田牧場初の桜花賞制覇──ホエールキャプチャ、トレンドハンター

④レーヴディソールの無念を松博厩舎の僚馬が果たす──マルセリーナ、トレンドハンター

⑤被災の関東に関東馬が勝って元気を送る──ホエールキャプチャ、ライステラス他

どの条件も誰でも知っているが③はちょっとマニアックネタ。「牝馬の千代田」と言われるぐらい牝馬の活躍馬が多い千代田牧場だが、まだ桜花賞は征していない。有力馬の旧くはビクトリアクラウン、近くはワールドオブピースらは本番の前に骨折して出走できなかった。オークスはスマイルトゥモローで征している。2頭の中ではホエールキャプチャは祖祖母があのタレンティドガールであり、千代田の基礎牝馬であるワールドハヤブサの血を継いでいる。血統的にはこちらが本命。馬主としては千代田牧場場主の飯田正剛さんのトレンドハンターの方にポイントがある。

マルセリーナは②と④、トレンドハンターは③と④、ホエールキャプチャは③と⑤がダブっている。

個人的好みとしては①の母娘制覇が見たいのだが、これはダブりもなくちょっと落ちるか。世の流れとしては②だろうし、②と④のマルセリーナは強烈だ。なによりシンザン記念でレッドデイヴィスの3着は価値がある。

私は関東人であり千代田牧場とも親しいから心情的にはホエールキャプチャなのだが、この娘は脇役っぽい。堅実だが派手さがない。軸はこの馬としても、頭ならトレンドハンターだ。こちらの方が華がある。



ということで、マルセリーナ1着、ホエールキャプチャ2着、3着の3連単をフォーメーションを組んだ。2着3着は荒れると読み、手広く買った。
もうひとつ、トレンドハンター1着固定の3連単を組んだ。この場合も2、3着の軸はホエールキャプチャにした。トレンドハンターが勝ち、2着がホエールキャプチャだと千代田生産馬のワンツーになる。2、3着馬には穴馬を抜擢した。

ブエナビスタの時も、JF、桜花賞、オークスと3連単をぜんぶ当てているのに儲けていない。しかしそれは自分が馬券下手で無謀に穴馬を狙ったからだった。かといって低配当の3連単を太く買う感覚は今もない。またブエナビスタのような名馬に惚れこみ1着固定の3連単を買ったとしてもきっと同じ事をするだろう。

今回はブエナビスタのときとはちがう。大本命出走回避で「乱桜」と言われている。軸を人気馬で固定したけど、2、3着にはとんでもないのが飛びこむ可能性も大いにある。たとえばトレンドハンターは千代田の宿願成就で圧倒的に勝つことはあっても2、3着はないと思っていた。同じくマルセリーナも快勝か凡走と読んだ。とはいえ人気馬が軸だからとんでもない配当は無理。それでも3連単で400倍ぐらいにはなるのではないか。

結果、上位を人気馬が占め低配当決着となった。「荒れる荒れると言われているときほど固い」の典型である。でもいいレースだった。マルセリーナは主役にふさわしい切れ味を見せたし、ホエールキャプチャはしっかり名脇役ぶりを発揮した。意外だったのは1着か着外かと読んでいたトレンドハンターの3着。オークスはこの馬を本命にしよう。








皐月賞予測

雨が降り続いている。もう丸三日、72時間以上連続で降っているのではないか。こんな長雨もめったにない。


皐月賞の重馬場は確定だろう。いや、いくら今から晴れたとしても(という今も降り続いている)、もう不良は確定か。


となると、毀誉褒貶半ばしている、1番人気に成るであろうマイネルチャールズは、より注目されることになる。なにしろ「前に行ける有力馬」だから。


松岡も岡田総裁も大好きだけれど、今回は軽視しようと思っていた私も、この天気を見て、「マイネル、初クラシック制覇か!?」と迷い始めている。


本命は、ウォーエンブレム産駒と決めている。そこに迷いはない。さて、どうなるか。
馬券は二段ロケット勝負なので、まずは明日のマイラーズカップを当てないと。



ところで、いま買ってきた夕刊紙を読んでいたら、ある記者が「アンカツが戻ってきたレインボーペガサスだ! なぜなら……」と熱い記事を書いていた。なのに予想欄を読んだら、そのひとレインボーペガサスに白三角しか打ってない(笑)。

あれこれいろんな馬を本命にして紙面を盛り上げるのは新聞の常套手段だけれど、これはひどい。この記者は、本誌担当でもなければ穴記者として有名なわけでもない。だったら熱く取り上げる馬はせめて本命にしてくれ。



2頭出し、小檜山調教師が初のクラシック戴冠なるかどうかが、個人的興味。
これは長年小檜山宅(当時は調教助手)に居候していた、かなざわいっせいちゃんも力が入っていることだろう。いっせいちゃんは小檜山厩舎の馬が出るたびに毎回必ず単勝を500円買って応援していると言っていた。競馬ブックのエッセイで一切触れないのも、あれはあれで緊張しているように思える。


2頭では、人気はスマイルジャックだが、ベンチャーナインの追い込みが決まったら、確実に100万馬券になる。鞍上がトウショウナイトの武士沢ってのもいい。


あさってが楽しみだ。でもそのまえに、あした!

桜花賞感想──大荒れでも荒れてないものもある──オペラハウス讚歌

700万馬券の大荒れ桜花賞だが、馬主・生産者の視点で見るとまったく荒れてない。


レジネッタは馬主社台RH、生産者は善哉さんの三男晴哉さんの追分けファーム。エフティマイアは馬主吉野英子さん、生産者は次男勝巳さんのノーザンファーム、ソーマジックは馬主吉田照哉さん、生産者は照哉さんの社台ファーム、と、吉野英子さん以外はすべて社台一色。種馬も順にフレンチデピュティ、フジキセキ、シンボリクリスエスと、みな社台スタリオンステーション繋養馬である。(シンボリクリスエスはシンボリが半分もっているけれど。)


優勝馬のレジネッタはサンデー肌にフレンチだから純社台の馬だ。どんな大荒れ、意外な結果になろうと、社台という枠の内であることにかわりはない。


だからこそ馬主も生産者も血統も、すべてがマイナーであり、社台とは無縁の地方競馬出身馬ハートオブクィーンに、ソーマジックに抜かれることなく3着に粘って欲しかった。それで1900万馬券なら意義がある。
でも、結果は社台内に収まった。あんな完璧な競馬をしたハートオブクィーンがソーマジックに交わされてしまうのが現実か。
 



 


そう考えると、社台の重力圏から飛び出した価値ある大事件として、浦河の弱小牧場が生産したテイエムオペラオーが、いかにすごいことであったかをあらためて感じる。テイエムオペラオー全盛時代、あのサンデー産駒が脇役に押しやられた。


同じくメイショウサムソン、外国産馬のシンボリクリスエス、タップダンスシチー。ナリタブライアン以降の社台と無関係の大事件はそれぐらいか。


外国産馬はどうでもいいので国内産に限ると、大社台帝国に一矢報いたのは、種牡馬オペラハウスだけであることがわかる。


ラムタラの失敗も大きい。


人気馬3頭も社台系、それらが負けて大荒れになった結果も社台系。すべてこの磁場内の出来事。

桜花賞敗戦記──惜しかった、ハートオブクィーン!

いやあ惜しかった、ハートオブクィーン。


3番手で先行し、前の馬、先行した馬、すべてつぶれる中で、ただ1頭抜け出して、あわやの場面。


外から来たレジネッタ、エフティマイアに交わされ、ぎりぎりでソーマジックにも交わされて4着になってしまった。ソーマジックの追い込みをしのいで3着に粘ると、3連単1899万馬券だった。惜しい。この記録を見たかった。



 といって、3着に残ったとしてももちろん私はかすってもいない。レジネッタもソーマジックも買っていたが、とにかくエビナが嫌いなので、彼の来るGⅠは私は当たらないことになっている。ましてエフティマイアの近走の成績では、特別な思い入れのある人でなければエビナファンでもあの馬は買えない。


 友人のYさんはエフティマイア、シャランジュで決まった新潟2歳ステークスで3連単百万馬券を取っているのだが、買っただろうか。



 配当は、そこそこ人気のソーマジックがいるから、「3連単200万馬券」と読んでいたら、配当が発表になったらしい阪神のどよめきが聞こえてきた。それでもそれぐらいの配当だろうと思っていた。こちらでも発表になり700万と知る。
 結局誰もが三強の1頭は絡ませていたということか。



 大混戦低レベルの前評判だったが、丁寧に成績や時計をチェックしていったら、5枠の2頭が残り、堅い桜花賞と思えた。馬券も正当に堅いところで勝負した。


 大波乱のゴールを見て笑ってしまった。負けたのだから笑っちゃいけないし、笑える懐状況にはないのだが、すなおに笑えた(笑)。
 ここまで負けると潔くて気分がいい。



 去年の皐月賞は、サンツェッペリンも松岡も前々から好きだったし、ヴィクトリーも気性以外は血統も成績も優秀で買える馬だったから、ものすごく悔しかった。なぜ思い切った馬券が買えないのだと自分の小心さを詰った。
 その点今年のこれは、まったくダメージがない。


 それに、これは案外重要なことだが、もしも皐月賞をヴィクトリーとサンツェッペリンで当て儲けたとしても、その後の彼らのレースでぜんぶ吐き出していただろう(笑)。
 なにが福になるかは最後までわからない。



 岩田の初GⅠ制覇。これでまた一皮剥けるだろう。
 武豊のいなかった桜花賞。
 オークスがまったく見えない。
 オークスのオッズは荒れるだろうな(笑)。


 ともあれ、ダメージの残らない敗戦はいい。

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