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ヴィクトリアマイル完敗記──ヴィルシーナ、おめでとう!

好きな馬はサウンドオブハート。紅梅ステークスでは助けてもらっている。3着だったJFも3連複を取らせてもらった。ジョワドヴィーブルの勝ったJFで1番人気だった。関東馬なのに。
ターコイズステークスではサウオンドオブハートは見事に勝ったのに、2着オメガハートランドを入れ忘れ37万馬券を取り逃がす悔しい思いもした。

kanren62011年ジュベナイルフィリーズ──ほろにが的中記

2012年ターコイズステークス惜敗記

しかし私の好きなのは松岡や武豊が乗るサウンドオブハートであり、長期のフランス遠征で充実した成績をおさめ技術も人柄も一回り大きくなったと絶讃されている国際派三冠ジョッキー池添騎手の乗るサウンドオブハートではない。それに距離も1400がベストだろう。今回は消す。

同じく好きなアイムユアーズも、大好きな戸崎が乗ってきたけど、ここのところの不調を覆すとは思えない。戸崎の「JRA移籍後初のG1制覇馬券」はなんとしても取りたいので狙っているが、今回は買わない。

マイネイサベルも柴田大知応援からは買いたいが、どうにもヴィクトリアマイル馬というイメージが湧かない。でもコイウタのようなこともあるからわからないけど。



結局、ジェンティルドンナのいないエリザベス女王杯のとき、戴冠を願い1着固定で応援したのだから、ふつーにヴィルシーナ応援でゆくか、となる。鞍上も大好きな内田だし。
もしもあのとき、「どうせ今回も、ジェンティルがいなくても、この馬は2着なんだよ」と読んで、3連単2着づけして、馬券を当てたりしていると感覚はちがってくる。私はあのとき、「ジェンティルがいないのだから──というか、ヴィルシーナに勝たせるためにJCに行ったんだから──ここはヴィルシーナが勝たなくちゃ!」と3連単頭固定で勝負した。またも2着でかなりしらけた。あの馬券を当てたひとは「やっぱり!」と喜んだことだろう。そういうひとは今回も2着づけでゆくのか!?
三冠すべて同じ馬に負けて2着という悲劇の馬は日本競馬史上初だ。ここは勝たせてやりたい。(←こういう「勝たせてやりたい」のような上から目線の表現は大嫌いなのだが、これしか浮かばない。)

kanren62012エリザベス女王杯完敗記──ヴィルシーナ頭固定だからしょうがない


メンバーで一番強いと思っているのはハナズゴールだ。あの切れ味は半端ではない。

一番うつくしいと思っているジェンティルドンナの姉ドナウブルーも応援したい。
しかし、そんなあれやこれやを勝っている餘裕はない。



なんとしても当てねばならない。ハズれ続けてがけっぷちなのである。馬券なんてのは連勝する必要はない。4レース負けても1レース的中すれば浮く。4週負けても1週勝てば帳尻はあう。しかし5週、6週とプラスが出ないと苦しくなってくる。いまその状態だ。

あれこれあそびで買ってはいられない。絞るしかない。ならヴィルシーナとハナズゴールの1点勝負。ヴィルシーナの戴冠を願うが、切れ味鋭いハナズゴールに一瞬にして交わされるシーンもあろう。となると馬単ではなく馬連。
いやいや、そのあいだに何か入ってくる可能性もある。ならワイドか。

ということで以下のような馬券となった。ワイド勝負(笑)。
ワイド馬券が始まったころ、もの珍しくて何度かやったことがある。その後はない。こりゃ好きな馬に対して失礼な馬券である。がけっぷちに追い詰められるといろんなことを思いつく。
でもたのしいなあ。むかしの8枠連複しかなかった時代にはぜったいに出来なかったことだ。馬連馬券発売がどんなにうれしかったことか。

victoriamile



資金の98%をワイドにいれる。4倍以上もつくなんて夢のようだ。
1%ずつの馬連はあそび。とにかくこのワイド1点勝負。ここで増やしてオークス資金とする。

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結果は言うまでもない。
ヴィルシーナ、悲願の戴冠。おめでとう、よかったね。
またジェンティルドンナと戦うことはあるだろうか。そのときがたのしみだ。もういちど、やってみたいよね。勝つか負けるかわからないけど、結果はともかく、もういちど闘いたいだろう。見てみたい。特にオークスは完敗だったけど秋華賞はハナ差だから。得意の距離で。

私はもうあのオークスで完全に決着はついたと思っていた。だからこそあの秋華賞は感動的だった。だけど負けは負け。G1ホースとなった今、「ジェンティルドンナさん、あなたともういちど闘いたい!」と宣言して欲しい。それはどこになるだろう。秋のJC?

2着に12番人気、昨年の覇者ホエールキャプチャ。3着にマイネイサベル。3連単19万馬券。カスリもしない完敗である。

victoriamile2



さほど悔しくないのはカスってもいないのだから当然だけど(毎度言うが、馬券はカスると口惜しい、完敗は口惜しくない)、ホエールキャプチャがエビナなので最初から消していたからだ。これでマイネイサベルが2着の馬連22倍だったらけっこう悔しかった。「ワイドなんかやめて馬連5点勝負にすればよかった」と悔いた。でもエビナのホエールキャプチャに来られては文句はない。言いようがない。

ホエールキャプチャは昨年のヴィクトリアマイルを的中させてくれた馬であり、生産も古くから面識のある千代田牧場で、タレンティドガールからの血統も大好きなのだが、鞍上がエビナなので今回は買わないと最初から決めていた。
それにしても、昨年のヴィクトリアマイルを勝ってから、5戦連続二桁着順で、ここでいきなり来るってのはすごいな。マイル戦は5戦して3勝2着2回とパーフェクト連対。それは知っていた。昨年のヴィクトリアマイル以降マイル戦は走っていない。いかにも今回来そうではある。そうも思っていた。
でもエビナなのですっぱり諦めていた。
前々走、船橋のダート戦に出て14頭中13着なんて傷はよくないと思う。ヴィクトリアマイル馬なのだ。もう繁殖にあがればいいのに、と思った。いい母親になるだろう。でも今回の好走で引退はまた遠のいたか……。

もしも今回ホエールキャプチャに戸崎が乗り代わってきたら、迷うことなく▲に抜擢し、楽々と高配当馬券を的中していた。しかしエビナなので最初から消している。相性とはこんなものである。



先週の負けでがけっぷちだったのだから、今回の負けでがけの真ん中辺りまでずりおちている。なんとしても這い上がらないと。

kanren62012年ヴィクトリアマイル的中記──タレンティドガールからホエールキャプチャ



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【追記】──来ているこどもを見て、来ていないこどもを思う

口取りに、佐々木オーナー、奥さんと一緒に、ふたりのかわいい坊やが映っていた。二度目の奥さんとのあいだに出来た子である。
現在45歳の佐々木オーナーは、23歳のときに結婚した先妻とのあいだにもふたりのお子さんがいる。親権が離婚した奥さんにあるのならこんなことは書かないのだが、その親権も佐々木オーナーがもっている。夫婦とこども4人の6人家族で住んでいた。週刊誌記事で読んだ覚えがある。いまはもう大きくなって先妻とのふたりのこどもは別居なのだろうか。念願のG1優勝の日に、こども4人が口取りに勢揃いしたらもっとよかったのに……。
他人様の家庭の話なのに、そんなことを考えてしまった。
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青葉賞完敗記──やってくれたなあ、ええ、おい、どうすんだよ! 明日の天皇賞は!

なんだあ、いったい、どうすんだよ、おい!
あしたの天皇賞の資金が1万しかないから、せめてこれを3万にしようと、あしたの前祝いだあと内田のレッドから青葉賞買ったら、大荒れ、3連単42万馬券でかすりもせず。
最初から消しているエビナが勝つんじゃ当たるはずもねーよ、やってくれたなあ、おい!

どうすんだ、あした、ゴールドシップが勝つのに馬券を買えないじゃすまんぞ。JNBの残金0。
いまから数千円ぐらいずつ残っているあちこちの銀行の口座に行って、それを掻き集めてJNBに挿れる。
なんとかせんと。しかしそんなことをしても2万ぐらいしか集まらん。絶望的状況。 

ここで、「今日もエビナだったからあしたもエビナだ」と思ってハズレ続けてきたのが、馬券40年のおれだ。
だからここは枉げずに、「あしたこそ内田だ」で行こう。
しかし、すると、あしたもエビナだったりしてなあ。まあ、そういう馬券人生なのはわかってる。
地獄は続くのか!? 

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【追記】──地獄は続いた!──4/28

天皇賞もエビナだった。地獄は続いた。 
エビナ嫌いの悲惨、窮まれり。 

レープロの桜花賞テスコガビーはアユサンと同じ7番だった!──「ひとり占め」にはプリンセスジャックまで!

レープロ「名馬の肖像」は昭和50年の桜花賞馬テスコガビー。
3枠単枠指定の「赤い帽子がただひとつ」のテスコガビーは7番。
7番はアユサン。勝ち馬とぴったし同じ。

アユサンの枠は4枠。
なぜかべつに必要とも思えない「ただ1頭の赤い帽子」とテスコガビーが赤帽子の強調がある。なぜだろう。「赤=レッドオーヴァル」の指名なのか。



「春をひとり占め」「桜の舞台を独占する」。この強調の意味。
強引にひとり占めする、ジャックする。ここから3着の穴馬プリンセスジャックも浮かんでくる。

レープロの「名馬の肖像」は馬券検討に缺かせません。
勝ち馬を知っているこういう暗号制作者ってのはリッチなんだろうなあ。うらやましい。

レープロ・テスコガビー

産經大阪杯完敗記──1頭軸マルチ初体験

前々から爆笑問題田中が東スポでやっている「1頭軸相手6頭マルチ3連単90点買い」というのをやってみたいと思っていた。しかし90点買いってのは私の美学?に反しているし、なにより狙いの馬が3着以内に入ればいいってのもイヤだ。やはり1着固定がいい。と思いつつ、やってもみたい。でもなかなかそんなレースもない。



今回、これをやってみる絶好のチャンスではないかと思った。
まず、JC以来のオルフェーヴルに取りこぼしの可能性があること。
そして、絶好の狙い馬がいること。
やりたいけどやれなかった私にこんなチャンスはめったにない。
初体験することにした。

絶好の狙い馬とはダークシャドウ。大好きな馬に大好きな戸崎が乗ってきた。最高である。 
どう考えても3着以内にはくる。
そしてもしもオルフェーヴルが消えたら……。



image9351頭軸相手5頭のマルチ。20×3の60点買い。

馬に印をつけるなら、◎オルフェーヴル、○ダークシャドウ、▲トウカイパラダイスになる。オルフェーヴルが勝ち、ダークシャドウが2、3着に入るという低配当馬券でいいのだが、もしかしたらのスケベ心も含んでいる。



先行するダークシャドウとトウカイパラダイスにわくわくする。
しかし結果は5着、4着、後ろから来たオルフェ、エイシン、ショウナンに交わされてしまった。
戸崎の先行策を支持するが、結果的にはショウナンのようにオルフェマークの後方待機のほうがよかったのか。

1着オルフェーヴル、2着ショウナンマイティ、3着エイシンフラッシュ。3連単16倍。



しかしこのろくでもない戦法、狙いの馬を1頭観ているだけだからかなり気楽。
それが3着以内は無理とわかると諦めも早いので、これまた気楽。
癖になりそう。

でもあらためて言うが、つまらん戦法である。
もっとも、私の好きな3-3-7なんてフォーメーション30点買いも、つまらんともくだらんとも言える。なにしろアタマを3頭も入れている。このマルチ流しを嗤えない。
そのうちまたやってみたいが、なかなか適当なレースにも出逢えないだろう。 



オルフェーヴルには失礼な買いかたをしたが勝って欲しいとは願っていた。
池添は来週からフランスか。うまくそれが凱旋門賞での騎乗に繋がり、日本馬初の、というハッピーエンドにつながるといいが。

来週は桜花賞。人気は割れるだろう。
テスコガビーの春が懐かしい。 「名馬の肖像」でテスコガビーをやってくれないかなあ。昭和50年はむかしすぎるから無理か。でも願えば夢は叶うからな。諦めず願うことにしよう。

東京大賞典的中記──枠単だった!

1,2,3着が◎▲○なのだから、さすがに当たった。単勝人気順で言うと2.3.1だから、3連単29倍は、「けっこういい配当」になる。
ワンダーアキュートを交わす岩田の腕に痺れた。JCDも岩田なら、と想いを馳せた。

そして、追いこんできた内田ハタノヴァンクール。大井育ちの内田が魅せてくれた。
和田にはわるいが、ゴール前の着差は騎手の腕の差だろう。

daishouten2012




しかし……。この3頭しかいないと思いつつも、JCのように3頭ボックスだけとは行かなかった。3着候補にナムラタイタンやエスポワールシチー、フリオーソなどを入れてしまった。3着ワンダーアキュートと4着ナムラタイタンの差はじつに7馬身。3頭だけが別格だった。なのに、24点買いの29倍的中。恥ずかしい。まっか。恥ずかしくて昨日アップできなかった。



daishouten2012haitou

敗因は──いや馬単枠単3連単当たって浮いているのだから負けたわけではないのだが──しばらく南関をやっていないことだった。半年ぶりだ。

南関でいちばん効率のいい馬券は、中央にない「枠単」だ。IPATから入るひとはこれが買えないらしいが、私は<SPAT4>なので買える。
いままで3連単や3連複で勝負してハズれ、「枠単にしておけば」と何度悔やんだことだろう。ここでも何度か書いている。枠単で儲けさせてもらって驚喜した数少ない日もあった

それでもいくらか学び、今年南関をやるときは、3連単は100円単位で買い、枠単を500円単位、時には千円単位で買って遊ぶようになっていた。なかなかの成績だった。

しかし今回は半年ぶりであり、秋のG1戦線のすぐあとだったこともあり、そのルールを忘れて「中央感覚」で買ってしまった。3連単8割、馬単枠単1割という配分だ。大失敗。枠単8割にして、あとは万が一のために馬連を2割買うという配分にすべきだった。

枠単は6-4、6-2の2点勝負。それが15倍だから、これに8割入れておけば大きく浮いて、初の年間プラスが確定していた。浮きがすくないので、額は減らしたが、まだマイナスである。まあマイナスには慣れているのでそのことはどうでもいい。そもそも馬券なんて「年間」で考えるべきものでもない。それとはべつに、2012年の東京大賞典をこの枠単で当てて儲けたかった。この15倍は大きい。



以前は年末年始はテレビ漬けだったが、いまは見なくなった。正月は川崎競馬をちびちび楽しんで、南関感覚を取りもどそう。

大晦日の明日(もう今日か)は川口オートに行く。でもまあ知りもしないオート(この道一筋何十年の大ヴェテランがコーチについてくれるが)で勝負するようなことはやめて、ここは忘年会気分で顔を出すだけにする。
正月の川崎競馬で馬券勘を試して、勝負は金杯だ。

阪神カップ完敗記──鼻カルボの呪い炸裂! ガルボ2着! #鼻カルボ

有馬で負けた昨日の今日でもあり、今日は休むつもりだった。

朝9時、阪神競馬場に出かけた友人のSが「レープロ合本ゲットしました」と写真入りのメールをくれた。
返事を書いて、買うつもりはないが興味はある阪神カップのオッズをIPATで調べる。
大好きなファイナルフォームが出ているので気になる。

すると、本命ファイナルフォーム、対抗サンカルロで買うつもりの私の馬券が想像以上につく。
やりたくなった。
しかし我慢する。昨日全額勝負して負けたからJNB口座に残金はない。29日の東京大賞典まで競馬は禁止だ。



ブログを書いたりして、昼、またオッズを見る。やりたくなる。でもここは我慢だ。
勝つ流れにはない。昨日の傷を拡げてはいけない。



だが、だが、午後2時、やっぱりやりたい、やりたくてたまらない。この高配当が「買えば当たっていた」では悔いるとファミマに走って入金する。
このときにはもう心中は、「阪神カップを当てて、ブログに『JRA年間収支をプラスにしました』と書くこと」を夢見ている。勝った気でいる。こういうお調子者でないと、馬券なんて儲かるはずのないものを40年も続けられない。



そして買ったのが下の3連単24点。見えない下の方の最高配当は880倍。このへんを当てて88万を手にしたいが、無難なとこで、ファイナルフォームが勝っての200倍前後、20万ほどで許してやるかと、自信満々だった。

image908



結果、本命対抗は1、3着に来たが、あいだに無視した人気薄14番人気のガルボが来て、3連単28万の大波乱。パドック派だったときに最も得意にした「人気馬のあいだに人気薄を挟む」という10万馬券。でもIPAT買いの今の私に、この穴馬は見つけられない。

hanshincup2012

hanshincup2012haito

私がこのレースを的中するとしたら、ファイナルフォームとサンカルロのワイド(14倍)しかなかったことになる。そんなもの買う気はないから、とすると、「絶対に当たらなかったレース」になる。これが今年最後のレース(JRA限定)の結果か。落ちこむ。



12月最大の話題は、人気ブロガー<きっこさん>(男性、64歳)の、これだった。

kikkojiminto

これはネット上で空前のブーム?となり、全裸逆立ちと、鼻から喰うカルボナーラへの期待が高まり、誰もが<きっこさん>のことを「鼻カルボ」と呼ぶようになった。
興味のあるかたは「#鼻カルボ」で調べてください。とんでもない盛りあがりです。

そしてその「鼻カルボ」は前々から「ガルボ」が大好きだった。今回鼻カルボの応援するのは、ガルボと、同じく大好きなシルポートである。

デマツイッターの権化である団塊世代サヨクおやじの鼻カルボが大嫌いな私は、意地でもガルボとシルポートは買えない。
というか鼻カルボに関係なく両馬ともまったく買う気はなかったが(笑)。



支持する安倍自民党総裁は、「竹島の日」政府主催をやめ、来年の靖国参拝もやめ、鼻カルボからこんなことを言われている。

kikkoabe

その通りなので反論できないのが悔しい。

鼻カルボは、サンカルロと鼻ガルボ、いやガルボの馬券(馬連131倍、馬単255倍)を当てて、おおはしゃぎだろう。人気薄の好きな馬を人気馬に繋げればいいだけだから、誰でも取れる。会心の馬券である。もしかしたら3連単も取っているか。なにしろ100円単位であらゆる馬券を買いまくっている後出しジャンケンだから、なんとでもなる。

馬券は負けるわ、安倍自民党には裏切られて鼻カルボにバカにされるわ、ひどい年の瀬になった。



こうなったら29日の東京大賞典はひさしぶりに大井に乗りこむか。かつては近所に住み、毎日自転車で通っていた庭みたいな競馬場だ。たっぷり儲けて、帰りに秋葉原で買い物、と夢を見る。しかし負けたら、大井からの帰り道は遠いぞ。♪「帰り道は遠かった」ウォーウォーイエイエイ。こんなのわかってくれるのも鼻カルボぐらいだな。 
「最初から負けると思って闘うヤツがいるかよ!」猪木ビンタ。殴られるひとテレ朝佐々木アナ。これぐらいならわかるひとはけっこういるかな?

傷を深めちゃったなあ、ああ、やらなきゃよかった、しみじみ後悔。 よりによって鼻カルボとは……。

有馬記念ほろにが引き分け記──フォーメーションじゃなくて流しだったか!

荒れるのか固いのかさんざん悩んだ末、実にもう平凡な毎年同じ結論「好きな馬で勝負しよう」になった。まあ有馬記念なんてそんなものだ。それでいい。

するといちばん好きなのがゴールドシップで、二番目に好きなのがルーラーシップで、単勝1、2番人気だから、買う馬券は低配当である。3着にとんでもない馬が来ると荒れるが、あまりそんな気もしない。
となると、「いかに絞れるか」が勝負となる。データ的に消したり、パチンコ屋馬主を消したりして、前日に、2頭の1、2着固定の相手5頭で、なんとか3連単10点まで絞った。

人気薄トレイルブレイザーを入れたのはアメリカ遠征に対する敬意だ。ワシントンDC帰りのツキサムホマレが人気薄で3着に来たり、有馬にはそういう流れがある。低配当とはいえ3連単10点勝負なら的中すれば大きなプラスに持ちこめる。

情で買ったトレイルブレイザーに対し、実力的に狙う3着勝負馬はスカイディグニティ。枠の良さとスミヨンの腕を頼る。でも誰もが同じ事を思うのか、この馬、かなりの人気になっている。



朝10時、ミルコが尿管結石になりエイシンフラッシュが三浦に乗り代わると知る。これでエイシンフラッシュが消せる。◎ゴールドシップ、○ルーラーシップ、▲エイシンフラッシュだったが、その▲を消した。
三浦は今年重賞未勝利だ。平地のG3すら勝てないのが年末の大一番に来ることはない。エイシンフラッシュは最後にババを引いた。気の毒に。力的には、私の大好きな2頭を交して勝つことすら想定していたが……。

代わりにオーシャンブルーを入れることにした。馬券的に馴染みのない馬だが枠順が良くルメールが乗る。
エイシンフラッシュは三浦だから消した。オーシャンブルーはルメールだから買う。
3連単10点勝負。

arima2012

2頭を1、3着に固定し、相手5頭を真ん中にする「2着サンドイッチ」も考えた。いつものG1ならやった。それでも10×2の20点勝負だから当たれば儲かる。だが有馬記念だ。ゴールドシップかルーラーシップに勝って欲しい、一騎討ちだと願っているのに、それを3着付けするのはどうも……と思った。この瞬間252倍的中と年間プラスが逃げていった。



ゴールドシップとルーラーシップの5倍元取りで決まるだろうと買ったこの記念馬券的馬単5点買いが、エイシンフラッシュを消し、オーシャンブルーを入れたので的中した。それが52倍もついたので、収支はなんとかチャラにはなった。しかし……。

arima2012umatan

「ゴールドシップ1着固定、相手は外国人騎手の乗る4頭、12点」で楽勝だったんだなと、今になって思う。

フォーメーションでは、なじみのないオーシャンブルーを2着に格上げすることはできなかった。だからこそ「流し」だったのだ。

ルーラーシップが2着に届いていれば、ゴールドシップ、ルーラーシップ、オーシャンブルーの3連単140倍が的中し、記憶に残る有馬記念になった。逃した魚は大きい。それにしてもまあ、とんでもない出遅れだった(笑)。

後で気づいたが、これ3連複で40倍もついたのか。ゴールドシップ、ルーラーシップ2頭軸で5点買いしておけば大きなプラスになった。3連単しか買わなかったのは失敗だった。結果、馬単に救われたわけだし、馬券てのはあれこれ種類を買うべきなんだなあ。そういやワイドなんて発売になったころはもの珍しくてよく買ったのに、もう5年以上買ってない。意外に枠連はけっこう買っている(笑)。

arima2012kekka



これで「JRA年間収支マイナス」が確定した。ほんのすこしであり例年の私と比すと画期的によい結果だが。
「JRA」と断ったのは、29日の東京大賞典参加と、31日に友人と川口オートに行くことが決定しているからだ。
今年の私の参加するJRA競馬はもう終ったがギャンブルはまだ終っていない。

なんとか「ギャンブル年間収支プラス」に向けてがんばりたい。できるなら東京大賞典でプラスを確定し、川口オートは、昼間からヤキトリと酒で爆音を楽しむ餘興にしたい。さてどうなるか。

朝日杯フューチュリティステークス完敗記──ロゴタイプ、強い!──またもミルコ──ローエングリンの仔が1、3着

asahi2012
本命コディーノ、対抗ロゴタイプ、▲ゴットフリート。私の印としては○◎▲で決着した。3連単ボックスでもフォーメーションでも大的中である。だがコディーノ1着固定3連単だからハズレ。2着づけは毛ほども考えなかった。完敗、惨敗である。
またしてもミルコである。結果は騎手の差か。

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先日ターコイズステークスで、3連単42点買いを36点買いにして37万馬券を逃したので、今回はトリガミ含みもなんのその、迷うことなく相手7頭の42点買いにしたら、今度はアタマが外れての負け。うまくゆかんものだ。


asahi2012haito
これで548倍か。これを見ると、惜しいのを逃したという気にもなるが……。



土曜のテレ東を見ていたら、横山の自信がすごかった。「何も心配はない」の一点張り。何か問題点を探りだそうとするインタビュアに苦笑して、「だから、何も心配はない」と言いきるほどの自信満々。こんな横山も見たことがない。

この種のすぐれた2歳馬は、だいたいにおいて、「能力はすごいが、まだこどもだから」なんて、気性面の問題があったりするのだが、それがない。気性がよく、ひとに逆らわず、すなおなのが最大の長所なのだから、負けるとは考えがたかった。いやいやそれどころか「無敗の三冠馬か」なんてとこまで想像をたくましくした。1点の迷いもない自信満々の1着固定だった。母親のハッピーパスも好きだったし。
例年朝日杯の勝ち馬はクラシックに直結しない。しかし今年は違うぞ、と思っていた。それが……。



昨日、新聞を見ながらあれこれ思った。

最初に思ったのは、「サンデーRはG1を勝ちまくっているのに、ここのところ社台RHはご無沙汰だな」ということだった。むかしは社台RHばかりだったのに。というかそのときはまだサンデーはないが。
ノーザンの勝巳さんがサンデーR、社台の照哉さんが社台RHである。なにゆえこんなに差が開いたのだろう。今回もサンデーRのコディーノが断然人気であるのに対し、社台RHは出走すらしていない。

穴人気のロゴタイプは照哉さんの馬なのかと確認した。ということでの○抜擢だった。



もうひとつ印象的だったのはローエングリンである。リーディングサイアーのディープの仔が1頭も出ず、それを追うキンカメの仔が断然人気という流れの中、ローエンの仔が2頭も出ている。 

東スポの井崎さんのコラムは興味深かった。
ベゴニア賞をロゴタイプがレコードで勝ったとき、「よかったですね」と声を掛けたら、照哉さんは「ありがとう。笑っちゃうよね、ローエングリンだよ」と笑顔で応えたのだとか。 そこから井崎さんは名血ローエングリンの現役時代を振り返り、ロゴタイプを強力に推していた。これで本命にしていたら、あの宝塚記念の「スイープトウショウ、ハーツクライ1点予想」以来の大ヒットになった。

しかし井崎さんもコディーノ本命で、ロゴタイプは対抗。馬単の「5→14」の1点勝負だった。
でもさすがに「14→5」はもっていたと思う。見事な予想だった。馬券はほとんど買わないひとだけど。

2頭出ているローエングリンの仔が1、3着した。



書いてないが、先週のJFは「ローブティサージュ本命、相手6頭の3連単30点勝負。2、3着馬なしでハズレ」である。3連単300万馬券だから私なんかに当たるはずもない。自信満々の3連単1着固定であり、頭は当たっているのだが、2、3着は相手10頭にしても、いや12頭にしても、入れないようなメンツである。かといって単勝は8倍もついたが、私は単勝派ではない。惜しかったのか、かすりもしなかったのか、なんも感じなかった。よってブログにも書かなかった。

今回はなあ……。コディーノ──ロゴタイプ・ゴットフリート──ロゴタイプ・ゴットフリートは大本線で厚く買っていた。コディーノ・ロゴタイプ・ゴットフリートで125倍だから悔しい。思いきってエーシンは切っていたし、取らぬ狸でついつい配当を計算してしまう。しかし頭がちがったのだから完敗である。やってくれるなあ、ミルコ。スミヨン4着、ウィリアムス5着。やっぱ外国人騎手だよねえ。



武豊を代表とする日本の騎手会が外国人騎手招聘反対なら、大賛成の筆頭が照哉さん。それでミルコでG1ゲットだから、ますます自分の方針に自信を持ったことだろう。

照哉さんの馬、サンデーRの馬、第二のサンデーRであるキャロットの馬で1.2.3着だから、なんとも社台王国は強い。1、3着がローエングリンてのはワグナーもびっくりだ。

シングスピールの仔のローエングリンはサンデーの肌馬につけられる。これは強い。種牡馬として前途洋々だ。
ロゴタイプの強さにも、母父サンデーは貢献しているのだろう。



爆笑問題田中はいつもの「ゴットフリート1頭軸流し3連単マルチ90点」で当てている。
私はまだ田中のような「1頭軸マルチ相手6頭の90点勝負」という買いかたはしたことがない。やってみたい気はある。観ていて気楽だろう。軸馬が3着に来るか否かだけを見ていればいいのだから。でもやっぱし馬券は「頭固定」が楽しい。おもしろい。スリルがある。



さて、予定通り、JCのあと阪神JF、朝日杯FSを連敗して、8勝7敗。年間通算もまた少額のマイナスに戻った。大勝負の有馬を勝って有終の美を飾り、9勝6敗で年間プラスとしたいのだが、果たしてどうなるか。

今日は投票&開票日。酒を飲みつつ見る20時からの開票速報が楽しみだ。

ジャパンカップダート完敗記&ターコイズステークス惜敗記──負けて悔しく、ほっとする思い

JCDは大好きなローマンレジェンド本命、3連単1着固定で完敗。岩田ならどうだったろうと思う。ヨーロッパの騎手は乗りなれていないダートはそんなにうまくない。その点、地方出身ジョッキーはほんとに巧い。ミルコより戸崎でも頼んだほうがよくなかったか。



3連単オッズをチェックしたとき、JCDは1番人気が38倍だった。ターコイズは最低でも120倍である。
午前中までは、「ジャパンカップダート」とは名ばかりで実態は「阪神ダート特別」のあちらより、馬券的におもしろいこちらだけに参加するつもりだった。

ところが午後になるに連れ、やはり参加したくなってきた。大好きなローマンレジェンドがG1ホースになるレースを見(ケン)はちょっとさびしい。大好きな種牡馬スペシャルウィークの仔は、シーザリオ、ブエナビスタと牝馬ばかり活躍している。それがやっと牡馬G1ホースを出す。ゴルトブリッツが大井の帝王賞を勝ったときは、この馬でJCDをと期待したら夭逝してしまった。しかし代わりにローマンレジェンドが出てきた。これでまた馬主がパチンコ屋やマルチ商法だったら応援しないのだが、ウイニングチケットの太田さんだし、こちらも文句なし。これは買わないと恥ずかしい。予定を変更して参加した。

ニホンピロのG1優勝はニホンピロウイナー以来か? 小林オーナー、おめでとうございます。
G1初勝利の酒井騎手のインタビューもよかった。オーナーや調教師への感謝のことばは感動的だった。同期の池添は三冠騎手だ。ずいぶんと差をつけられた。おめでとう。これを機会に飛躍してくれ。

きれいに負けたので悔いはない。



一方、中山のターコイズステークスは悔しい負けになった。買ったのは以下の36点。ぎりぎりまでオメガハートランド を入れるかどうか迷った。好きな穴騎手の田辺騎乗だからだ。田辺のお蔭でどれほど穴馬券が取れたことか。
だがこれを入れると42点買いになる。私は基本を30点まで、にしているので、36点でも多すぎると迷うぐらいだから、この壁は大きい。42点にすることにためらい、オメガハートランドを切った。痛恨のミスである。最低配当でも127倍あるのだ。42点買いがトリガミだらけなら問題だが充分にプラスになる配当である。迷わず行けば久々に37万馬券が取れていた。

3連単が始まったころ、私は固いと思ったレースは3-3-7のフォーメーションで買い、荒れると読むと3-7-3のフォーメーションに切り替えて、よく穴馬券を当てていた。1着3着が人気馬でも、2着に二桁人気の馬が来ると簡単に10万馬券になる。今回のこれも1番人気、16番人気、2番人気である。それで37万。まだまだおいしい馬券は眠っている。


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当初の予定通り「JCDは見学。ターコイズステークスに全力投球」にすれば、500円均等買いだったのでかなりの額になった。逃した魚は大きい。これが、「オメガハートランドなんて買えやしねーよ」だと後を引かないのだが……。

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が、 じつはほっとしている部分もある。
この馬券下手オヤジがここのところ当たりすぎていた。私はこういうのは怖くてダメなのだ。
宝くじは興味がないので買わないが、もしあんなものを買って1億円が当たったりしたら、私は怖くて街を歩けなくなる。人生のプラスマイナスとして災難がふりかかると思うからだ。頭上から鉄骨が落ちてくるか、乗っている電車が脱線するか、狂人の通り魔に出くわすか。なにもできない。人生が終ってしまう。これは私の人生観としてかなり根強い。

私は今までの人生をほぼ無病息災で生きてこられた。50ヵ国ぐらい行っている外国でも、死んでもおかしくない状況を何度も無事に乗りきれた。今になって思い出し、寒気がすることがある。あのとき、よくぞ助かったと。

馬券は億を越える額を負けている。収入全部を馬券に注ぎこむ馬券狂として極貧の人生を歩んできた。毎週10万20万と馬券を買うのに、家賃5万円の風呂なしアパートに住んでいた。完全に壊れているヒトである。
しかしまた、健康や幸運はそのお蔭だと思っている。本気で思っている。人生のバランスだ。これだけ馬券が当たらないヒトが、たまに落ちる飛行機に当たったりするはずがない、と思う。背中から銃を撃たれたことがあるが、ハズレ馬券の名人には弾は当たらなかった。

実際、馬券名人だけど、その分、病気ばかりとか、インポとか、若くして総入れ歯とか、離婚ばかりとか、そんなひとを複数見てきた。そういうとき私は「インポや総入れ歯になるなら馬券下手のほうがいい」と思った。ハズレ馬券代は死神へのお布施である。

今週は負けた。ちょうどいい。来週も再来週も負けていい。最後の有馬を勝つのが望ましい。逆に、来週、再来週当たったら、有馬はハズれるだろうから、資金を少額にする。見るだけ、にしてもいい。それは出来る。

阿佐田哲也の、大相撲に例えた「9勝6敗の美学」で言うなら、今場所の私はすでに勝ち越している。へたしたら二桁勝ってしまう。その必要はない。二桁勝って番付を上げたら、来場所3勝12敗のような揺りもどしが来る。それが最もまずい。今場所は9勝6敗でいい。いま8勝4敗ぐらいだから、負けて8勝6敗にして、千秋楽の有馬を勝って9勝6敗にしたい。

逃した魚に未練たらたらだが、そう思っているのも事実だ。 

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【追記】──JCDの開催地変更のニュースはないのか?

JCDを右回りでやっているからダートの本場のアメリカ馬が来ない。そりゃ生まれてから左回りしか走ってないのに、はるか彼方の国に出かけて右回りで走るなんて誰だっていやだ。よって「国際招待競走ジャパンカップダート」という看板に偽りありになっている。早急に左回り競馬場に移すべし。
今の時期もいいとは思わないが、この時期にこだわるなら、お誂え向きに中京がある。なぜ中京にしないのだろう。不思議でならない。いまのままじゃこれからも「阪神ダート特別」だ。

初めての馬券収支黒字

11月の的中連続で、3年前からExcelで点け始めた「年間馬券収支」が初めて黒字になってしまった。そう、「なった」でも「した」でもなく、なにしろ初体験なので「なってしまった」とおろおろしている。

負けての赤字はそのとおりに赤字で記入していたので、目がチカチカするほど赤字ばっかりだったのだが、一気に黒字である。月間収支は紅梅ステークスで儲けた1月と皐月賞を当てた4月だけが黒字収支であとはぜんぶ赤。

有馬で大勝負するから、すべてはそれ次第なのだが、それでもこの時点で黒字になったというのは気分がいい。



赤字になるとわかっている馬券収支を点けるなんてのは愚かなことだ。痛む傷口を見詰める必要などないと一切やらなかった。

3年前、腰痛で寝た切りになり、餓死寸前から復活した際、一念発起して始めてみた。
よかったのは「無茶をしなくなった」ことだった。わからないレースは、たとえG1といえども「見るだけ」ができるようになった。
それはそれで進歩だけれど、私の場合は「すでに破滅した後」だからね、意味はない。

ではここを読んでくれる競馬ファンに私のようになって欲しくないからそれを勧めるかとなると、これまた疑問。
むかし私がそれを点けていたら破滅しなかったかというと、それはない。つまり破滅するようなヤツだから点けなかったのだし、破滅しないひとは、点けなくても破滅しないのである。それに今時の若者には私のような収入全部を馬券に入れこむようなバカはいないだろうしね。

些細な額ではあるが、黒字の馬券収支記録を見るのがこんなにも心やすらぐものだと初めて知った……。

情報信ずるべし、情報信ずるなかれ──トクラットリバーの敗戦

いま馬券は東西のメインや、準メインの10レースぐらいしかやらない。
たまに最終を買うこともある。メインを快勝して調子に乗って参加するときもあれば、負けて泣きじゃくりながら小銭を握って突進し、さらにまた深い傷を負うことも多い。

新馬戦は必ず見るようにしているが、まず買わない。むかしから新馬戦には参加しない。
一応競馬全体に目は配っているが、1レースから参加していたむかしと比べたら馬券はほとんどやらなくなったと言ってもいいぐらいの現況だ。



今回、馬券で人生を破滅させたひねこびた馬券オヤジが情報に踊らされて土曜午前の未勝利戦に参加するという愚を犯した。その記録。

金曜の東スポ虎石の情報。11月24日土曜日2レース未勝利戦。「トクラットリバー確勝」の記事。
デビュー戦は2着。それで前走の2戦目は1番人気に支持される。しかし16頭立て16着のシンガリ惨敗。
暴走逃げで最後はズブズブだったらしい。
鞍上はヨコテンだから、直線でもう追うのをやめたのだろう。なら疲れは残っていない。
そして今回の3戦目。ドイツのシュタルケが乗ってきた。

ウォーエンブレムの傑作と名高いらしい。ウォーエンブレム好きなので、ここでピクンと食指が動く。
虎石はこの馬が勝てないことで、「あれほど落ちこんでいる奥平調教師を見たことがない」と書く。奥平さんが、それほど自信をもっているらしい。そして今回、確勝に仕上げてきた。ふ~む。
馬主を見ると勝巳さん。照哉勝巳大好きなので、ここでまたピクンと反応する。
それが土曜の夕方。

スポーツ紙にありふれているそんな情報などふだんは無視するのだが、今回はなぜか妙に気になった。



日曜朝、「そういえばあれはどうなっているのだろう」とオッズを見てみる。むかしはともかく、今の私は前日のスポーツ紙にあった未勝利戦の秘密情報のようなことなど覚えていない。いやむかしも、いわゆる「情報」に踊らされるタイプではなかった。パドックで馬を見る自分の目で勝負してきた。なのになぜか今回はしっかり記憶に残っていた。
ウォーエンブレム産駒と馬主が勝巳さんというのが大きい。
2レースの未勝利戦を気にするなんてめったにない。
すると、前走1番人気でシンガリ大敗なのに今回も単勝1番人気。4倍ほど。(最終的には5.6倍の1番人気)

しかしこれはよくある「単勝だけ売れているパターン」。こういう形のレースの単勝を狙うファンが祭りあげたのだろう。虎石の影響もそれなりにあったにちがいない。馬連の軸や3連単の軸としては売れていない。なにしろ単勝が4倍なのに複勝が2.2倍から3.3倍もつくという異常さ。
いつものチェック法で馬柱をカラフルに色分けして、勝てそうな馬を撰びだす。それらとの組合せでもみな高配当だ。これはもうやるしかない。 買うと決めた。

かといって相手撰びもむずかしいので3連単はキツい。フォーメーションで3連複を組んでみた。15点。軸はトクラットリバーだ。すると、なんとみな万馬券。2着欄に柴田大知のマイネライムライトをおいたからだが、とにかく乱戦のようだ。
この3連複とトクラットリバーの複勝をたっぷり買った。単勝とさして差がないのだから複勝で充分だ。最低でも倍になる。万馬券3連複で儲けるつもりだが、万が一これがハズれても複勝で儲かるように配分した。
発走前からもう当てた気分である。まず複勝は固いだろう。早いレースにはこんな「お宝」が眠っているのだ。東スポを隅から隅まで読んで良かったなと思う。



ラジオで聞く。いい位置についていた。アナも1番人気なので何度も名を呼んでくれる。が、伸びるべき直線で、「おおっと、トクラットリバーは伸びない。この辺で下がって行きます」でガックシ。 せめてもうすこしわくわくさせて欲しかった。11着。

競馬場のパドックで馬を見て買うと、こういうときの悔いがない。自分で撰んだ馬だからだ。 
しかしこういう「情報だけ」で買った馬はこたえる。「なんでこんなことしたんだろ、見たこともない馬なのに」と。

とはいえ、それによって「もう明日のJCまで馬券はやらない」と決めたので、 大荒れとなった東京メインのファンタスティックジョッキーズ、京都メインの京阪杯をやらずにすんだのも確か。私には的中は無理のレース。このふたつに参加していたら被害はそれどころではなかった。まさに禍福はあざなえる縄のごとし。虎石には不満ではなくむしろ感謝すべきなのか。

JCの的中も、このハズレがあったから謙虚になり、「こんな豪華なJCを見られるだけでうれしい」と、「好きな馬に殉じよう気分」だったからともいえる。

だからきっと、たまにはこんな情報に踊らされるのも楽しいのだ、と思うことにしよう。

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【追記】──失格になるべきひどい不利──審議の基準はなんなのだろう

このレースも審議なのだと知る。
パトロールフィルムを見てみた。ひどい内容。とんでもない。失格がなければおかしい。でもない。
たぶん馬券対象外の後方での事件だったからだろう。
馬券対象外の着順なら、ひどい騎乗をしても、失格降着もなければ騎乗停止にもならないのか。
どうにも不透明だ。

ジャパンカップ的中記──歴史的名馬ジェンティルドンナ!──岩田、反省の必要はない!

すごいな、ジェンティルドンナ、3歳牝馬で初のJC優勝だ。
もともと「凱旋門賞に行けば(斤量差もあり)勝てた!」と言われるぐらい強い馬だから当然でもある。あの「接触」は関係ない。あれを降着にしたら闘えなくなる。気にすんな、岩田。

これでもう「年度代表馬」が確定した。

(インタビューでしょんぼりしていたらしいが、フジテレビ中継にはインタビューが入っていなかった。14時40分から中継してくだらない大騒ぎをするなら、逆に放送時間の尻を延長すべきだろう。ほんとに、この番組はなんとかならんのか。不愉快で見ていられない。)



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 枠順確定後、こんな3連単フォーメーションを組んでみた。勝って欲しい3頭を頭にした36点買いである。

 ここから「ルーラーシップのない目」を消す。すると24点になった。
 今回の予想の基本は「ルーラーシップは必ず3着以内に来る」である。

 「必ず連対する」と「2着以内」に絞ればいいのだが、なかなかそれも……。香港で勝ったリスポリが乗っているなら1着固定なのだが。

「ルーラーシップが勝つ」と思いつつ、弱気な「必ず3着以内には来る」も顔を出す。それが私の本線(書いていてなさけない)である。24点以内に絞れない。(強気に絞ったらハズれていた。)

 この24点をとりあえず均等買いしたあと、私は「やっぱり3頭で決まるよな」と思った。あれこれ「穴馬の3着突っこみ」を期待して高配当馬券を当てたいと願っている自分を恥じた。



 気持ちの一番は「ルーラーシップが勝つ」なのだが、「ジェンティルドンナ、初の3歳牝馬優勝」も捨てがたいし、「やっぱりオルフェーブルは強かった」も消しがたい。

 私はオルフェーブルの大ファンではないが、たとえば岡部がフランスのG1優勝で涙を流したタイキシャトルは大好きな馬だったけどマル外だったし、武豊がイギリスG1を勝ったアグネスワールドもそうだった。もともとサラブレッドなんてのはすべて紅毛碧眼と思ったほうがいいのだが、くだらないとは思いつつも、そういうこだわりもある。その点オルフェーブルは父も母も国産馬だ。日本の馬という思い込みがある。それが今までの三冠馬とはちがう。そういう意味でのオルフェーブルに対する思いは格別のものがある。「ルーラーシップ勝ちの2着がジェンティルドンナ、オルフェーブルは消し」というのは、日本人としてどうなのか。ましてあの感動的な凱旋門賞を戦ってきた馬である。締め切り前に、むくむくとそんな気持ちが沸いてきた。



 悩んだ末、けっきょく私は、ルーラーシップ、ジェンティルドンナ、オルフェーブルの3連単3頭ボックス6点をたっぷり買った。もう馬券はこれだけでいいやと思った。この3頭の1,2,3着というのも、あるまいと思う。そんなに競馬はきれいには決まらない。でも今回はこれにしようと決めた。

 3連単のボックスというのは日本では買ったことがない。3連単馬券に初めて接したのはフランスのロンシャンだった。「この世にこんなすごい馬券があるのか」と興奮したが(いやそんなものがあるのは知ってましたけどね)、細かい買いかたがわからない。ボックスはわかった。よってパドックで撰んだ5頭ボックス60点を買いまくった。ハズレまくった。

 そのあと香港で同じように買って初めて当たった。ついに3連単馬券を当てたと興奮した。しかしそれは「5頭ボックス60点──的中240倍」だった。枠連4倍と同じである。しらけた。それがトラウマになり、以降私は「3連単ボックス」というのを買っていない。フォーメーションと「流し」だけだった。

 その後、1着に2番人気、2着に最低人気を含めた5頭、3着に3番人気、なんてので10万馬券を何度も当てた。3連単馬券が始まったばかりのころ、それで簡単に10万馬券が取れたものだった。いまはそんなので当たっても3万ぐらいにしかならない。みんなが3連単馬券上手になったのだ。
 そういうフォーメーションこそが3連単馬券の醍醐味と思っていた。それはいまも本音だ。G1での「人気馬3連単ボックス馬券」は初めてになる。今回の勝負馬券はそれになった。

 資金の9割をその「3頭3連単ボックス6点」に投入した。



 結果は順当。資金9割を注ぎこんだ3頭ボックス3連単6点が大本線だから人気馬同士の低配当でももちろんプラス。

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 大きく浮いたから馬券的には勝者なのか? しかし気持ちとしては、「ルッラーシップ戴冠」だったから、負けなのかもしれない。 応援の気持ちは、「ルーラーシップ戴冠6割」「ジェンティルドンナ史上初の快挙3割」「オルフェーブルどんなもんだ1割」ぐらいだった。

 的中ではあるが「完勝」ではない。6点で当てたのだから、30点で当てたマイルチャンピオンシップよりも自慢できそうだが、そういうものでもない。だって3頭ボックスだから……。
 たとえ30点買いであろうと「武豊が勝つ」と決めていたあちらは自慢できる。こちらはちょっと恥ずかしい。

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【追記】──3連複なら1点?

 友人のSがここを読んでおめでとうのメールをくれ、そこに「3連複なら1点ですね」とあった。なるほど、そうなのか。3連複1010円である。これを1点で当てていたなら、このブログ文もまた変っていた。 百倍も自慢たらしい文になっていた(笑)。「3連単6点」よりも、「3連複1点」のほうが、配当は低くても今回の馬券の気持ちとしては誇らしかったろう。
 私はまだ「3連複1点勝負」をしたことがない。「勝たせたい馬が3頭いて、甲乙付けがたい。馬券は3連複1点勝負」こんなのもやってみたいものだ。しかしそんなレース、あるだろうか……。

 以前書いたが、3連単275万馬券(ヘヴンリーロマンスの勝った札幌記念)を500円当てて1400万円弱の払戻を受けた「かなざわいっせいさんのエッセイにも登場する馬券名人のIさん」は、この「3頭ボックス3連単」をよくやる。6点買いである。それを的中する。5千円の6点買いで3万円投資。80倍程度の本命馬券なのだが、5千円だから40万だ。こんなのをよく目にした。私も的中するのだが、同じ3万円投資でも、フォーメーションであれやこれや買いまくって千円的中である。私も8万円を手にしてプラス的中なのだが、Iさんの40万円を目にすると、その後の飲み会でいつも敗者の気分だった。
 これは払戻額ではない。いかに絞れるか、なのだ。バラバラと買って当たった私は「3頭」に絞ったIさんに、その時点で負けているのだった。もちろんIさんの当たらない穴馬券も、いっぱい当てているのだが……。



【追記.2】──きっこオヤジ惨敗?

 前項にあるように、

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 というオカマオヤジは惨敗のはずなのだが、いまツイッターを覗いたら、なぜか「ジェンティルドンナとオルフェーブルの馬単」を当てたと自慢している。相変わらず言うこととやることがちがう(笑)。
 このほらふきオカマの嫌った馬で3着までを独占であることを確認しておきたい。

 いやはや、その当たり馬券とかを見たら、「ジェンティルドンナから買って、2着がオルフェーブルなので安かった」と書いているが、その他の相手もぜんぶ人気馬。フェノーメノ、エイシンフラッシュ、ルーラーシップだ。「買わない」と言った馬ばかり。いかに思いつきでしゃべっていることか。

 が、これは当たり馬券だから見せただけ。的中自慢したいのだ。こういう本命馬券も買い、その他のとんでもない穴馬券も買いまくっている。なんともみっともないバカオヤジである。

 しかしよくこんな買いかたをしていて、「一攫千金」だの、「ケツの穴の小さい人の投資」だのと言えるものだ。

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【追記.3】──池添の抗議

 このレースの結果は、2頭が抜きん出て、3着は離れていたから、もしも審議から降着があったとしても、1、2着の着順変更だろう。ブエナビスタとローズキングダムのように。
 私はまあそれでも当たりだし、どうでもいいことだけど。

 とか書いてるといいかげんなヤツだと思われそうなのでマジメになるが、あんなので着順が入れかわるなら、池添のオークスなんて完全に失格だ。あれがどれほどひどかったことか。ものを言うには資格がある。

 さらに書いておくと、あのとき私の本命は池添のトールポピーだった。エビナのエフティマイアを消していたので馬券はハズれたが、トールポピーは本命にした大好きな馬だった。その好き嫌いとはまた別。あれを失格にしなければいつ失格になるんだというぐらいひどいレースだった。
 それに限らず、池添のレースには問題点が多い。

 オルフェーブルが小娘のジェンティルドンナを弾きかえして勝てばよかっただけの話。それでこそ王者だろう。
 スミヨンがせまい隙間を強引にこじあける乗り方をして問題になるが、私はあれが問題になるたび、「あれぐらいはいいんじゃないか」と思ってしまう。
 ブエナビスタとローズキングダムの着順を入れ替えるなら、その前に失格にすべきレースが山とある。どうにも審議には納得できないものが多すぎる。まあこのへんはべつに論じよう。
 繰り返すが、私はボックスだったから、着順変更になっても的中である。自分の馬券のために岩田を擁護しているのではない。

 オルフェーブルにスミヨンが、ルーラーシップにリスポリが乗っていたら、まったくちがったJCになっていた。



【追記.4】──逆神のささやき

「止まり木ブルース」の健坊の本命がフェノーメノ。東スポの清水成駿さんの本命がルーラーシップ。この時点でこの2頭の優勝はないなと思ったものだった……。的中できたのはおふたりのお蔭か……。

2012年ジャパンカップのテーマ──馬券が決まらない……

今年のテーマは、

・凱旋門賞惜敗の三冠馬オルフェーヴルがホームで六つ目のG1制覇 

・三冠牝馬ジェンティルドンナが史上初の3歳牝馬優勝

・ ルーラーシップが2年連続2着の母の無念を晴らして国内G1初制覇

・ダービー2着、秋天2着のフェノーメノがG1初制覇──エビナ、エルコン以来のJC制覇

これのどれかだろう。

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その他にも、

・エイシンフラッシュ、秋天に続いてJCも勝つ

・ダークシャドウ、念願のG1制覇

・ソレミア、凱旋門賞馬初のJC制覇 

も考えられるが……。 

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馬券は3連単にする。
問題は買いかただ。人気馬同士の低配当馬券を数少なく厚く買うのか。今年はそんな年の気もする。3着に外国馬の人気薄を入れて穴を買うという手もある。スペシャルウィークの年を思い出す。 

軸馬はルーラーシップと決めているが、馬券の買いかたが当日朝になっても決まらない。こんなのは初めてだ。パドックで馬を見て決めるか。

「本命馬を買うのはケツの穴の小さい人の投資競馬」というオヤジにまじめに反論──JC予想話

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上は、<きっこ>と名乗る競馬オヤジのつぶやきである。
彼の否定する5頭から買う者として、反論したい。というかこの5頭で決まるんじゃないか。

架空の人物である彼の「自分設定」は矛盾だらけで、「競馬設定」もまた例に洩れずめちゃくちゃなのだが、そこをつっつくと際限がないので、彼がネット上でしている「競馬設定」をすべて事実としての反論である。

※ 

彼は一週間、土日の予算を2000円と決めて馬券を買う。
いくつかのレースの馬連馬単や3連複、時には3連単を100円ずつ2、3点買う彼は、信じがたいほどの馬券上手で、毎週プラスを計上する。たまにマイナスの週もあるが、平均して月に3週はプラスなので、月間収支は毎月100%黒字である。今年は累計して30万円ぐらいのプラスになっている。



ここで上記「ケツの穴の小さい人の投資」について。

オカマだけあって、このひと、とにかく「ケツの穴」が好きだ。ケツの穴の大小はもとより、「ケツの穴がキュンキュンする」「ケツの穴にツララ突っこまれた気分」とケツの穴譬喩を連発する。大嫌いな石原慎太郎に対しても「ケツの穴になんとかをつっこんでどうたらこうたら」とか書いていた。とにかくすべての基本がケツの穴なのである。オカマってそうなのかと感心する。

いま「きっこ」「ケツの穴」で検索したら、ずらりとそれが並んだ。吐き気がする。こんなにもケツの穴の話ばかりしているのか、このオカマオヤジは。
今年6月には「あんまり寝ぼけたこと抜かしてるとケツの穴に東京スカイツリーを突っ込んで炭火でまんべんなくキツネ色に焼いちまうぞ!」なんてこともつぶやいたらしい。なんとも下品。

まあ上品下品以前に、私なんか「ケツの穴というコトバを使って下品なつぶやきをせよ」と名大を出されたとしても(←なんだこの誤変換はATOK。誰が名古屋大学を追いだされたんだ)命題を出されたとしても、このひとのようには思いつかない。そもそもケツの穴というのは排出する場所で挿れる場所ではない。さすが四六時中ケツの穴中心に生きているオカマである。発想からして違う。



週の予算が2000円という少額なのはいい。予算はひとそれぞれの懐具合だ。
だがそれが的中し2万円になったなら、来週は2万円にするのがギャンブルの基本。それがハズれて0になったら、また2000円から始めればいい。2000円を2万円に増やす才覚のあるひとなら2万円を20万円に出来るだろう。そこからは難しい。20万を200万に、200万を2千万に、2千万を2億円にするように賭けろとまでは言わないが、すくなくとも「一攫千金」と言うなら、その姿勢が基本でありギャンブルだ。

ところがこのオカマは、2千円がうまく2万円になったら、差引プラスの18000円を銀行に入れ、翌週はまた2000円から始めるのである。そうしたチビチビプラスが積もり積もってプラス30万円になっている。これこそが「ケツの穴の小さい人の投資」だろう。つまり「ケツの穴の小さい人の投資競馬? おまえだよ!」になる。

「競馬は一攫千金を夢見るギャンブルだ」と言い、「ケツの穴の小さい人の投資ではない」と言いつつ、このひとは「ケツの穴の小さい投資競馬」をやっているのである。これほど恥ずかしいひともいない。

念のために書いておくが、私はこういう形の「セコ馬券」を否定しない。むしろ小市民が長く競馬を楽しむには最良の方法だとすら思っている。それはこういうのとまったく逆の馬券生活をして破滅したおっさんから、若い競馬ファンに贈る衷心からの忠告でもある。

でも、こういうセコ馬券をやってるひとが、おっきなことを言っちゃダメだよね(笑)。笑われる。このひと、自覚がない。

以上、本論、終了

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以下、ギャンブル論。
「ケツの穴の小さい人の投資」か、「一攫千金を狙うギャンブル」かの違いは、買いかたである。
千円が1万円になったら、次は1万円を勝負する。1万円が10万円になったら、10万円を100万になるように勝負する。それがギャンブルである。そして、10万円になったとき、最初の千円と同じように、ブルわずに買えるかどうかで「ケツの穴」の大小は決まるのだ。たとえばそれが単勝コロガシだとすると、千円では平気だったのに10万円になると「複勝勝負にしようか」なんて弱気になったりする。

私の体験だと、30万ぐらいになったら「10万円を取っといて残り20万で勝負」のような気持ちが芽生えた。つまり私はその程度の男なのだ。それでは情けないと、増えた金への未練を振りきって30万をぜんぶ勝負したらハズれた。文無しになった。文無しになってから、10万だけでも取っておけばとしみじみと悔やんだ。小者はいくつになっても小者である。何百回、何千回これを繰り返してきたろう。
しかし私よりも小者はいて、5万ぐらい浮いたらもう4万円はしまっておいて、残りの1万円で遊ぶなんてひともいるらしい。<きっこ>オヤジは、こういうのよりもさらに小者になる。

ギャンブルにおいて、人気馬を買うか買わないかと器の大きさは関係ない。人気馬をぜんぶ消し、大穴の馬しか買わないというのは、競馬を知らないただのバカである。100円単位でしか買えず、当たった金をせこせこと銀行に溜めこんで30万になったと自慢しているようなオヤジにギャンブルの何が語れるのだ。恥を知れ。

以上で、「設定を信じることにしてのまじめな反論」はおしまい。

そういや<きっこ>の意見に対して最もよくある返答が「ブーメラン」というヤツだった。汚く烈しいコトバで他人を否定するのだが、それがみな本人に当て嵌まるという話。これも一例か。

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以下は、インチキ設定なんか信じていない視点での話。

この<きっこ>オヤジは、以前は競馬を毛嫌いしていた。パチンコや麻雀を讃美し、公営ギャンブルを否定していた。しかし2年前から競馬を始めた。いまの熱中度合は半端ではない。三場開催の1レースから最終レースまでやっている。

そこからいくつかの当たり馬券をネット上で公開する。「当たり馬券」というより、都合よく「当たった馬券だけ」を公開するのだ。だから公開する的中馬券は、東京の1レースだったり、福島の9レースだったり、京都の最終レースだったりとバラエティ豊か(笑)。こんなの三場の全レースに参加していなきゃありえない。それはそういうことも全部経験してきている馬券歴40年のバカオヤジ(私だけど)が保証する。
でも本人は、ほんのいくつか300円ぐらいずつ参加した「たまたまのレース」の的中としている。そんなに三場36レースから、当たるレースだけにたまたま参加できるかよ(笑)。しかも「ダートの短距離戦だけ参加する」とかの一貫性があるならともかく、参加するレースの基本も戦略も「芦毛好き」と「好きな馬名」だけなのだ。そうして選びたまたま参加するレースで当たりまくり毎週プラス計上なんてあり得ない。

しかもそのあと「三場ともメインは全滅だあ」なんて書きこんだりする。さらにそのあとに「京都の最終を取ってプラスにしたぜ」なんて続くからたまらない。どれほど参加しているんだ(笑)。東京の1レースから京都の最終(関西で重賞のある日は東京の1レースが一番早く、関西のそれが一番遅くなる)までやってるのか!? なにしろ総予算2000円というウソ設定だから、20倍を100円当てればプラス自慢が出来る。このオヤジ、やりたいことはとにかく「プラス収支」という自慢なのだ。2ちゃんねるにどなたかが書いていたが、このひと、競馬仕事でも舞いこむのを待っているのか。それなら師匠(笑)の石川喬司さんにねだればすぐにでもなんとかなるぞ。

「一攫千金──きっこの予想」。プロフィールは「人気ブロガー。正体不明の謎の美女」か(笑)。しかし予想と言っても、毎度「芦毛」と、シルポート、ガルボ、ネコパンチじゃ、予想にならんな。



おそらく前売りで全場のあれこれを買っておき、さらにリアルタイムで買い足しているのだろう。いったいどれほど買っているんだ。この辺ですでに2000円設定が破綻している。

結果は毎週プラスである。しかしこのオヤジ、全レースを100円×3点ぐらいで、いろんな馬から、あれこれめちゃくちゃ買いまくり、その中から当たった馬券だけを公開しているにすぎない。
総予算2千円で毎週2万円ぐらい払戻があって18000円のプラス、なんてのはウソ。100円単位であらゆるレースを買いまくり、総予算は毎週2万から3万だろう。2万円の払戻でやっとチャラだが、そこまではできていないから、毎週収支はマイナスであろう。本当に黒字になったのは、テイエムプリキュラで取った10万馬券とネコパンチで取った日経賞ぐらい。なにもかもがウソなのだ。見えすいたウソにマジメに反論している私もバカだが(笑)。



このひと、「むかしはヘアメイクの仕事で月に100万以上を稼いでいたが、昨年3月から、放射能ノイローゼになった母親と一緒に西日本に疎開して無職。貧乏」という設定である。

そういうひとが、「毎週2千円だけ馬券を買う」ということを実践して、「一日で最高が数十万円のプラス。平均して毎週1万円から2万円のプラス。たまにはプラマイゼロ。ごくごくたまに全滅して2000円損」というトータルでは確実に黒字になる体験を2年間休みなく100週以上も経験しているのである。毎週ほとんど勝ち続け、累積黒字ウン十万円を成し遂げているのだ。

なら、「毎週2万円の予算」にすれば、「毎月50万円以上のプラスは確実」である。パチンコだって2万や3万は使う時代だ、週末だけの競馬にこの程度は常識だろう。貧乏設定だがその程度の金はすでに馬券で稼ぎだしている。毎週確実に勝っているのである。2千円にこだわる理由がない。

毎週2千円の予算で、年間プラス合計30万円がいかにすごいことか。そんなひと見たことない。聞いたこともない。
毎週の予算を2万円にすれば、馬券で年収500万円以上確実に儲けられることが2年間の実践で証明されているのだ。他人に聞いたのではない、そういうひとを見たのでもない、実践して、自分でやりとげているのだ。自分の体験なのである。いますぐ馬券生活者になるべきだろう。
毎週の予算を20万にすれば、馬券だけで年収5千万なのだ。

まして疎開虫(笑ったぞATOK誤変換。ソカイソカイと鳴く虫のことか。ニシニホン、ホーシャノーって鳴くのもいるな)であり、いま本業?はやっていない。馬券で生活が成りたつことを高らかに宣言すべきだろう。それほどの的中率なら競馬業界からのオファーもある。こんな馬券名人、見たことがない。年収はさらに倍になる。いや予想会社でもやれば10倍だ。なのに彼はそれをしない。相変わらず「毎週2000円」である。なぜか!?



毎週の予算2000円も毎週のプラスもウソだからである。
「毎週2万を買えば」と書いたが、すでに毎週2万は買っている。そして毎週赤字なのだ。あの程度のセコい的中しかないのだから。彼の競馬収支の実態は、「毎週2万円買って、平均8千円ほどの払い戻し」だろう。まあ100円馬券師の内情は似たり寄ったりだ。

そしてまた、そんなことはあり得ないのだが、もしも毎週プラスしているとしたら、それでも2000円という限度を守っているのは、「ケツの穴の小さい人の投資」の証明になってしまう(笑)。どっちに転んでもオカマの負け。

彼がネットに公開しているだけしか馬券を買っていないということは絶対にあり得ない。もしもあれが真実だとしたら、彼は「人類史上最高勝率の馬券師」である。あの悪質デマ屋のおっさんがそんなに凄い男のはずがない。

おそらくWin5もかなり買っている。しかもフォーメーションで買っては当たったときの自慢にならないから、これも100円×3点ぐらいのを何種類も、いや何十種類も買っているだろう。高配当を当てたときの自慢のために。

それにしても、こういうオカマを「妙齢の親孝行の美女」と思い込んでメール交遊している石川喬司ってひとは……。

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【追記】──オカマオヤジがあいかわらず吹いてます(笑)

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 だ、か、ら、毎週の予算を2万円に増やすだけで、月のブラスは18万円、毎週20万円にすれば、月のプラスは180万円になるんだけどね。もう丸2年間、それを続けてきていて、馬券名人は確定しているのに、どうして「毎週2千円」から抜けださないのだろう。まして標語は「一攫千金」なのに(笑)。

 きっこオヤジの自慢しているJC的中馬券。人気馬から人気馬へ。ぜんぜん言ってることとやってることがちがう(笑)。

kikkojc

ふつうこんなのは恥ずかしくて上げないのだが、このオヤジ、ここまで恥を晒しても自分の的中を自慢したいらしい(笑)。



マイルチャンピオンシップ餘禄──東スポ〝馬匠〟渡辺の見事な予想──武と社台と3.11

東スポの〝馬匠〟渡辺がサダムパテック本命でマイルチャンピオンシップを的中した。
見事なのは、天皇賞秋では無印だったことだ。
サダムパテックが本質的にマイラーであること、狙いはマイルチャンピオンシップであること、かといってぶっつけも厳しく、日程的に天皇賞を「足馴らし」に選んだことを見抜いていた。だから無印。
足馴らしではあったが、秋天での先行して差なく粘ったレース内容は、8着とはいえ、十分合格点。今度のマイル戦でこそ生きると判断した。 孤独の二重丸である。見事だった。



かっこわるいひともいる。東スポの山河。
このひとは渡辺と逆。天皇賞でサダムパテック本命。ハズレ。
マイルチャンピオンシップではアイムユアーズ本命でサダムパテックは△。
天皇賞ですら本命にしたのなら、今度こそ勝負だろうに。



私の場合。
サダムパテックはさほど好きな馬でもない。旧八大競走を勝つほどの馬ではないと読んでいた。
皐月賞は1番人気で2着。ダービー7着、菊花賞5着。
しかしそれ以外なら勝てそうだし、それが何かと言えばマイルG1だろう。
年明けからマイル戦に絞ってきた。

安田記念はサダムパテック本命。ハズレ。正直、勝つと思っていた。鞍上はウイリアムス。
天皇賞はハートマーク(笑)。
狙いはマイルチャンピオンシップだろうと思っていたが、この秋天から武豊が乗ってきた。
勝つとは思えない。狙いはここではないだろう。でも本命ルーラーシップの相手に加えた。ただし印は△ではなく ♥だった。こんなアホみたいなことはめったにしないが、たま~にする。このときは馬にではなく武豊への敬意だった。8着に負けたのでしめしめと思った。マイルチャンピオンシップで人気が落ちる。武豊が引き続き騎乗したいと申し込んだというので、この時点でマイルチャンピオンシップの本命と決めた。

が、意外な高人気。
グランプリボス、ストロングリターン、ファイナルフォームに続いての4番人気。私が確認したとき、最初6倍だった。安田記念9着、秋天8着なのに。
だが馬連や3連単では人気がない。武豊ファンの、「まだ制していないG1ふたつ、マイルチャンピオンシップと朝日杯」に対する単勝投票なのだ。



武豊と社台グループの確執が伝えられて長い。その理由の一つとして、「武が騎手会長の立場から、外国人騎手招聘に反対したこと」があげられている。
今回も社台RH、サンデーRの有力馬には、スミヨン、デムーロ、ルメールが乗っている。照哉さんのストロングリターンは武に変って社台系の有力馬に乗るようになった福永だ。
対して武のサダムは弱小馬主(失礼)である。

その武が勝ち、2、3着に、それらを引き連れてきたらおもしろいなと思った。するとそれが実現した。
私にとって、そういうマイルチャンピオンシップだった。



私は外国人騎手大好きだから、この点で武と対立することになる。社台側だ。
馬も、サダムパテックよりも、ドナウブルー(ほんとに美しい馬である)やマルセリーナ、アイムユアーズのほうが好きだ。これも社台側。

だけど今年のマイルチャンピオンシップの「絵」として、武がサダムでひさびさのG1を制覇し、社台系の馬に乗った外国人騎手が、それに彩りを添えたら「おもしろい」なと思った。

前項で書いたが、3.11のあった年に、アラフォーの三代偉人である羽生、武、イチローの記録が途絶えた。でも羽生は復活し、イチローもがんばっている。武だけが蚊帳の外だった。武に復活してもらいたい。かといって武に騎乗馬を回しているメイショウなんかじゃ、サムソンのようなとんでもない大物でも出ない限り、ちとむずかしい。いま武の先週の騎乗馬を見たが、弱小馬主ばかり。サンデーとキャロットの馬が1頭ずついたが……。騎乗馬の質を考えた場合、むしろよくがんばっているのか。それはまたいかに「社台王国」が強大であるかの証明になる。しかしそれは嘆かれない。その強大な社台王国の王子としてあれだけの成績を築いてきたのが武なのだから。



あれやこれや、どういう読みをしようとそれは競馬ファンの自由なのだが、それがうまく嵌ることはめったにない。今回はきれいに決まってしまった。決まっておどろいている自分がいる(笑)。

いちばんしあわせなのは、武が大好きで、サダムパテックが大好きで、社台や外国人騎手が大嫌いで、サダムパテックの単勝勝負をして的中したひとだろう。
私は上記したように、あまり武のひさびさのG1制覇を祝うのにふさわしい競馬ファンではない。武一筋のひとからしたら眉を顰められそうだ。ただし、武のマイルチャンピオンシップの歴史をバンブーメモリーから語る資格は持っている。

それでもまちがいなく、私にとって「今年最高のG1」になった。「最高のシーン」は、跪いたミルコだし、「最高の騎乗」は皐月賞の内田だけど。

サダムパテックを本命にしてハズれた安田記念を、「かすりもしなかったのになぜか惜敗気分」と書いている。読み直してみた。秋にこのレースを当てることをあのときから予感していたのだろうか。負けたのに気落ちしていないのが不思議だった。

去年、今年と心に刻まれるレースが続く。背景には、「2011.3.11」がある。

東スポ杯2歳ステークス──買えなかった会心の馬券

買う予定だった。
午前中、進行中の仕事に関して編集者から連絡があった。
提出した原稿の一部に疑問があるらしい。
ネット的に言うなら「ソースは?」となる。 
ソースはある。だから書いた。だがそのソースはすでにもう図書館に返却してしまっていた。それも複数である。書物も図書館も複数だった。それらの確認に走る一日となった。 

東スポ杯2歳ステークス。
高校生の時から愛読してきた東スポである。茨城の片田舎に住んでいた私は、東スポを買うため、原付きバイクで40分走って買いに行ったほどの愛読者だった。もちろん目的はプロレスである。国鉄の大きな駅の売店でないと買えなかった。東スポを読んでいたから馬券も買うようになった。

サンスポやスポニチ、ニッカンのような冠重賞を欲しかった東スポは、格下の夕刊スポーツ紙でもあり、なかなかそれが叶わなかった。まずはオープンレースから始まった。そして、たどりついてこの2歳のG3。ここに至る流れもぜんぶ知っている。そしていまこのレースは、クラシックに繋がる価値のあるものとなっている。去年の勝ち馬は今年のダービー馬ディープブリランテだ。なんとしてもこのレースだけは買わねばならない。毎秋、府中で買っているレースでもある。近年だと、フサイチホウオーを思い出す。 来年のダービーはこれだ、と決めたものだった。

こんな予想をした。3連単8点買い。1,2着は固い。藤沢厩舎のワンツーだ。3連単でも30倍つけば御の字か。いや、15の内田が断然人気の1のヨコテンをひっくり返せば100倍強もありうる。

tokyou2sai

昼前から動いたが、調べ物が思ったよりも長びいた。あっちこっち走りまわった。
部屋に戻ったときは出走間際だった。起動したままのデスクトップ機に向かったが間に合わない。
出かける前に買っておけばよかったと悔いた。
15時45分発走なら間に合ったが、今日は15時30分だった。

1-15-10で決まって63倍。◎○▲である。人気順で言うと1,3,7番人気。なぜかレッドレイヴンは3番人気に落ちていた。2番人気のパチンコ屋の馬が馬群に沈んだのも気分がいい。4着も9番だから完勝になる。馬券下手の年に一、二回あるかないかの大本線的中。これを取っていたら、どんなに気分のいい夕刻だったろう。



しかし、どんな些細なことではあれ、自分の書いた文章で「この件に関するソースは? 確認できないのですが」と編集者に問われたら、調べに走る。ツイッターでデマを撒き散らしている連中とはちがうという矜持がある。

くやしい。ひさびさの「会心の的中」を逃した。配当なんか関係ない。◎○▲で決める快感はまたべつだ。ほんと、くやしい。

エリザベス女王杯完敗記──惜しいんだけど……ヴィルシーナ頭固定だからしょうがないか

こういう形の1頭軸3連単42点勝負。すでにトリガミが3点もあるけど、そんなん覚悟の上。わいはとにかくこのレースはあてなきゃならん。これは特別なレースなんや。当てさえすれば配当なんかどうでもええ。
見えない下の方には2000倍もあるんやで。マイネオーチャードはんは15番人気やさかいな。ふふ。

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おわりましたあ。結果、1着レインボーダリア、2着ヴィルシーナ、3着ピクシープリンセス。3連単配当は600倍ぐらい? そんなん知らないまま書いてます。速報でっせ。
4着マイネオーチャード、5着オールザットジャズ。

1着ヴィルシーナ、2着レインボーダリア、3着ピクシープリンセスだと250倍でした。当たりでした。はああ……。
内田はん、かわしとくんなはれ……。 

わては今秋、天皇賞とエリザベス女王杯だけは勝ちたかった。ふたつとも完敗。くやしゅうて今夜は眠れない。

eli2012

elihaito

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とか言いつつ、「ほんとの勝負はジャパンカップ!」と、早くも都合よく切り替えているポジティブ思考。



















さらには、「有馬で勝てば大団円!」と、JCで負けた場合すら想定して保険をかけてる小狡さ。
















さらにさらには、「さあ、あらたな一年、金杯で乾杯!」まで考えている未来予想図。














そんなバカでなきゃ40年も馬券で負け続けていねーよ!
とこれが最強の居直り。

あああ、やめたやめた、競馬なんてやめた!
来週まで馬券は買わん!

エリザベス女王杯考──単勝断然人気ヴィルシーナなのに敗れた場合の3連単配当の低さ

単勝1倍台のヴィルシーナから3連単馬券を組んでいて、不思議なことに気づいた。
なにしろ単勝1倍台である。ヴィルシーナ1着固定では配当はつくまい、と考える。
そしてまた、ヴィルシーナが2着以下に落ちたらめちゃくちゃにつく、と考える。
ともに筋の通った考え方である。のはずだ。

ところがそうじゃない。
ヴィルシーナが2着3着でも100倍台という配当がいくつもある。
単勝派はヴィルシーナ断然と考えているのだが、3連単派は、そうは思っていないのだ。 



単勝を買う人は、心情的に「ジェンティルドンナのいないここは勝たせてやりたい」と思っているのか。
単勝だけ買って他の馬券は買わないというわけでもないだろうから、そう思いつつも、連勝や3連単になると、ヴィルシーナの負ける馬券も買うのか。
誰もが「3着以内には必ず来る」と思いつつ、単勝配当の割にはあまり勝利は信じていないように思える。



かくいう私も、ヴィルシーナを「勝たせてやりたい」と応援するほうだ。毎度この表現を目にするたび、「勝たせてやりたい!? 何様のつもりだ!」と腹立つが、正直そんな気持ちなのでしょうがない。

それで行くから、負けても悔いはないのだが、こそっとその他の馬券配当を見てみる。「あれが勝って、あれが2着で、もしもヴィルシーナが3着だったら!」
千倍だろうなあ、100円だけでも買っておくべきか、なんて思いつつ見ると、たった220倍。はあ?

どうもこの単勝人気と、その他の馬券の売れ具合はちがうようだ。

菊花賞的中記──ユウキソルジャーの3着、ありがとう秋山!

菊花賞的中。
ゴールドシップ1着固定3連単相手6頭の30点買いで124倍はたいした配当ではないが私の3連単はこんなもの。なにより好きなゴールドシップと内田が勝ち、 馬券下手で特にクラシックがダメな私としては、5大クラシックの内、皐月賞と菊花賞を当てた珍しい年になった。

桜花賞とダービーがハズレ。桜花賞は惜しかった。ダービーは完敗なので悔いはない。オークスはトリガミ。秋華賞もトリガミだが、これはクラシックと思ってはいない。あくまでもクラシックは5大競走。

トリガミってのは投資した金額よりもどってきた金額がすくないんだから「ハズレ」だよね(笑)。それでも儲からなくても当たったことがうれしくて「トリガミ」なんてコトバを発明したギャンブラーはかわいい。バクチの基本は1点勝負だ。1点なら単勝1.1倍でもガミることはない。「トリガミ」というのは、なんとかして当てたい、大穴も狙いたい、でもハズれたくないから、固いところも買っておこう、という軟弱な発想から生まれている。真の勝負師にトリガミはない。

私はまるでトリガミするために生まれてきたような馬券好きだ。



どれぐらい馬券下手かというと、ディープインパクトのレースを弥生賞からすべてディープ1着固定3連単で買いぜんぶハズれている。三冠ぜんぶハズレ。有馬記念は外国に行っていて買えなかったし凱旋門賞は買ってないから、自分の見たディープの勝ったレースをぜんぶ負けていることになる。実際人気薄を連れてきてなかなかの配当だったからしかたないのだが、せめて低配当のジャパンカップぐらいは当てたかった。

あのときは府中の貴賓室で見た。なんで行ったのか記憶にない。なぜだ。そんなところは嫌いなのに。隣に浅田さんがいたな。
少頭数で低配当と読んだから、1着ディープ、2着デットーリのウイジャボード固定、3着5頭の5点買い。ルメールのハーツクライ2番人気は、思いきって消した。咽なりの噂が出ていた。ウイジャボードが岩田猿ドリームパスポートに届かずハズレ。3連単38倍。

私はディープの二度の負けたレースを見ていないから、私の中で彼は全勝馬なのである。馬券は全敗。



今回その馬券下手がやった唯一の冒険がマウントシャスタ消し。仕上がり途上で太目なのに神戸新聞杯3着から今回は万全だろうと2番人気になっていた。テレビ神奈川のゴルゴ松本なんて前回は太目なのに今回はきっちり絞ってきたと自信満々に推していた。

私は、どう考えてもあの馬はマイラーだと思った。神戸新聞杯でゴール前脚が上がっていたのは久々だからではなく距離だろう。宝塚記念の5着も古馬との力量さではなく距離不向きと感じた。1800なら勝っていたのではないか。
自信をもってマウントシャスタを消した馬券上手はいっぱいいたろうが、私のような馬券下手が神戸新聞杯3着の2番人気馬を無視するのはけっこう勇気が要った(笑)。川田は先行して王者のレースをした。外連がなくていいなと思った。どこかの新聞が書いていたが、後方から行き、直線勝負の2着狙いなら可能性はあったろう。



内田の勝利インタビュを聞いていたら、岩田、内田と地方出身騎手のG1制覇が続く中、戸崎は悔しいだろうなあ、なんで競馬会はあんないい騎手をくだらん試験で落とすんだという腹立ちがよみがえってきた。すると、フジテレビのやたら知ったかぶりをするアナが番組最後に「戸崎騎手が一次試験に合格」と言った。もう隣室の現在組み立て中のデスクトップ機に向かって作業していて見ていなかったが録画にしたままだったのでそんな声が聞こえてきた。

急いでノートパソコンを開いて調べる。18日に合格していたのか。靖国神社の秋の例大祭に出かけたり新しいデスクトップ機を組みたてたりして競馬ニュースと離れていた。知らなかった。よかったなあ、戸崎。一次が受かればあとはもうだいじょうぶ。これで来年から中央の戸崎が見られる。がんばれよ。また楽しみがひとつふえた。



騎手と言えばメンディザバルはうまい。テン乗りであれだもの。いくら自分達の利権を守るために日本の騎手が外国人騎手を排斥しようとしても、ああいう実績を見せられたら文句は言えまい。これからぞくぞくとメジャーな外国人騎手がやってくる。楽しみだ。

スカイディグニティを相手に入れたのはセントライト2着の結果よりも、ノーザンテースト肌にブライアンズタイムというちょい古めの血統を応援したかったからだった。メンディザバルでないと来なかったろう。いや、日本人騎手でも来たかも知れないが、私はメンディザバルでなければ買わなかった。

フランスのリーディングはいまスミヨンが1位、メンディザバルが2位。そのふたりが日本にそろう。そろそろあちらはオフだとはいえ一流騎手が見られることはよろこばしい。

ゴールドシップが勝ち2着にメンディザバルのスカイディグニティ。問題は3着だった。消したベールドインパクトが来たのでハズれを覚悟した。
1枠1番のゴールドシップを本命にして、私の撰んだ相手はみな外枠になってしまった。新聞に書いた赤ペンの印が極端。△の印が7枠8枠ばかり。それはそれで自分なりの予想なのだからしょうがないと思いつつ、なんか内枠から1頭が来て、それにやられる気がした。さんざんそれで苦い汁を飲んできている。ベールドインパクトが来たとき、「ああ、やっぱり」と負けを覚悟した。
すると内から伸びた馬がいる。ユウキソルジャーだ。ベールドインパクトを交しての3着はすぐに確認できた。ありがとう秋山。私がひさびさに菊花賞を的中できたのは秋山のおかげだ。



神戸新聞杯を見たひとなら誰もがユウキソルジャーに目をつけたろう。 血統的に長距離向きで最後に切れる。菊花賞の波瀾はダンスインザダークか母系にリアルシャダイだ。典型的な菊花賞の穴馬になる。トライアル4着もほどよい。ここから行ってゴールドシップ消しなんて大穴狙いのひともいただろう。
父はトーセンダンス。1戦1敗で引退したダンスパートナー、ダンスインザダークの弟。こんな種馬の仔まで走る。どこまですごいんだサンデーサイレンス。 大井で走っていたゴールドヘイローの仔も活躍しているし。



秋華賞はトリガミだったが、ここでプラス。勝負は天皇賞。元々今秋の大勝負はここだった。いい形でむかえられる。 今宵の晩酌はうまかろう。

秋華賞トリガミ記──魅せてくれた小牧チェリーメドゥーサ──惜しかった、ヴィルシーナ


沸いたなあ、小牧のまくり。チェリーメドゥーサ。
またも逃げ残りの大波乱かとどきどきした。
最後は人気馬が勝ってめでたしめでたしだったが。
『東スポ』の山河はチェリーメドゥーサ本命だったから興奮したろうな(笑)。

ヴィルシーナは三冠とも2着。
内田の右鞭連打も岩田の猿踊りには適わなかった。
しかしオークスとローズステークスでもう格付はすんだと思っていたので、あの接戦にはおどろいた。
ジェンティルドンナがJCに行ったらエリザベス女王杯はヴィルシーナのものだな。



今回の読みは、
・ジェンティルドンナ三冠達成。しかしヴィルシーナは消えるかも知れない。よってヴィルシーナ2着固定ではなく、3連単1着固定相手は流し5頭の20点。ここに9割。

その他、考えられるのは、
・ヴィルシーナの逆転。マックスビューティはタレンティドガールに三冠目を負けた。タレンティドガールは桜花賞不出走、オークス3着、いわゆるステイヤー血統が秋になって花開いたというパターン。ベガも「ベガはベガでもホクトベガ」に負けた。ただし桜花賞、オークスの1.2着はユキノビジンだから三冠目の逆転ではない。ともあれ今回もそんな三冠阻止の逆転があるか。そういう予想も多かった。
でも私は2頭の格付はすんだと解釈していたのであまり乗り気ではない。こういう逆転のストーリィは大好きなのだけれど、ジェンティルドンナはあまりに強い。
でもスケベ心で、1着ヴィルシーナ、2着ジェンティルドンナ、3着7頭というのを7点。 ここに1割。誰もが考えることなので、ジェンティルドンナ単勝断然人気の割には配当は低い。

でもやっぱり、
・ジェンティルドンナ1着、2着ヴィルシーナで、3着は大きく離れてその他大勢という決着になるのではないか、という考えが締切とともに迫ってくる。ヴィルシーナの内田がゴールドシップ皐月賞に続く「神騎乗」をやるのではないかという希望もある。締切間際に2頭の1.2着固定で相手10頭というのを買い足す。10点。これに1割。



9割+1割で買いおえたのに、さらにまた+1割じゃ合計11割だ(笑)。こういうことはよくある。

願いは資金の9割を投じたジェンティルドンナ1着相手5頭だったが、そこに3着アロマティコは入ってなかった。最後に買い足した10頭のほうにいた。自分が軽視していたので人気薄と思い、200円だけの的中なのに「なんとか元にはなったか」なんて都合のいいことを考えていたら、かなりの人気馬で3連単はたったの36倍。大トリガミ。 毎度馬券下手の配当読めず。

ミホノブルボンのダービーのとき、50万円買ったあとに、「ゾロ目が出る」と思い、枠連を2000円×4点で8000円買い足した。その2000円が当たり、508000円買って25000円の払戻し。こういうのはトリガミとは言わないな。
それと比べたら投資額が10分の1もないし、どうでもいい負けだ。毎度のこと。



払戻7200円。これでは来週の菊花賞が出来ないと、れいによってろくに検討もしていない東京最終レースに突入。
ここはナンデヤネンとオマワリサンで固い。なんとしてもこの残金7200円を5万ぐらいにしないと。でもここは固いから無理か。なんとか3万ぐらいにならできそうだ。

結果、芝コース7戦全敗の人気薄マーブルデイビーが勝ち、2着は3番人気ニシノジャブラニとここはまともだったが、3着に先行した未勝利馬ケルンフォーティがねばりこんで大波乱。1.2番人気のナンデヤネンもオマワリサンも沈没。3連単42万円。おとなしくJNBの残金7200円で菊花賞を待つしかなかったのか。口座残金0で途方に暮れる秋の空。なんでやねん。

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【追記】──やっぱり5大クラシック、というこだわり

ブログ文章の「項目・テーマ」に「クラシック」をチェックしそうになったが、やめた。
ジェンティルドンナを「三冠馬」と呼ぶぐらいだから秋華賞はクラシック扱いで、いまの日本の3歳は「6大クラシック」なのだろう。 でもなあ、偉業は讃えるが、メジロラモーヌのころから、どうにも抵抗がある。やはりクラシックは「5大」だろう。

しかしそんな呼称はともかく、先輩のメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネは、みな牝馬限定の強さだった。三冠じゃないけどウオッカやブエナビスタやダイワスカーレットのほうが強かったと誰もが知っている。4頭の牝馬三冠馬のなかでジェンティルドンナがいちばん強い。 その意味じゃ初めての「強い三冠牝馬」の誕生だ。これから牡馬との戦いが始まり真価が問われる。ほんとうに「ブエナビスタ級」なのかどうか。同世代牝馬同士の戦いでどんなに強くても「ブエナビスタ級」は先輩に失礼になる。果たしてどうか。

ヴィルシーナの初めてのG1は何になるだろう。エだよね。それも楽しみだ。ここまでがんばっているのだから応援したい。

新潟記念完敗記──JRA金の短いご滞在

新潟記念を勝負した。かつての勝負と比べると十分の一の額だが、今の私にはこれでも大勝負である。

本命候補はステラロッサとタッチミーノット。ともに好きな馬で、よく損している(笑)。もちろん勝ってもいるのだから、損しているのは賭け方がへたなこっちの責任。



昨年の新潟記念。迷うことなくタッチミーノットを本命にした。不安は鞍上の三浦だけだった。
結果、1番人気で4着。 それはいま手にしている東スポの馬柱にも載っている。蛍光ペンで色分けする私は、そこを特注でピンクに塗り潰す。

それから半年ほど休み、鞍上が横山になって府中で2着。ここは力通り。しかしそのあとの目黒記念、 七夕賞はともに横山騎乗、2番人気で惨敗。今回は札幌から横山が飛んできた。前走2番人気で12着惨敗なので今回は9番人気。絶好の狙い目。去年の仇を討て。

ステラロッサもまた大好きな馬。G3ならいつでも勝てる実力馬だと思っている。 
前走は新潟の天の川ステークス。1番人気で3着。このレースも1着固定3連単でハズしている。
ヨシトミから乗り代わり、今回は鞍上が大好きな田辺だ。これはもう行くしかない。今度こそ勝つ。3番人気。



という2頭の本命候補がいて、▲は武のナリタクリスタル。去年の覇者。いや一昨年も覇者。無視できない。三連覇があるか。追い切りもよかった。人気薄でもこのレースだけは走る。

△は、大野のトランスワープ、内田のアスカクリチャン、格下だが軽量なのでムスカテール、安定した成績のトウカイパラダイス。

人気馬で消したのは、馬主と鞍上からトーセンラー。1番人気。好き嫌いとはまた別に、こういう馬格のない馬が2着連続で人気になったときは消し目だ。上がり目はない。

小倉記念圧勝のエクスペディション。 2番人気。小倉があまりに鮮やかな圧勝だったので、小倉馬と認定。今回は遠慮してもらう。(ハナ差4着なので読み間違い。)

岩田のスマートシルエット。4番人気。ここで先行して抜けだして楽勝したら認めるけど、そこまでの馬ではないと思っている。先行から抜けだして圧勝もありうるが、抜けだそうとして抜けだせずズブズブになると読む。(先行して、抜けだして、勝てなかったが、そのあともズブズブにはならず、6着に粘ったのは充分強かった。)



問題は本命候補のステラロッサとタッチミーノットのどちらを◎にするか。
さんざん迷ったが、前走太目で3着し、今回は馬体もスッキリしたステラロッサを◎にした。 田辺が乗ることも大きい。タッチミーノットは○。

ただ毎年5番人気以下同士の馬で荒れる新潟記念だから、ステラロッサの3番人気という上位人気は気になる。9番人気のタッチミーノットのほうが軸にはふさわしいか。

過去の結果を見てみる。新潟記念で3番人気が勝ったことはあるのか。するとここ5.6年はないが、その前だとよく3番人気が勝っていると知る。すこし不安だがここから行こう。ステラロッサが快勝したのに買ってなかったら恥ずかしい。

1.2.4番人気を消して3番人気から人気薄で勝負だから、かたくてセコい馬券が得意な私にしては大冒険(笑)。

3連単ステラロッサ1着固定の相手6頭で30点勝負。
馬単、ステラロッサから6点。
念には念を入れてステラロッサから馬連6点。

さらに万が一を考えて、7枠から枠連6点。7枠にはマイネイサベル、セイクリッドバレーと気になる馬がいる。ステラロッサが消えて7枠が勝つことも想定せねばならない。この保険は大事だ。



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ギリギリまで迷った二択。ステラロッサかタッチミーノットか。
本命をタッチミーノットにしていると、枠連1-4の53倍、馬連1-7の114倍が当たり、まあ3連単、馬単が外れているので自慢は出来ないが、充分プラスになっていた。ステラロッサ、14着沈没。



金曜日の午前10時にJRAからのギャラが入った。それを元手にしての勝負。
土曜日はやらずにがまんした。じっと日曜を待つ。
そして、勝負!

日曜日の午後3時50分に、全額JRAにお返しした。

二泊三日の短いご滞在だった。
今度はもっとゆっくりしていって欲しい。
帰らなくていいから、ずっといて欲しい。

エプソムカップ取りガミ記──柴田大知のマイネルを買えなかった自分を愧じる



 勝負は3連複にした。上位人気馬で決まるが、中に1頭、人気薄が来るという読み。
 我ながら見事な読みである。しかしその「人気薄の1頭」を撰べなかった。あれこれ撰んだのに見事に擦りぬけてしまった。



 専門紙をカラフルに塗るひとがいる。私もそうだ。ふるくは「馬」、長年「日刊競馬」、今は「東スポ」。まあそもそもがプロレスファンとしての東スポが競馬新聞の始まりなのだが。

 その蛍光ペンを多用しての色塗り。今回のエプソムカップでピンクで塗り潰した好きな騎手。内から、柴田大知マイネルスターリー、内田レディアルバローザ、ウイリアムズ・トーセンレーヴ、武豊メイショウカンパク、福永ダノンシャーク。この5人。

 勝つのはウイリアムズのトーセンレーヴと決めている。なら、なら、なら、1着固定相手4頭で、3連単1470倍も3連複460倍も当たったんだねえ……。と、しみじみ……。

※ 

 これが今日の私の勝負馬券。3連複26点買い。最初からガミがふたつあってかっこわるいけど、画像にない下のほうは万馬券ばかりなのだ。そっちが狙い。
 今回、私にはごく地味な狙いがあった。「投資金を1.8倍にしたい」というモノ。確実にそれを実現したかった。それで撰んだのがこれ。

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 唯一の3歳馬セークレットレーヴと、同じく唯一の牝馬レディアルバローザを重視した。

 それとまあ有馬でも買った(G1連覇記録のかかった武が乗ったからだけど)レッドディヴィスは応援したい。

 エビナのダノンスパシーバも狙い。嫌いなエビナだけど、2年連続福永の2着だから、同じダノンの馬に乗り、今年は福永が負けてエビナが来るかも、とか思った。この辺、G1じゃないから「慾の馬券」が買えて愉しい。G1だったらエビナやトーセンの馬を重視することはない。



 春のG1でも、「平地G1を勝て!」と柴田大知を応援してきたのに、ハズレて、がっくりきて、なのに消したここで来るとは……。ここでも応援しなかった自分がなさけない。柴田はリッパ。私は日和見。なぜ柴田のマイネルを3着候補に買えないのだ。
 エビナの馬を応援したり、唯一の3歳馬や牝馬と目移りしたのがまずかった。



 馬単を、トーセンレーヴから、ダノン2頭、レッドの3点だけ買っていた。それが当たってのトリガミ。 

 パーセンテージで言うと、「100買って30戻り」。こういうのはトリガミとは言わない(笑)。トリガミってのは、100買って95戻りぐらいのことだ。 大甘でも70ぐらいは戻らないと。

 結果で言うなら、トーセンレーヴの単複勝負をすれば、目的の「2倍」は簡単に叶えられていた。へたくそ。でもこういう手広い雑な3連複って愉しいんだよね(笑)。ヒリヒリしたくない馬券オヤジには気楽で最高。なんかまちがって高配当が当たらないかなといういいかげん馬券。



 そういうことで東京開催は終った。春のG1戦線は終った。みんなこれで春の決済をするみたいだけど、私は宝塚記念まで未練たらしく伸ばす。なんとかそれで「今年前半」を黒字にしたい。いまのところ赤。でもそれは簡単に逆転できるほどの赤。あきらめない。ヒントは虫明亜呂無にある。なんとかこじつけてサイン馬券でも買うか。

安田記念完敗記──でもなぜか惜敗気分(笑)



 安田記念をサダムパテック本命で完敗した。
 しかしなぜか気分は惜敗なのである。

 昨年本命にし、2着だったストロングリターンを○にした。
 むずかしい安田記念。3連単は無理かと3連複フォーメーションを中心に馬券を組む。もちろん3連単も買った。ひさしぶりに10万馬券がたっぷりあり、取らぬ狸の皮算用で、ネット通販でPCのあれも買おうこれも買おうと夢見た。

 サダムパテックを1着欄の軸にし、2着欄にストロングリターン、マルセリーナ、ドナウブルー。3着はあれこれたっぷり。

 ガルボ、アパパネ、シルポート、ペルーサは完全無視。理由は、ネットで女のふりをしているオカマジジーの悪質アフィリエイト商人が好きな馬だから(笑)。

 ウイリアムズのサダムパテック9着だから、どう考えても完敗である。でもなぜか「本命をサダムではなく照哉さんのストロングにしていれば」と惜敗気分なのだ。○のストロングリターンと◎のサダムパテックを入れ替えてもハズレである。なのにこの惜敗感はなんなのだろう。

※ 

 東スポ本紙の舘林さんは、昨年と同じくストロングリターン本命で勝負。でもグランプリボス抜けでハズレ。
 私はグランプリボスを▲の次の格の二重◭ぐらいに評価していた。追い切りがすばらしく鞍上は内田だ。
 だからもちろんサダムとの馬単表裏はもっていた。7-3で180倍。3-7で220倍あった。ってサダムパテックは9着だからそんなことを言ってもしょうがないのだが、本人が惜敗気分なのだからしょうがない。 

 それとG1のときは、亡くなった猫の名を偲んで4.5.6のボックスをケントク買いする。4が勝ったのに惜しかった。って、5も6も来ていないって。



 初のマイル戦で注目されていたペルーサは最下位。テレ東の土曜競馬中継で藤沢が「×年、G1を勝っていませんが」と言われてムッとしていた(笑)。そうか、そんなに勝ってないのか。まあこの馬は××の××馬主なので買わないけれど、最下位はひどい。って、そのうえにいるブービーのマルセリーナは私の▲、東スポの〝馬匠〟渡辺の本命である。ペルーサを笑うどころではない。田辺の初G1勝利を夢見たが。



 さて、大好きなストロングリターンを○までで◎にできなかった理由は、石橋脩ではなく福永だったからだ。 
 昨年2着と同じく石橋だったら◎だった。初のG1制覇春天に続きここも勝っちまえと力が入った。
 でも石橋はダービー卿CTを勝ったガルボに乗り、ストロングは福永だった。G1で人気馬に乗りながら負けてきた今春の福永が、ここでG1を勝つという絵面が、私には浮かばなかった。むしろ岩田リアルインパクトがここも勝ってしまうシーンのほうが浮かんだ。

 結果は、見事に「浮かばなかった絵面」になった。福永が「いい馬に乗せてもらったのに今まで勝てなかったので」と勝利騎手インタビュウで語っていた。こんなはずでは。



 石橋騎乗だったら私はストロングリターン◎だった。それでもサダムパテック○だから、3連複3連単はハズれている。どこからどう考えても完敗の安田記念なのだが、惜敗感覚なのはなぜだろう。

 こういう勘違いバカだから40年もハズレ馬券を買い続けてきたのか。
 でもなぜかほんと、あまり敗北感がない。
 現実に負けた金額はイタいので、あとでじんわりとくるのだろう。
 ジジーになると筋肉痛と同じで、痛みもあとからやってくる。 のかも。



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 あ、17時になったら痛みがやってきた。いたいいたいいたい。全身激痛。
 私は今日は朝からウオトカを飲んでヘロヘロだったので、単にアルコールが痛みを抑えていたらしいと知る。
 ジジーの筋肉痛は二日ぐらいあとにくるらしいが、私の馬券の痛みは1時間遅れで来たからまだまだ若い。
 って、ちっともうれしくねーぞ。なんとしても来週のエプソムカップでこの負けを取りもどさないと。

 神戸の友人Sが3連複920倍を取ったと知る。おめでとう。いやあ、おれも惜しかったんだ、サダムがなあ、って、惜しくないって。

ダービー完敗記──こりゃ当たらん(笑)──悔しくない敗戦

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1着ディープブリランテ。
 馬も騎手も好きだが、それとはべつに、私は岩田の騎乗停止は6日間から8日間ではないのかと主張?してきた。その流れもある。それだったら騎乗できてない。いわば〝幻のジョッキー〟である。もしも岩田が騎乗停止だったら誰が乗ったのか。その騎手でも勝てたのか。永遠の謎になった。あくまでも3着候補。
 ディープ産駒にしては500キロ以上ある大柄な馬。皐月賞では後から来たワールドエースにあっさり交わされている。2400でワールドエースに先着するとはどうしても思えなかった。
 でも岩田の涙にもらい泣き。おめでとう。馬上で泣きじゃくった岩田が勝利騎手インタビュウではクールをよそおったのがおかしかった(笑)。でもわかる心理。

2着フェノーメノ。
 馬は好きだ。ステイゴールドの仔。東京3戦3勝もいい。長年、青葉賞優勝馬のダービー制覇も見たいと願っている。レオダーバン、エアダブリン、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ウインバリアシオン、どうしても勝てない。その無念を晴らせと本来なら本命にする馬。
 でもESPがきらいだから軽視。 3着候補。これも前走以外は岩田の馬。いかに岩田がいい馬に乗っていることか。岩田もかなり未練を持っていたと伝えられている。

3着トーセンホマレボシ。
 ウイリアムズは大好きだ。今回も見事な騎乗だった。NHKマイルカップ2着のアルフレードの騎乗を早々と断った。それだけ京都新聞杯をとんでもないレコードで駆けぬけたこの馬に自信があったのだろう。結果、武豊のアルフレード騎乗とダービー出走が実現した。

 第1回JCでカナダのフロストキングの先行粘りに感動したが、今回いちばんかっこいいなと思ったのは、あの展開で早めに強引に抜けだし、ぎりぎりまで粘ったトーセンホマレボシだった。馬も騎手もすばらしい。

 だが何度もここに書いているようにマルチ商法のトーセンの馬主の馬は買わない。それぐらいは突っ張る。でもそれじゃ当たるはずがない。 昨年からトーセンジョーダンに痛い目に遭わされているが今年はこの馬か。
 あらためて、どんな馬名になるかも、誰の持ち馬になるかもわからないのに、それを自分の馬だとして遊ぶPOGなんてものとは縁遠い自分を感じる。



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 1、2着はサンデーRの馬。ディープブリランテの生産者はパカパカファーム。見事な結果を出した。外国のひとがやっているちいさな牧場。
 1着ディープの仔、2着がステイゴールドの仔。生産頭数はディープがステイの3倍。繁殖牝馬の質が違う。いかにステイがすごい種牡馬であることか。



 皐月賞の時から、私はダービーを勝つのはワールドエースだと思っていた。
 この中でいちばん好きな馬は皐月賞で儲けさせてくれたゴールドシップだ。皐月賞で儲けさせてくれなかったとしても好きな馬だ。去年の夏から注目している。この馬は、芦毛だからあまり外見的な強さが見えないけど、じつにいい馬体をしている。 そして鞍上は内田だ。だけど皐月賞は内田の作戦があまりに見事にはまった例。広い府中ならワールドエースだろう。

 勝つのはワールドエースと決めた。福永のダービー初制覇。父も出来なかった夢を叶える。
 ひとつだけ嫌う要素は、池江調教師の史上初のダービー連覇だった。そこまでのひととは思えない。 それだけが引っ掛かった。



 ワールドエース1着固定、ゴールドシップを2、3着にした3連単で勝負した。
 ワールドエースが勝ち、ゴールドシップが届かず3着で、2着にコスモオオゾラ、人気薄のトリップ、ベールドインパクトあたりが来るのが狙いの馬券だった。

 好きな馬のグランデッツァはデムーロなら本線だが池添なので消した。
 ヒストリカルも、嫌いなひとがみな重視しているので消した。(こんなことをしていては馬券は当たらない。)

※ 

 私は毎度「同じハズレでも悔しいのと悔しくないのがある。かすりもしないとぜんぜん悔しくない。あとを引かない」と書いている。
今回のダービーは後者。まったく悔しくない。
 
 毎年青葉賞勝ち馬を重視するのに、今年はエビナなので軽視した。その時点で負けの決まっていたダービーだった。ましてトーセンが3着じゃ当たるはずもない。まったく悔しくない敗戦。ほんとです。 
 安田を当てるぞお!

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【追記】──みんな、うまいなあ

 断然人気のワールドエースもゴールドシップも馬券対象から消えたのに、3連単はたったの870倍。みんな、うまいなあ。私には2頭とも馬券対象から消える馬券というのは想定できなかった。もしもそれが具現するなら、それは3連単100万馬券の衝撃になると思った。でも穏当に870倍。馬券上手の多いこと。
 3連単が発売になったばかりの頃だったらたいへんな配当になっていた。あのころよく10万越え馬券を取ったのだが、同じ買いかたでもいまは3万円にならない。いかに競馬ファンが3連単に慣れたかだ。



【追記.2】──岩田も三冠ジョッキー

 岩田も皐月賞の内田に続いて、「地方競馬出身三冠騎手」になった。デルタブルースの菊花賞(このときはまだ地方所属)、アンライバルドとヴィクトワールピサの皐月賞、そして今回のダービー。すごいな。
 騎乗停止になっていなかったらジェンティルドンナでオークスを勝ち、牝馬三冠も達成していた。
 春天、JC、宝塚も勝っているし、九大競走(旧八大競走+JC)で勝ち鞍のないのは、有馬記念と秋天だけか。
 中でも私がすごいなと思うのはアドマイヤムーンだ。あれで結果を出せなければ武からの乗り代わりは無意味と判断された。近藤オーナーの横暴と批判された。なのに宝塚とJCを勝った。近藤オーナーは岩田がかわいいだろうなあ。アドマイヤジュピタで春天も勝っているし。

 先輩のアンカツは、キンカメのダービーとザッツザプレンティの菊花賞があるけど皐月賞がまだか。
 牝馬三冠は達成。春秋の天皇賞、有馬記念も勝っている。アンカツに残された課題はJCと皐月か。

 2008年に中央入りといちばん遅い内田は牡馬三冠を地方出身騎手として最初に達成したが、その他は宝塚記念だけだから、まだ有馬とJC、春秋の天皇賞、桜花賞、オークスが残っている。去年の長期休養は痛かった。



【追記.3】──ダービー同一馬主制覇は史上初!──5/31

  今日図書館で、日曜月曜のスポーツ紙をあれこれ読んできた。
 むかしは、朝、ニッカンとサンスポを買い、夕方、ゲンダイと東スポを買っていた。土日の専門紙は長年『日刊競馬』だった。
 いま金曜と土曜の夕方に東スポを買うだけ。平日スポーツ紙は読まない。ニッカンも読まない。週末も専門紙は買わない。東スポで十分。

 レース後、たまにこんな感じで図書館でまとめ読みしてくる。
 誰がどんな予想をしたかを日曜版で読み、翌日月曜になにを言っているかをまた楽しみに読む。 

 サンデーRの1、2位独占は、ダービー史上初と知る。
 社台生産馬のワンツーやサンデーのワンツー等を見てきたし、菊花賞でハシハーミット・ハシクランツのあれがあったりしたから 、今までに何度もあったものと思っていた。そうなのか。意外。

 上記のようにスポーツ紙を読まなくなっているし、ネット中毒にならないよう、常時接続を敢えて切って、インターネットも一日に1時間以内に摂生している。

 それは精神衛生上とてもいいのだけれど、ただこんな大きな情報を今まで知らなかったのは恥ずかしいと感じた。しかしこんな感じで世事に疎くなって行く自分は嫌いではない。AKB48を好きな小林よしのりがビョーキなのだ。「わしはアッチャンに甘えていたのかも知れない」って(笑)。

オークス取りガミ記、改め的中記──楽しめました、ありがとう──名牝ベガの思い出

桜花賞の項目に書いたように、今年はアイムユアーズで行こうと思っていた。
 オークスは、何十年も前から半端な血統知識で負けている。



 桜花賞パドックで見たベガはすばらしかった。オーラがちがっていた。女王だった。
 でも凶相だった。ひとであったとしても、美顔ではなかったろう。もともと名血なのに脚が曲がっていて売れのこった馬だ。美人、いや美馬なら、またちがっていた。だからこそ私はブスのベガに惚れこんだ。

 それほど惚れこんだ馬なのに、彼女が勝ったオークスを私はハズしている。ユキノビジンというユタカオー産駒の馬が2着に来たからだ。当時は競馬ブーム。競馬のことなど毛ほどもしらん女漫画家が「ビジンちゃん、かわいい」なんて、馬を見たこともないのに名前だけの雰囲気で、4コマ競馬マンガを書いたりしていた。

 そんなシロートでも、本物のベガと対面したら圧倒されたろう。彼女は女王だった。その風格と気品をもっていた。ユキノビジンなんてのとは桁違いだった。

 ブスのベガに惚れこんだからこそ、私はユキノビジンを名前だけで応援している連中を毛嫌いし、馬そのものを拒んだ。ベガ、二冠達成。ユキノビジン、桜花賞、オークスともに2着。わたし、ベガ本命でハズレ。大損。オークスは「乞食の昔語り」と言われるから伏せるけど、「ベガ本命、ユキノビジン消し」の馬券にかなりの金額を張りこんだ。



 そんなことがあって今回は逆に距離不安を言われている「アイムユアーズ重視」をしてみた。
 私にしては珍しい。ちいさなことではあるが、本人的には大冒険、のつもり。

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 アイムユアーズは1400までの馬と言われている。いつもなら真っ先に消す有力馬だ。でもたまには逆張りをやってみようと思った。でもその根拠は「父ファルブラヴと母父エルコンで、距離がもたないはずがない」というもので、けっきょくはいつもの半端血統知識ではある(笑)。

 2頭軸3連単マルチ30点。

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 もうひとつは馬連。これの的中でいくらか損害を補填できた。ありがとうヴィルシーナ。
 とはいえ12点買いの20倍的中ではたいしたことない。全体ではもちろんガミ(笑)。

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 楽しめたオークスだった。それは、半端血統知識のバカオヤジが珍しく、世間的血統知識に逆らったことによる。ゴール前、アイムユアーズがアイスフォーリスに迫る姿がうれしかった。4着だった。おしかった。
 トリガミだけど、負けて悔いなしというレースになった。ウイリアムズの騎乗は満点だった。ありがとう。



 桁違いの圧勝のジェンティルドンナにおめでとうを言わないと。
 ジェンティルドンナはきっと、「なんであたしが3番人気なのお」って不満を言ってるだろうな。桜花賞の勝ちっぷりはすごかった。だけどあまりにすごいものだから「もしかしたらマイラー」って感じもした。そうじゃなかったんだな。「ディープ産駒最高傑作」だ。来週、またすごいのがでるかもしれないけど。

 川田騎手、勝利インタビュウ、かっこよかった。桜花賞馬が自分の代役騎乗で3番人気になった口惜しさが出ていた。でもそれが騎手の宿命だからね、よかった、とてもよかった。これをまたプラスに転化しないと。

 強いのはジェンティルドンナだけど、こんな形の代役で、見事な騎乗をしたのは川田騎手の功績だ、おめでとう!

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【追記】 プラスだった 5/21

 上記はオークスが終ってすぐに書いてアップした。次は大相撲観戦である。大混戦の千秋楽。
 JRAからの振りこみなど確認していない。昼からウオトカを飲んでいた。トリガミだと思っていた。 
 旭天鵬の優勝にもらい泣きしつつ、寝てしまった。

 翌日口座を見たらプラスだった。
 それは、

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 この3連複フォーメーション15点買いが当たっていたからだった。66倍。 
 今更ながらだが「取りガミ記」を「的中記」に変更した。

 さあいよいよダービー。私は3連単10点勝負で決める。

ヴィクトリアマイル的中記──ウイリアムズに感謝──タレンティドガールからホエールキャプチャ


 買う気はなかった。見学のつもりだった。いい思い出のないレースだ。
 アパパネとの相性が悪い。彼女の勝ったレースはほとんど負けている。そりゃまあ勝ち馬を軽視するのだから当然だけど。

 去年、ブエナビスタ1着固定3連単で勝負した。ブエナビスタの出るレースではいつもそうしてきた。
 ハズれたのはしかたないが、ブエナビスタがアパパネに負けたのがショックだった。2頭ともG1をいくつも勝っているがG1の中身が違う。アパパネは牝馬限定G1に強かったメジロドーベルのような馬だ。ブエナビスタはちがう。男馬相手にG1中のG1を闘い、勝っている。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタと比すとアパパネは落ちる。男馬ならともかく、その馬にブエナが負けた……。

 去年の傷をいまだに引きずり、今年は参加しないつもりだった。参加するなら意地でもアパパネ消しとなるが、いくらなんでもふつうに考えれば3着以内には来るだろう。最悪でも3連複、3連単には絡む。消す自信はない。



 参加しないと決めたが未練はあった。
 買ってみたい馬が2頭いた。1頭はドナウブルー。ウイリアムズが乗ること。そして来週のオークスで主演する妹ジェンティルドンナへの繋がりだ。姉妹連続G1制覇となったら盛りあがる。前走の11着大敗は気にならなかった。人気が下がってちょうどいい。

 もう1頭はマルセリーナ。これまた岩田騎乗停止により私の好きな田辺が乗ってきた。ダービーの弟グランデッツァへの流れだ。



 ぎりぎりになってやはり買いたくなった。しかしこんな流れで当たることはない。JNBからIPATへ1万円だけ入れ、観戦料と割り切ることにした。結果はどうあれこの2頭から買えば、このあとのオークス、ダービーの楽しみかたが違ってくる。
 ドナウブルーとマルセリーナの2頭軸3連単マルチにするかと思う。しかしさんざんこれで負けてきた。
 1番人気アパパネを軽視するのだから馬連馬単にしよう。これならアパパネを押えれば的中もあり得る。本命をどっちにするかと迷ったが、馬の形はドナウブルーのほうが好きなので、ここからにした。

 ◎ドナウブルーから、○マルセリーナ、▲ホエールキャプチャ、△オールザットジャズ、△フミノイマージン、△アプリコットフィズ、そして押さえの△アパパネの6点。千円ずつ馬連、とも考えたが、500円ずつの馬単にした。裏を返し12点。負けを覚悟の観戦料として6千円は妥当だろう。

 IPATのオッズで12点の内10点が万馬券なのを確かめた。



 というわけで、馬単107倍を的中。ちょうど去年の負け分を取りもどした。こういう「去年の負け分」なんて考えは不粋。しちゃダメ。赤面。でもこれでヴィクトリアマイル嫌いが直るか。

 2頭軸マルチ3連単にしていたら、750倍が200円当たってちょっとしたお小遣いになったが、そこまで欲ばると、直前になってマルセリーナを人気のオールザットジャズに切り替えてハズれたりするのが私だ。今回ぐらいの無欲の小銭勝負がほどよいのだろう。これで額を一つ大きくして勝負すると確実に負け組になる。どういう運命のしたにいるのか。まあオークス、ダービーに向けて気分のいい勝利ではある。この際、金額は関係ない。

 なにより感謝するのはウイリアムズ騎手の巧さ。



 今回は本命にしなかったが、タレンティドガールの血を引くホエールキャプチャはデビュウから応援していた。生産者取材をしていたころ、ビクトリアクラウン(昭和57年のエリザベス女王杯馬)が大好きだった私は千代田牧場と親しくしてもらった。天皇賞馬ニッポーテイオーやエリザベス女王杯馬タレンティドガールの故郷訪問も優駿に書いている。

 それと、これはちょっと自慢できるが、タレンティドガールがイギリスのニューマーケットに渡り、Nashwanを種付けした1991年の秋、私はニューマーケットに行ってタレンティドガールに会っている。そこからすぐ千代田牧場に電話したものだった。もう21年経つのか。

 タレンティドガール(才媛)という馬名は、上智大学在学中に急逝した千代田牧場の娘さんを偲んでつけた名だ。
 その年の最強牝馬は、桜花賞、オークスを圧勝し牝馬三冠間違いなしと言われていたマックスビューティ。マックスビューティの桜花賞ぶっちぎりは、テスコガビー以来の衝撃だった。マックスビューティがいかに強かったかは三冠目のエリザベス女王杯(当時はまだ秋華賞はない)のトライアルに、牡馬の菊花賞トライアルである神戸新聞杯!を撰んだことでも解る。そして、楽勝だった。そのあとローズステークスにも参戦して勝つ。ここまで桜花賞、オークスを含む8連勝。
 そのマックスビューティを破ってタレンティドガールがエリザベス女王杯を勝つ。

 イギリスまで連れていってNashwanをつけるのは、千代田牧場にとっても冒険だった。大勝負だった。
 後にマックスビューティもイギリスに渡って繁殖生活を送る。



 私が撫でた大きなお腹のタレンティドガールの中にいたのが父Nashwanのエミネントガール。
 そのときに撮った写真があるはずだ。アップしたい。どこにしまったのか。

 そのエミネントガールにサンデーサイレンスをつけて生まれたのがグローバルピース。
 そのグローバルピースにクロフネをつけて生まれたのがホエールキャプチャである。

 つまり、ホエールキャプチャのおばあさんであるエミネントガールが、ひいおばあさんのタレンティドガールのお腹の中にいるときにイギリスで会い、お腹を撫でている数少ない日本人なのだ、私は。千代田牧場の飯田さんも、生まれて日本に来てからしか会っていない。
 私の知る限り、それをしたのはカメラマンの今井寿恵さんと助手の長濱さんしかいない。今井先生は事務所の名前を「ニューマーケット」にするぐらいだった。イギリスにはそれこそ「絵本の中から抜け出たような町、建物」が現存するが、ニューマーケットは静かで美しいいい町だった。



 ホエールキャプチャは、去年は「善戦馬」だった。JF2着、桜花賞2着、オークス3着、秋華賞3着、エリザベス女王杯4着。全体的な成績は冠を戴いた馬よりも安定していたが……。
 ここにきて、やっとG1を勝った。

 タレンティドガールをイギリスに送り、Nashwanをつけた冒険が、21年目に実ったのである。

 ホエールキャプチャは、のんびりした雰囲気から、いいお母さんになるだろう。その前に、祖祖母と同じエリザベス女王杯を勝つか。

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【餘談】──ビクトリアクラウンとミスラディカル

 昭和57年、ビクトリアクラウンがエリザベス女王杯を勝ったときの2着がミスラディカル。
 関西馬贔屓の杉本清アナが、「ミスラディカル、ミスラディカル、音無が追う、音無が追う!」と絶叫した。明らかに勝ち馬はビクトリアクラウンとわかっていたが、このひとはそんな偏った実況をする。そこがかわいい(笑)。

 三流騎手だった音無騎手のノアノハコブネと並ぶ数少ない活躍馬である。 もちろん今は超一流調教師。

 このミスラディカルは珍名で有名な小田切オーナーのかなり初期の持ち馬である。最初ではないだろうけど重賞で活躍した最初の馬だろう。オークス馬ノアノハコブネも小田切オーナー。 


【餘談.2】ビューチフルドリーマー系とシラオキ系

 先日、ビューチフルドリーマー系の血統について書いた。ブログじゃなく商業文章。代表はオークス馬オオハヤブサになる。これはもともとは本桐牧場の血だが、今では千代田牧場が主流となっている。

「ビューチフルドリーマー系の血は、天皇賞馬ニッポーテイオー、エリザベス女王杯馬タレンティドガールへと続いている」と書いて、すこし話が古いので、編輯者と「せめてホエールキャプチャが去年ひとつ勝ってたらねえ」と嘆いた。 これからは書ける。よかった。脈々と流れる古い日本の名血が勝つとうれしい。サンデーの活躍馬の中でも特にスペシャルウィークが好きだったのも母系がシラオキ系だったことにある。ブエナビスタ好きもその流れ。

 ニッポーテイオー、タレンティドガールのG1勝ち後も、千代田牧場は生産者としては安定した成績だったがオーナーブリーダーとしてG1勝ちと無縁だった。
 そんな中、ひさしぶりにピースオブワールドがJFを勝つが、これは輸入牝馬(父Caerlean)にサンデーをつけたものだった。千代田牧場の新しい血である。
 それが生産者であり、常に血を新しくして開拓して行くものだが、たまにはこんな古い「日本の名血」が勝つのもいい。私のように血統に疎いものが代代溯れる名血なんて、そうはないのだから。

皐月賞的中記──内田の好騎乗に涙

本命は前々から広言していたゴールドシップ。対抗がワールドエース。△がグランデッツァ、ディープブリランテ、コスモオオゾラ、トリップでは、いかな馬券下手でも的中する。馬連、馬単、3連複、3連単、ぜんぶ当たる忘れられない皐月賞になった。

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安い配当だからいばれないが、こういう予想をしておきながら、それでもハズすのが私なのですなおにうれしい。

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昨年の札幌、函館のころから目をつけていたグランデッツァ、ゴールドシップが無事にここまで来て、人気どころを形成したのだから気分のいいクラシックだ。



前夜から友人宅に泊めてもらい、埼玉県幸手市権現堂堤の桜と菜の花を見に行った。

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最大の危機は、このときにあった。

一面が菜の花の黄色と桜のピンクだ。 昨年は大震災があったので、桜祭りそのものが中止されている。
前々から来たかったこの地に初めて来た記念に、「枠連5-8の1点勝負」でいいのではないかと、昼前から酒が入っていたこともあり、思い始めていた。

1、2番人気のワールドエースとグランデッツァである。嫌いな馬ならこういう発想はしない。2頭とも好きだし、今年の皐月賞はそういう決着なのではないか。私の本命のゴールドシップは3着。それでいいのではないか。
その時点で枠連5-8は7倍。1点勝負なら御の字である。 (最終的には6.2倍だった。)
そんな買いかたで、のんびり楽しむのが今年の正解のように思えてきた。

そんなことを友人夫妻と話しつつ、昼に部屋に戻る。
大穴狙いの友人は「菜の花の茎は緑の6枠、菜の花の黄色よりも桜のピンクよりも上にあったのは空の青、4枠」とか言っている(笑)。しかしどこからもゴールドシップの7枠、橙色は出て来ない。やはり枠連5-8勝負にするか。



友人のノートパソコンを借りてIPATに繋ぐ。

「枠連5-8の1点勝負」でゆくかどうかだいぶ迷ったけど、当初の予定通りに、ゴールドシップから馬連、馬単、3連複、3連単を買った。 ここで枠連1点勝負にしていたら、ここは「皐月賞敗戦記」になっていた。

友人はアダムスピークを本命にし、そこからマイネルロブスト、シルバーウエイブへの3連複(53万!)とかを買っている。

友人夫妻に世話になりっぱなしなので、これを当てて、今夜は私が御馳走すると宣言する。





芦毛のゴールドシップだけを見ていた。
なのに最後方追走。


2012satsuki2

ゴールドシップは、新馬戦、オープンと2戦が秋山、そのあとの札幌2歳ステークス、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスは安藤。この4戦すべて馬柱に「遅」の文字がある。出遅れだ。安藤の2戦は、後方から行き、強引にまくって追いこむが2着、というレースだった。


それを前走の共同通信杯で乗り代わった内田が、すんなり先行し、今までとは違うレースをした。私のゴールドシップ本命は、内田が騎乗するからだった。なのにまた最後方の位置取りという安藤の乗り方のようになってしまった。焦る。



2012satsuki5


しかしここからのコース取りは見事だった。
他の騎手が、全馬外にもってゆくものだから、経済コースの内を進むゴールドシップの有利さが、内田の巧さが際立った。
騎手のコース取りの巧さにしびれたのはいつ以来だろう。古くは武豊のスーパークリークの菊花賞があるが。

全周パトロールを見ると、後方から行く内田は「芝のいい箇所」を走っている。これでスタミナロスをふせぐ。
そして他馬が、まさに「バカのひとつ覚え」で一斉に外に出すときに、1頭だけ内を延びて行く。
馬場の悪い内を突き、父から受けついだ重上手の脚で、一気に抜けだす。抜けだしてから外に持ちだし、今度は馬場の真ん真ん中、芝のいいところでアクセル全開だ。
大海原を行く黄金の舟である。
なんてかっこいい勝ちかただろう。いくら酔っていたとはいえ、騎手の巧さに目頭を熱くしたのは初めてだ。

内田はこれでオウケンブルースリの菊花賞、エイシンフラッシュのダービーに続いての皐月賞制覇で三冠騎手になった。



慾を言えば、ハナ差4着のコスモオオゾラが3着なら、これでもぜんぶ的中で、3連複や3連単の配当が3倍以上ちがったから、そっちが望ましかった。惜しかったな、柴田大知。この馬を応援したのも、私は岡田さんのコスモの馬を好きだけど、柴田を応援していたからだった。前日の土曜に障害のG1中山グランドジャンプを勝っている。
コスモオオゾラが3着に届いていたら、Core i7の3930kで自作機を1台組めた。すこし悔しい。でも弥生賞馬としての責任は果たしたか。

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皐月賞だからNHKの中継があった。ありがたい。フジテレビを見ずにすんだ。
その前のテレ玉の中継もよかった。NHKもよかった。フジテレビだけが最悪だ。
ふつうの競馬中継をすればなにも問題はないのに、ふつうでないことをして、悪い方へ悪い方へと走っている。

午後10時、浴びるほどピールを飲んで、よれよれになって帰宅。
いい皐月賞になった。

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【附記】──内田が渋い!

昨日、時間がなくなり競馬中継が映せなかった内田のインタビュウをJRAのサイトで見た。
昨年のケガと長期休養があったからか、内田が渋くなっていた。軽さが消えて、より風格が増した。おどろいた。こんなふうに男は成長するんだな。

【附記.2】──最低のフジテレビ

友人宅ではNHKを見た。
帰宅して録画しておいたフジを今日月曜の午後に見た。青嶋の実況からもうなにからなにまで最悪だ。もうすこし頭を冷やしてから書こう。憤りで書く気にすらなれない。

桜花賞敗戦記──3連単を弱気に馬連にしたまではよかったが……

ジェンティルドンナ本命で、ジョワドヴィーヴル軽視で、アイムユアーズもピンナも大好きで、内田が乗るからヴィルシーナを特注として、それで馬券がハズレるヤツというのは、天才的な馬券下手ということになる。私です。



ジェンティルドンナ本命にしつつ、『東スポ』の一面を見ると、同じくジェンティルドンナ本命の清水成駿さんがあまりに強気なので不安になってきた。

当初の予定は、「3連単ジェンティルドンナ1着固定相手6頭30点」だった。結果的にはそれで押していれば的中だった。

しかし一度不安の虫が頭を擡げたらダメ。なんだか相手にとんでもないのが来てハズれる気がしてきた。不気味なのは2枠の2頭だ。そこまで手は広げられない。

3連単をジェンティルドンナからの馬単勝負に切り替える。結果的には、これでもまだ当たっていた。
すると、今度はもしかしたら2着に敗れるのではと思えてくる。

さらに妥協して馬連勝負にする。
この6点買い。ジョワドヴィーヴルが来たら元返し。あとはみな3倍以上になる。

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弱気弱気の妥協だが、それでもまだこれでもハッピーエンドだった。まだ当たっていた。



ところがここまで弱気に妥協していたら、今度はむくむくと3連単の慾が涌いてきた。

いつもそれでハズれていて、今回もジェンティルドンナの軸は固いが、3着にはなんかとんでもないのが来るような気がして3連単3連複は避けていたのに。馬連のままでよかったのに……。

しかし高配当の3連単に慾目は走っている。もう止まらない。



ジェンティルドンナ本命に迷いはなかったが、悩んだのは対抗の印だ。好きな馬はサウンドオブハートとアイムユアーズ。
サウンドオブハートはJFでも本命にし、武豊のG1勝ち記録が連続するようにと応援した。3着に敗れたが3連複で採算はプラスにしている。年が明けてからの紅梅ステークスは3連単1着固定で当てた。相性のいい馬になる。
しかし今回は松岡だ。本来、松山厩舎で松岡が主戦だったから戻っただけなのだが、私にはマイナスになる。武が乗っていたらジェンティルドンナとの2頭軸3連単で勝負し、結果はどうなったにせよまったく悔いはなかったのだが……。

アイムユアーズは函館2歳ステークスで失敗している。ファインチョイス本命なのに、アイムユアーズを3着候補にしか入れず2着に来られて3連単をハズした。それからずっと注目してきた。トライアルを勝った前走からはピンナだ。距離は1400がベストと言われているが、1600はなんとかなるだろう。

どっちにするか。



3連単2頭軸のジェンティルドンナの相手を、サウンドオブハートにするか、アイムユアーズにするか、二択。

ぎりぎりまで迷って、サウンドオブハートにした。儲けさせてもらった恩義に殉じた。

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1、2着固定の予定だったが、サウンドオブハートやアイムユアーズが勝ったときのことも考えねばと「マルチ」にする。

そして、ここがもうなんというか、「3連単勝負なのだから、馬連はやめよう」にしてしまった。
馬連勝負に撤するのが理想だが、欲ばって両方買っていれば、すくない点数の馬連は金額が大きく、3連単はちいさいから、馬連のプラスで3連単のマイナスをカバーし、合計してもプラスになっていたのに……。

ハズれるようにハズれるように動いている。



1着岩田◎ジェンティルドンナ、2着内田◭ヴィルシーナ、3着ピンナ▲アイムユアーズ。
なぜこの馬券をハズす。我ながら信じられない。○サウンドオブハート、4着……。

松岡なのだからとサウンドオブハートを諦めれば……と思う。
距離不適と言われようとピンナを信じれば……と悔いる。
大好きな内田の乗ったヴィルシーナ重視で行けば……と今更ながら。

土曜に3番人気だったサウンドオブハートは、4番人気だったアイムユアーズにも、5番人気だったヴィルシーナにも抜かれて、直前には5番人気まで落ちた。世間の目は正しいのだなと感じた。民主党を大勝させる世間の目は当てにならないが馬券の単勝人気は正鵠を射ている。



負け惜しみを言えばJRAからもらった原稿料で買った馬券だ。JRAからもらった金を返しただけと言える。これは25年前からの信条だ。競馬原稿で稼いだ金は全額馬券に使う。これは私にとって大きな言い訳になる。他所で稼いだ生活費を注ぎこんでしまったような身悶えする悔いはない。とはいえ返したくて返したのではないが(笑)。



ところでオークス。
すでに2000メートルの勝ち鞍もあるヴィルシーナが今回の2着で一気に有力になった。
アイムユアーズはゴール前で伸びをかき、ますます1400ベストが確定した。

でも私はベガの勝ったオークスで、ユタカオー産駒のユキノビジンに2400は長すぎると消して失敗している。
桜花賞馬ファイトガリバーもオークスは? と言われながらしっかり2着にきたっけ。
オークスでアイムユアーズを買ってみようかとへそまがりに考えている。でもピンナは帰っちゃうんだな。誰が乗るんだろう。デムーロの9連対記録を目の当たりにして、あらためて外国人騎手の魅力を思う。乗り役次第か。

競馬場に行かなければ……スクリーンヒーローのJC&ロジユニヴァースのダービー

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ネコパンチの話で、ロジユニヴァースのダービーのことを書いた。
「雨降りなので競馬場に行かず失敗した例」だ。

逆の例もある。
2008年のスクリーンヒーローのジャパンカップ。
「快晴なので競馬場に行って失敗した例」。



家で酒を飲みつつテレビ観戦する予定だった。
買い目はすでに決まっていた。 
前日からもうビールもつまみも用意してあった。

1、2番人気のディープスカイとウオッカの2頭軸マルチ3連単。相手5頭の30点。500円ずつ合計15000円。それが2008年JCの私の観戦料金だった。
狙いはスクリーンヒーロー。
ここのところ安定した成績だ。1、2着の連続。前走は府中のアルゼンチン共和国杯を勝っている。こういうタイプはJCに強い。マーベラスクラウンタイプだ。
そして鞍上はあのデムーロ。
スクリーンヒーロー絡みはみな万馬券。
しかしまあウオッカとディープスカイで固く治まるだろう。50倍ぐらいが配当で、15000円が25000円というところか。

あとはもうIPATのボタンを押すだけ。
土曜に買ってしまえばよかった。儲けようと思うのではなく、観戦料金なのだから。
でも日曜にテレビのパドックを見てから最終判断と欲ばった……。



翌朝、すばらしい秋晴れになった。 
陽光煌めく、日本の一番美しい気候だ。
ほんとにほんとに、溜め息の出るような美しい秋晴れの日だった。

それでも中山なら戸惑ったかも知れない。遠い。
だが府中は近い。これで行かないのは、いくらなんでも競馬ファンとして問題だと思った。

出かけた。
東京競馬場の秋は美しい。
来て良かったと思った。



記者席のパドックで間近に馬を見た。
スクリーンヒーローの出来は良かったが、何故かそこで「勝つことはあるまい」と思ってしまった。
ウオッカやディープスカイを凌いで、この馬がJC馬になるイメージが涌かなかった。

馬券を、ウオッカとディープスカイの1、2着固定3連単に変更する。マルチはやめた。
相手5頭の10点勝負。1点3千円の合計3万円勝負にした。
人気馬の1、2着固定だから配当が低い。それぐらい買わないと勝負にならない。それでも50倍が来れば15万になる。それを願った。スクリーンヒーローが来れば万馬券だ。40万を超す。



スクリーンヒーローが抜けだしたときはめまいがした。
2着ディープスカイ、3着ウオッカ。3連単68950円。

家でビールを飲みつつ観ていたら、15000円の観戦料金が34万になって返ってきた。
来なけりゃよかったと思った。



行かないからハズレ、行ったら行ったでまたハズレ。
運の悪い気の毒な男ってのはこんなものだ。

でも女房は当たったし、交通事故には当たらないから、これはこれでいいと思っている。
いや負け惜しみじゃなくてほんとに。 

私はこのごろやたら、15年前、20年前の海外での体験を思い出す。
その中には、死んでいてもおかしくないことがいくつもある。
スコットランドでの運転など、今でも悪夢に魘される。
よくぞ助かったものだと思う。

馬券も当たらないような男だから、事故にも当たらなかった。
ついていた。
それは、馬券がついていなかったからだ。
本気でそう思っている。



私は宝くじを買わない。
あんなもので大金が当たったら一生の運を使い果たしたようで怖くて街さえ歩けなくなる。
だから大金も、大当たりもいらないのだけど、でもロジユニヴァースのダービーと、スクリーンヒーローのJCは、いまも悔しい(笑)。

もっともっと大きな額を負けたことが数え切れないほどある。でもそれは悔しくない。明らかなハズレだからだ。だけどこのふたつは未だに悔しい。
ロジユニヴァースのことを書いたのは昨日が初めてだ。あまりに悔しくて、昨日まで書けなかった。やっと書けるぐらい落ちついたことになる。

日経賞、ネコパンチ逃げ切り──買い間違って当てたひと

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私は馬券の買い間違いをしたことがないので、下のような経験をしたことがない。
同じ5枠の2頭。ウインバリアシオンは7番。ネコパンチは隣の8番。

興奮したろうねえ、直線では。
2番人気馬と買い間違ってしまった大穴が逃げきろうとしているのだから。
どんなに力の入った「そのままぁ!」だったことか。見てみたい(笑)。


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単勝16710円だから83万円になった。
本来の狙いだった2番人気ウインバリアシオンは3馬身半差で2着。
これのオッズは6.3倍だったから、もし的中していても3万円強。

5千円を3万円にしようと勝負したら買い間違えて83万になって戻ってきた。
こんな時ってどういう気持ちなんだろう。
ともあれおめでとうございます。よかったね。

こういう間違いって、そのことに気づかず、後から「大金が振りこまれていて驚いた」ってパターンもあるだろうけど、こうして書きこんで、買い間違いを意識していた方が興奮は大きい。



私の場合、買い間違いではなく、買い改めの失敗は限りなくある。改正じゃなく改悪ばかり。
近年の例だと。ダービーで、府中に行って、ロジユニヴァースの1着固定相手5頭の3連単を千円ずつ20点買おうと皐月賞の時からずっと考えてきたのに、当日雨降りなので行くのをやめ、テレビ観戦していたら、フジテレビから「××年以降、××のような形で皐月賞を圧勝した馬がダービーで連からハズレたことは一度もない」なんてデータを知らされて、ロジ1着固定をアンライバルド1着固定に替えてハズレたとか……。
相手5頭にリーチザクラウンもアントニオバローズも入っていたから、あの自分の弱さには今でもうなされる。
金のない時期だった。極貧だった。ダービー資金がたった2万円ということからもわかる。
競馬場に行っていれば、フジテレビさえ見なければ、200万になっていた。



買いまちがいで掴んだ83万円が、このかたのしあわせに役立つことを心から願う。

フェブラリーステークス──清水成駿さんの予想の裏でテスタマッタ的中

まったくフェブラリーステークスに興味がない。買わないつもりだった。
しかし引っ掛かってはいた。競馬会の仕事をしているのに今年初のG1を買わなくていいのか。すこし後ろめたい。
でもどうにも買う気になれない。土曜夕方に東スポは買った。
一面が清水成駿さんのフェブラリーステークス予想だった。中身はいつもの社台読み。

今回のフェブラリーステークス出走馬に個人馬主が多いことに触れ、「中央競馬が地方競馬のようにダート中心になったら社台の栄華も終る。社台の唯一の弱点がダートなのだ」と書いている。たしかに今回のフェブラリーステークスに社台RHもサンデーTCも配下のキャロットCも有力馬がいない。どれが勝っても個人馬主になりそうだ。

しかしこの意見はへん。もしもJRAがダート中心になったら社台はダートの優秀な種馬とダート系の繁殖牝馬を買い集めて、あっと言う間にダート王国社台を築くだろう。それだけの話。この「もしも」は牽強附会。



といって私だってG1に出て来る馬がみな父父サンデーと母父サンデーで9割方社台グループ生産馬という現状をよいことと思っているわけではない。アンチ社台だった私が清水ファンになったきっかけも、昭和58年の、あの「シャダイとダイナの比較論」からだった。「大レースを勝つのはシャダイの馬。共同馬主のダイナは大レースは勝てない」と清水さんが書いたら、すぐにダイナカールがオークスを勝ったのだった。

だけどもうどうしようもない。あそこまで大きくなってしまうとすべてに餘裕であり、巨大ビルのような雪達磨は転がれば転がるほど大きくなるのに対し、手の平の雪の接片では転がることすら出来ない。太刀打ちしようがない。

マエコウさんが頑張っていると言っても、母系は社台がセールで放出したダイナの牝馬だったりする。
もう社台王国には逆らえないのだ。逆らえば逆の結果が出る。



清水さんが「ダートに弱い社台なので社台系の個人馬主はひとりだけ」と書いていた。馬柱を見るとテスタマッタの吉田和美さん。 勝己さん夫人。たしかこのテスタマッタはJCDを始め清水さんが何度も本命にしてハズしてきた馬だ。

「ああ、じゃあ今回はテスタマッタが勝つのか」と思う。
清水さんの意見は正しいのだが、なぜか競馬の神様は、その逆ばかりをやる。
なら今回はテスタマッタの来る番だ。



ということで、やる予定のなかったフェブラリーステークスだが、テスタマッタの単複を少額買ってみた。
単に清水さんの予想の裏をやってみただけで、本気でテスタマッタが勝つとは思っていない。単勝は最小限。勝負は複勝だ。うまくゆけば300円ぐらいつくだろう。ハズれても、参加料だから競馬会にも後ろめたくないしちょうどいい。

もしも情で買うなら、そりゃ私だって清水さんと同じで武豊エスポワールシチーの応援になる。



単勝500円、複勝4500円だけ買ってみた。ビンボ臭い馬券だが、これしか買ってないので他の馬券に足を引っぱられない。単勝は無理でも、なんとか複勝は当たりそうな気がする。

いつもよりも倍にもましてすごい岩田の鞍上猿踊り。
私にはあの追い方の価値が未だにわからない。他の騎手の腰が馬の背とぴたっと平行しているのに対し、岩田だけ20センチも30センチも尻が上下している。あれでいいんだろうか。いいんだろうなあ、勝ちまくっているのだから。
派手なガッツポーズ。ここまで派手な岩田のこれも記憶にない。よほど会心の騎乗だったのだろう。



ありがたいことにトランセンドが消えたので複勝が760円もついた。
3連単14万馬券もその気になれば簡単に取れていた。と取らぬ狸の悔しがり。が、これはウソ。やる気のない今年初のG1参加無欲馬券だから運よく当たっただけ。それこそ印的には◎△○で大当たりなのだが、これが資金を貯めてのやる気満々の勝負レースだったら気弱な馬券下手は絶対に▲トランセンドを無視できなかった。迷いに迷った末▲から◎に格上げして、1着固定3連単なんてやって負けていた可能性が高い。あくまでも少額故の無欲の勝利。



しばらく、こんな形の小銭複勝コロガシでもやって遊ぼう。まだ穴蔵の中。私の啓蟄は遠い。

朝日杯FS──直前変更敗戦記

無敗馬が好きだ。クラシック・レースの楽しみは、東西の無敗馬が激突するところにあった。むかしは。

今はもう東西対決の図式はなくなってしまったけど、それでもクラシックまで何頭かの未対決無敗馬がいて欲しいと願っている。特にFSやJFは無敗で制してくれないと盛りあがらない。



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無敗馬はアルフレードとハクサンムーンの2頭。枠順実績から本命はアルフレードにする。鞍上のウィリアムズも好きだ。フォーメーションで3連単3連複を組む。内枠重視は朝日杯の鉄則。

1着アルフレード→
2着クラレント・マイネルロブスト・ローレルブレット→
3着
クラレント・マイネルロブスト・ローレルブレット ・レオアクティブ・ダローネガ・トウケイヘイロー・ハクサンムーン

金曜夜にはもう組んでいた。これに決めていた。
 


土曜。阪神カップ。リアルインパクトかリディルが勝つと思っていたら、人気馬が全部飛んで大穴になった。
小牧リディルが負けた。弟のクラレントはどうだろう。兄負けで弟も負けか。兄負けだから弟は勝つか。

東スポを買ってきて読む。すると、本紙舘林、馬匠渡辺まではいいとして、大阪の上田もアルフレード。さらには井崎、清水までアルフレードなのである。清水成駿さんの本命が1番人気アルフレードなのだ。エイシンキンチェム18着を本命にした清水さんが、である。ここにきて急にアルフレードが典型的な「危ない人気馬」に思えてきた。 

3連単を止め、3連複のみの勝負にする。これならなんとかなるだろう。
しかし次第にそれすら不安になってきた。1番人気アルフレードが二桁着順で惨敗する絵が浮かぶ。

なら3連複軸はなんだ。クラレントだ。兄は負けたが弟は勝つ。すくなくとも3着以内には来る。ディリー杯2歳ステークスの勝ち馬。前走は2番人気大敗だがあれは問題外。今度は来る。小牧だって来なかったら恥を掻く。

ということで軸馬をアルフレードからクラレントに変更した。あとの組順は同じ。



小牧が出遅れた。後方追走。それでもう無理と諦めた。絶好の枠順を引いても出遅れて後方追走では何の意味もない。
先行したウィリアムズは、直線内に入って追いだす。見事な勝利だった。時計もいい。タイレコード。3戦3勝の期待馬が誕生した。なのに……。
変更しなければ5連単でも当たっていた。


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3頭しかいない関東馬の1.2.3着独占。この3連単3連複を取れなければ私には当てられる馬券はない。
3連複のみの勝負でも、先週の93倍に続き、この85倍はおいしかった。
(トイケイヘイローが3着ならもっとつきそうだが、じつは78倍とこれより低い。)

カスリもしないスッキリ負けは後を引かないが、これはいくらなんでも口惜しい。
変更せずアルフレードで行っていれば、ともに的中だった。今夜は魘されそうだ。

珍しく馬券好調

週に一度ぐらいしか書かなくなっていたら、もっとこまめに書けとお叱りのメールをもらってしまった。「韓流偏重フジテレビ批判問題」とか木屑鈔(ぼくせつしょう)のほうにあれこれ書きたいことが多く、ここのところこちらは休みがちだった。まあもともと競馬だけが好きなわけではない。競馬しか話題のないひとは嫌いだ。



相変わらず、珍しく好調が続いている。といって自慢するほどの大勝はなく、勝ったり負けたりだが、毎週金曜夜に近所のコンビニに入金に行くのが習慣だった身としては、それがないだけでもう精神的には大勝気分だ。 なにしろ金曜に入れたのが土曜になくなり、土曜夜に入れたのが日曜メイン前になくなり、さらにまた追加に走るなんて毎度のことだった。

いつからコンビニ入金に行ってないのだろうと日記を調べたら7月7日だった。もしかしたら4年前にI-PATを始めてから最長記録かもしれない(笑)。なにしろ勝ったら勝ったでそれを全額注ぎこんでしまうので、1千万にでもなったらさすがにそれはしないだろうけど、そんなことがあるはずもないので、残金はいつもピンチだった。

1万の資金を10万にまで増やしたなんてのは数え切れない。そこからまた3万、5万と勝負してハズレ、日曜が終ってみると結局残金は端数の800円なんてことになっている。翌週金曜にそれにまた1万とか2万を足し、そしてまた一時は増やすのだが、けっきょくは……というのがいつもの私だった。



ここのところその残金がまともな額があり、入金せずにやっている。まことに珍しい。と言ってたいした自慢にもならない。
というのは、6月に前記したようにディスプレイが壊れ、シングルディスプレイになってしまい、その不便さに嫌気が刺して、7月後半はほとんど馬券をやっていなかったからだ。ま、やっていなければ負けることもない。
それでもデュアルに復活してから3週間、競馬の騎乗停止の時などに使う「実質」で言うと、「実質6日間」調子がいいのは、珍しくもたしか。
なにより、シングルディスプレイの不便に苛立っていたので、デュアルディスプレイになったのは、「もとに戻った」でしかないのだが、とにかくもうそれがうれしく、快適で、IPATで小銭遊びをしていても、愉しい。
さらにうれしいことに、ここのところ「ついている」と思うことが多い。



私はI-PAT遊びは、右側のサブディスプレイにI-PATのフラッシュ投票画面を開き、表示された自分の買い目をスクリーンカッターで切りとって、正面ディスプレイに開いているホームページ・ビルダーに貼りつけ、そこに自分の予想を書きこむ。
出馬表のチェックは事前にやってあり、予想の目は決まっているが、それでも直前になってradikoで聴いているラジオ日本のパドック話からすこし変更することもあるので、けっこう慌ただしい。「事前予想の文章」を書きこんでおいて楽しむのが筋なのだろうが、私のは「直前予想」を書きこむのでかなりドタバタする。それがまた愉しい。



ここのところ、ついている。
これは先週新潟の10レース、瀬波温泉特別。3連複7点勝負。8番アオゾラペダルが1番人気、13番チュウワブロッサムが2番人気。私はチュウワブロッサム◎、アオゾラペダル○だった。

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私はこの2頭で固いと思っていたので、2頭を1、2着固定した3連単で勝負しようと思っていた。2頭1、2着固定、相手7頭の14点勝負。100倍以下の低配当決着だろうと読んでいた。
でも直前になって、いやな予感がして2頭軸の3連複に変更した。これだと2頭軸の相手7頭、7点勝負になる。本命のチュウワブロッサムには自信があったが、1番人気になっているアオゾラペダルには3着以下もある気がしたのだ。

ちなみにこの日も400円ほどWin5を買っていて4レース的中したのだが、このレースはチュウワブロッサム1点だった。アオゾラではなくこちらを選んだのはちょっとした自慢。ただしWin5の4レース的中には何の意味もない。少額で何度か4レース的中しているがそれは自慢にならない。

チュウワブロッサムは勝ったがアオゾラペダルが思ったほど伸びず3着に敗れた。3連単勝負だったらハズレ。これが「ついているその1」。

ついている「その2」は、2着に9番人気の5番カンマビードが来て、7点の中の最高配当が来たこと。配当は44.8倍まで上がっていた。7点買いの3連複馬券としては上々だ。

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こちらは悔しい例。今日8月20日、新潟10レースの阿賀野川特別。3連複フォーメーション11点勝負。トリガミが1点ある。

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1着オーシャンブルー、2着トウシンイーグル、3着が5番のシンボリアニマート。3連複89倍、3連単283倍。最後まで迷ったのがシンボリアニマートだった。これを入れて13点買いにしておけば89倍が当たった。ただ、どう考えても、3歳の3頭が強く、八割方2.3.6で決まると思え、トリガミ覚悟の参加だったので、手を広げられなかった。



ここのところ勘がいい。これも珍しい。まあ、たまたまいい目に出ているだけなのはわかっているが。
13点買いで取れた馬券を11点にしてハズした。それで迎えた新潟メイン。
チャームポット、ニシノステディ、ミクロコスモス中心に3連複、3連単フォーメーションを組む。上位人気馬3頭なので3連複は低配当。しかしどうにもこのレース、それで決着するとは思えない。ケンすることにした。勝負は最終レースとする。

するとニシノステディは逃げから先行差しに脚質を変えて見事に勝ったが、あとの2頭は沈没。2着の5番人気エイシンパンサーは抑えていたが、3着の14番人気ティアップハーレーは変えない。なにしろ今回が初芝で前走はダートで二桁大敗をしてきた馬。よって3連複11万、3連単43万馬券となる。
3連複でも3連単でも、フォーメーションに、1着ニシノステディ、2着エイシンパンサーの組合せはあったが、3着ティアップハーレーは総流しでもしないかぎり、ぜったいに無理。私には絶対当たらない馬券になる。絶対当たらないレースをケンしたのは大正解だった。そして迎える勝負の最終レース。



新潟12レース。メインを見送って迎えた今日の勝負レースだ。今日は午前中に連勝したのでもう十分浮いている。やらなくてもいいんだけど、やってみたい。浮き分をぜんぶつっこむ。負ければ今日はチャラ。全額つっこむのではなく、浮き分だけをつっこむのが、私にしては大きな進歩。つまりこのレースが外れても、私はコンビニに入金に行かなくてもすむ。そのしあわせをかみしめる(笑)。

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1番人気は9番のエビナマヒナ、2番人気は7番の松岡エチゴイチエ、3番人気が福永カルマート。

少頭数低配当だ。3連単で勝負しなければ話にならない。しかし上位人気3頭のどれが勝つかとなるとむずかしい。といって3頭の3連単ボックス6点はやりたくない。むかし日本に3連単がないころ、ロンシャンや香港で3連単ボックスばかり買っていた(それしか買いかたがわからなかった)後遺症で、いまは極力3連単ボックスは買いたくない。実際買っていない。

迷った末、3連複7点勝負にした。厚く買う。12頭立てで6枠7枠の人気どころから行っているので低配当になるだろう。九割方7.8.9で決まり、儲からない8倍だろうが、10が絡んで12倍になってくれるとありがたい。ほんとならこんな儲からないレースで勝負してもしょうがないのだが、メインをケンしたこともあり、やはり買いたくなってしまう。勝負は明日だから、なんとか元取りのような8倍でも、とりあえず当てて明日を迎えたい。

結果は1着8番、2着7番、3着に2番が来た。7点の内の最高配当44倍が来た。7.8.9の8倍が来てほとんど儲からず、を覚悟していたので、これはうれしい。予想外の大勝になった。
これと同じ形で3連単を買えば(3連単だと9点買いになる)206倍が当たっているのだが、3連複7点を厚く買ったから、これで正解だろう。

とはいえ、単純に見えるこれもわたし的にはかり悩んだ。
頭に指名する本命は最初エチゴイチエだった。そのときは1番人気だった。しかしこの馬にある脆さが気になる。人気になりながら2回もこけている。今回もそれがある可能性は高い。
1頭軸にする本命はマヒナではないかと思えてくる。するとパドックの気配がよかったらしく、マヒナが1番人気になった。どんどん単勝オッズが下がって行く。4.2倍から2.9倍まで下がった。
でも鞍上がエビナだ。私との相性は最悪。買えば負ける、消せば勝つ。今日一番の勝負のここで1位指名はしたくない。
それで福永カルマートにした。3番人気の福永と心中しようと。

結果は、3連複であるから最初の松岡エチゴイチエ本命(2着)で当たっているのだが、エビナではハズレだし、3連単なら松岡エチゴイチエでもエビナマヒナでもハズレになる。
ついてない私の典型例は、エチゴイチエを1着固定にして3連単を買い、ハズレ、「44倍もつくのなら3連複でよかったのに」と悔やむパターンだ。
3連単でも当たっていたけど、それは欲ばりすぎ。3連複最高配当がきたことを「ついている」とよろこぶべし。

さてこの珍しい運の良さはどこまで続くのか。

馬券が楽しい──デュアルディスプレイ復活

ここ二週間馬券の調子がいい。なんだかすんなりと気持ちよく、さらさらと勝っている。
その理由はデュアルディスプレイの復活だ。
なにがなんでも競馬場主義だった私は、いまや自室でのI-PAT100円馬券師に落ちぶれたのだが、気持ちよくそれをするのを支えていたのが二台のディスプレイだった。

右のディスプレイに フラッシュ投票のオッズを表示させる。それをスクリーンカッターで切りとってホームページ・ビルダーに貼り、そこに自分の意見を書きこむ。3連単30点で行くべきか、2頭軸の3連複10点勝負にするかと、文章で悩む。いやむしろここは馬単勝負かと思いついたら、今度は馬単のオッズを切りとってきて検討に加える。
そういうやりかたで馬券を遊び、すべて終ってから、それらの買い目と収支をExcelにつけるのだが、これは結果の整理だからどうでもいいとして、問題はこのリアルタイム進行の切り貼りのこと。

過日ディスプレイの一台が壊れて、ここ二ヵ月一台でやっていた。その間、ひどい成績だった。一台で上記のことをやると ものすごく面倒なのである。画面の切り替えを頻繁にせねばならない。二台あるとサブをオッズ表示専用、切り貼り専用に使える。しかし一台だといちいち切り替えねばならない。そのイライラとストレスはたいへんなものだった。それに腹立って後半はだいぶ休んだ。やっても負けていたからちょうどよかった。

どうでもいいことだけどこの件に関しては大事なことなので書いておくと、この程度のことは一台のディスプレイで出来ることだ。たいしたことではない。こんなことが面倒だと言っていたら一面しかないノートユーザーはどうなる、となる。問題は、私が「二台に慣れていたこと」なのだ。便利な環境にいたため、ふつうの環境が不便でいられないという贅沢な問題だった。だけど便利に慣れると元に戻れない。



先週の土曜日、やっと復活した。その土日ふつかと今日の土曜の三日、気持ちよく当たったからといって絶好調宣言したら笑われるが、二ヵ月ぶりにストレスから解放され、とにかくもう馬券遊びが楽しい。オッズの切り貼り、感想記入という行為すら楽しい。radikoのラジオ日本を聴きつつ小銭でI-PATをやるのが楽しくてしょうがない。これはディスプレイが壊れなかったら、そして壊れたとしてもすぐに新品を買っていたら、知らないままだった。二ヵ月の我慢が、「たんに元の状態に戻っただけ」なのに、とんでもない感激と愉しさを教えてくれたのだ。

そしてよく当たる。増長しそうだ(笑)。だって◎○▲で3連単が当たるなんてめったにない。130倍をたった500円でも◎○▲で当てるのは気持ちがいい。名人になった気分だ。別のレースじゃ自分で附けた印ほど自信がないから3連複にしたけど、同じく◎○▲で決まり3連複が65倍もついたりする。もちろんだったら3連単にすべきだったと多少の悔いも生じるが、点数がすくなくて済む分、3連複の方がひとつの目の購入金額が増えるから、厚めに買ったのがくればそれはそれで気分がいい。なにより3連複ってのは気楽だ。ヒリヒリするのがバクチなのだろうが、馬券好きなのにあまりヒリヒリしたくない私に3連複の緩さはちょうどいい。
新聞を見れば、私が自信を持って消した1番人気馬を、「絶対! ものがちがう。3連単1着固定!」なんてやって玉砕している。わははと笑ってその予想に赤バッテンをつける愉しみ。増長しそうにもなる。



毎度書くが、私は馬券以外興味がない。外国の有名カジノも勉強のためにととりあえず主だったとこは行ったがちっとも楽しくなかった。勉強していない競輪や競艇をやるつもりもない。やったことはあるが勉強していないから燃えなかった。さらに言うなら、競馬もJRAと南関のみでお腹いっぱいだ。JRAも競馬場主義だった時代は夏競馬はやらなかった。
日本中のギャンブル場を廻ることを趣味にしているひとがいるが、私には理解できない感覚になる。もちろん仕事柄JRAは全場、地方もほとんど行っているが、あくまでもそれは「それぐらいはせねばならない」の義務感であり、「したくてしたくて」とはちがう。私はたぶんギャンブル嫌いである。勝負事で好きなのは馬券と将棋だけだ。チンチロリンもやらないし、まして他人のものを自分のものにする妄想のPOGなんてのは(笑)。



デュアルディスプレイ復活で今日が4日目の競馬。そろそろ痛い目に遭いそうだから今日あたりは慎重に行こう。

しかしバクチは金である。なさけないが、まことにそうだと思う。
たとえば3万円入れた馬券口座の金が漸次減少し5000円だったとする。こうなるともう「負けられない。なんとしてもこれを増やさねば」と背水の陣だ。予想の目も縮こまる。縮こまった分、負ける。0になる。

ところが3万が10万に増えていると元金まで7万円の餘裕がある。これはおおきい。7万円負けてもいいのだ。それでも原点である。「今日は勝っても負けても2万円だけ遊ぼう。負けてもいいや」なんて餘裕が生まれる。気楽に買える。そしてそれが当たってもっと増える。
いつもは前者なのだが、ここのところ後者なので、馬券をやっていても気楽で楽しい。

気持ちに餘裕があるから、「このレース、ずいぶん人気が偏っているけど、そんなに信頼できるのかな。なんかとんでもなく荒れそうだ」と思ってケンすると、見事にそうなる。買わなくてよかったのパターン。逆立ちしても買えない結果。ところが追い詰められているとその偏った人気に縋ってしまう。確実にここで稼ごうと。そして負け、頭を掻きむしることになる。

今日、勝つかどうかは判らないが、口座の残額が0になるようなことはない。そんなことはしない。それだけでもうどんな結果になろうと今日の競馬が楽しいものであることは確定している。

Win5考──5レース目は全頭買い

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今日のWin5は新潟で最低人気のとんでもないのが勝ったので初のキャリーオーバーかと思った。
すると60票も的中していて配当はたった1500万だった。
これはごくふつうに考えて「5レース目全頭買い」だろう。そうでないとこの馬は買えない。前走も大差のしんがり負けだ。
この方法を知ったとき、「なるほど、4レース目まで的中して5レース目全頭買いだともう何が来ても当たりだから、5レース目の観戦が愉しいだろうなあ」と思ったことを覚えている。

今日それをやったひとは、それまでが固いから、「よおし、もうWin5は的中した。なるべく人気薄が来いよ!」と思っていたら、最低人気が来たのだから、そりゃあうれしかったろうなあ。もしも最終で1番人気が来ると、この流れだとまた20万程度だろうか。それが一気に1500万になったのだから目出度い。

Win5はまだ始まったばかりだから必勝法も確立していないし(まあどの馬券でも確立はしていないが)買いかたは流動的だ。今回のこれで前々から紹介されていた有名な買いかたのひとつであるが、「5レース目は全頭買い」のひとが増えることだろう。私もそのうちぜひ「1.1.2.1.15」のような30点買いをしてみたい。



私個人の感想として、ひとつのレースで3万円すってもなんてことないのに、Win5で3万円かけて外れているひとをみると、他人事ながらものすごくもったいなく感じる。もちろん私はとてもとてもまだWin5にそこまでの金を入れる気はない。 それをやって一気に億を目ざすより、3万を20万にする馬券をやりたい気持ちが強い。それが慎重で正しい姿勢なのか、単なる馬券下手の逃げ口上なのかわからないが。

ただ、愉しい時代だとは思う。ほんと、連複しかない時代はひどかった。 なんども書いているが、10万持って競馬場に行き、最終を前にして残り1万。しかし枠連しかない時代、どう考えてもそこからプラスにすることは無理だった。もちろん当時だった万馬券はあったから、そちらに走ればなんとかなる。しかし正当に考えれば7-8と8-8しかない。そしてそれは2.8倍と3.2倍なのだ。どうすればいい。どちらか一点勝負して的中しても3万円にしかならない。そんなことを経験してきた。もちろん結果は7-8で決まった。

100円で億の夢を見られる時代はたのしい。

Win5考①──今後の配当の変化──エプソムカップ敗戦記

先週Win5の結果を見て自分の考えを書きこもうと思った。3連単の配当の変化からの感想だ。

3連単の発売当初、私はよく10万円台の馬券を取った。データから信じられる1番人気を1着固定、同じく信じられる2番人気か3番人気を選んで3着に固定。あとはパドックでデータではとても買えない、でも気配のいい人気薄の馬を選ぶ。すると人気で言うと1-15-3のような形で楽々と10万馬券が取れた。15万円ぐらいが多かった。さすがに人気馬が絡んでいるからか、この形で20万円以上は経験していない。

ところがあっと言う間にみな3連単馬券が巧くなり、やがてこういう形の決着では3万程度にしかならなくなった。「1、2番人気が軸でも人気薄が絡めば好配当になる」とみな学び、手広く流すようになったのだろう。おどろくほど急激な配当の低下だった。

このごろの10万円馬券は人気で言うと5-7-8番人気の決着だったりする。私はこういう形の馬券は買えない。まったく10万馬券とは縁がなくなった。私に残されたテーマは、人気で言うと1-7-2のような形で決まる100倍前後の3連単をいかに絞って太く取るかになった。



 と書くと「前記の1-15-3の馬券を買えばいいではないか。3万もつくのだから」と言われそうだ。
 まず私は私的な事情で競馬場パドック派からI-PAT派になってしまったのでパドックで穴馬を見つけることが出来なくなった。グリーンチャンネルなんてのは契約していないどころか今まで一度も見たことがないほど無縁だからテレビのパドック中継で馬を見ることは出来ない。しかしそれ以前に「パドックで穴馬を見つける」のに一番重要なのは、競馬場の決まった場所での「定点観測」だから、テレビのパドック中継があったとしても役には立たない。そのことからこの方法の馬券が買えなくなった。

 次ぎに、人気馬と絡んで穴になる馬は私の正統的なデータチェックでは絶対に買えない馬だから、「1-○-3」の○の部分に入れる穴馬は総流しでもせねばならなくなる。18頭立て単勝15番人気の馬なんてデータ的に買い目があるはずがない。ここに全馬16頭を入れても3万なら充分にプラスになるとも言えるが、こういう馬券は好きではない。そもそも私は38年の馬券生活で総流しなんて数えるほどしかやったことがない。3連単馬券発売初期のころ、1-15-3で15万馬券を取ったが、1と3のあいだに入れた馬は5頭程度だ。だからこそ的中の快感もあった。総流しじゃつまらない。
 1-○-3の○に入れるのは、自分で選んだ数頭でなければならない。パドックで撰べずデータに頼るなら人気サイドになる。そうなると「1-6-2」ぐらいで決まる100倍程度のレースを厳選し、それを2千円ぐらい狙うのが主戦法として落ちついた。という次第。



Win5の話。
 1億円が出た後のWin5の配当が、私からすると十分大荒れなのにたった600万だったこともあり、3連単配当の変化と同じく、Win5の配当も、みなが本気で買うようになり(世間ではチームを組んで多点買いを始めたひともいるそうだ)、底辺が拡がると、意外に低配当になるのではないかと思えた。5レースとも5番人気までの馬を網羅する(5の五乗で3125通り)ような買いかたで的中し、配当は300万前後とか、そんなのが増えるのではないかと。こうなってくると投資金の10倍の配当だから格別に率のいい馬券とも言えなくなってくる。

いまは日曜だけ、パソコンからの投票のみであり、10億円の金を取りあっている状況だ。これが100億円、500億円の市場になってきたら配当の傾向も変るだろう。発売当初だったら1億円配当になったのが、みんながWin5が上手になり、1千万にもならないとか、そんな流れだ。



この読みはあながちハズレているとは思えない。それはこれからの時代が証明する。億の配当が出ることはめったになく、私なんかではとても買えない大荒れの決着(私の穴馬撰びはパドックだから、パドックを見ずに買うWin5ではどうしても常識的な選択になる)なのに、配当は意外に低いということが続くように思えた。

ダービー週の結果は、人気だと1-1-1-8-1で55万円だった。私はWin5にはまだ参加していないのだが研究(笑)と予想はしている。私にはこの8番人気の馬がどうしても買えない。5頭選んでも買えない。独特の穴馬感をもつ友人は、これを見てWin5は魅力的でおいしいと言っていたが、こういう低配当の時ですら私には永遠に当たることはないのだとむしろ絶望したものだった。



というところで、めったに出ないと思っていたのにまたも1億円が出た。先週ここに書く予定だったこの文章を書かなくてよかった。「意外に低配当が続くのではないか」と書いてすぐに1億円ではさすがに恥ずかしい。



私の予想ではタガノロックオンは5番目の馬。グラスゴッドも5番目だった。スマートブレードは買えない。全頭買いしかない。迷いなく買えるのは阪神府中のメインのみ。これは両馬とも好きなので迷わない。假りに両馬が1番人気でなかったとしてもこの2頭で1頭撰びをしていた。

今朝まで、今日はWin5だけをやろうかと思っていた。全力で。もし今日参加したとすると、5*5*5*1*1で125点買い。阪神東京を当てて希望が脹らみ新潟でハズレて終り、だった。その後、両場のメインが1頭で当たっているから新潟の勝ち馬を恨んだことだろう。でもあの馬は私には買えない。参加しなくてよかった。熟考の結果Win5は当たる気がしないのですなおに両場のメインのみの参加にした。だって3レースも5頭撰びをするようではだめだ。ハズレるにしても、3*2*3*1*1ぐらいまで絞れないと。



 もうひとつメモとして附記。
 土曜にディスプレイが一台壊れて、いつものデュアルディスプレイ環境がシングルになってしまった。すると馬券をやっていても不自由でたまらない。土曜に馬券をやらなかった分、日曜は張りきって1レースから始めたが、つまらなくて2レースでやめてしまった。あとは午後に東西のメインレースを買っただけになった。もしもディスプレイが壊れていず、快適に馬券を楽しんでいたならWin5に参加した可能性は高い。それぐらいなぜかやる気満々の日曜だった。



エプソムカップはダークシャドウ1着固定、セイクリッドバレー2着、3着固定で相手5頭の3連単10点勝負。ぎりぎりで消したエーブチェアマンに来られてハズレ。12点買いなら当たったが予算が1万だった。「人気1-6-2」で決まったこの130倍は口惜しい。私の馬券の主戦法である1着3着固定がきっちり嵌ったレースだけに。CBC賞を諦めてこのレースだけに絞り、ここを20点買いにすべきだったか。

 でもあちらも自信のダッシャーゴーゴー1着固定で買ってみたかった。こちらは「3連単1着固定流し。相手5頭」の買いかた。3着のタマモナイスプレイ無視だったのでハズレ。4着グランプリエンゼルが届いていれば当たったが……。両レースとも口惜しい敗戦だった。でも負けは負けとしてWin5ではなくこちらで勝負してよかったという気持ちは残った。やはりWin5は遊びであり、ふつうの馬券を捨ててまで突っこむものではないだろう。



フジテレビの競馬中継でもエプソムカップを前に、「ここまで的中は22票!」と話題になっていた。すでに配当5千万円は確定していたのだから、22票の持ち主は興奮したことだろう。私は全員当選だと思った。ところが断然人気のダークシャドウが完勝したのに的中は7票に減っていた。これは不思議だ。22から7に減った15票のゆくえ。

スマートブレードを買って新潟メインを当てるような人だからエプソムカップも穴を買っていたのだろう。大本命ダークシャドウが勝って1億3千万だから、その他の馬なら初の上限2億円が出ていたことになる。



宝籤を買わない私のようなのには愉しい時代になった。推理して億の期待が出来る。でも私が当たるときは全レース1番人気が勝って配当3万円とかそんな場合だろう。ガミだったりして(笑)。そういうしょぼい結果も見てみたい。これはいつ出るのだろう。それはそれで楽しみだ。

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【附記】──Win5のこれから

友人が送ってくれた「予想TV」のファイルを見ていたら(私はケーブルテレビがないので見られない)、冒頭で司会の見栄晴が「Win5は今シーズンは宝塚記念まで」と言ったのでおどろいた。そういうことなのか。三場開催の秋までおやすみなのか。しらなんだ。

でも、なんでそんなに慎重なのだろう。射幸心の問題なのか?
私は中山開催なら中山だけの8.9.10.11.12レースのWin5や、同じく阪神でも新潟でも、競馬場ごとにWin5があってかまわないと思う。というか、そのほうが馬券として自然だろう。なんでみっつの競馬場をまたがないとならないのか。「パソコンのみ」はいつまで続くのか。どうやらまだまだ世間の気配をうかがうおっかなびっくり馬券のようだ。

ところで不勉強なので知らないのだが、南関は導入しないのか。その理由はなんなのだろう。
馬連、馬単、3連複、3連単、いつも新馬券は地方競馬が先だった。

検索するとわかるのかな。いまからやってみよう。
特に出走馬のすくない毎度おなじみのメンバーで勝ったり負けたりしている(=馬券的興味の薄い)、私の知っている競馬場で言うなら佐賀競馬のような地方競馬こそWin5はカンフル剤になると思うのだが。

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【附記・2】──Win5に休みなし(6/13)

友人がメールをくれて、「Win5が宝塚記念まで、というのは、予想TVの中の予想の話」と教えてくれた。訂正します。お恥ずかしい。夏場の地方開催になっても(今年の関東は福島ではなく中山)Win5はあるらしい。まああっても私は当面買わないし、思い切っての勝負は秋からになるだろうけど。
来週は、阪神、中山に、ああ函館開催が始まって三場なのか。Win5はこのみっつをまたぐことになる。地方開催の馬券でいい思いをしたことなんてないので、やっぱり当面はおとなしくしよう。

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【附記・3】──地方競馬のWin5(6/13)

地方競馬のいくつかはJRAよりも早くWin5(5重勝馬券)をやっていたのですね。知りませんでした。これまたお恥ずかしい。それも上で書いた佐賀競馬なんか真っ先に取り組んだらしい。私がカンフル剤になるだろうにと思ったぐらいだから存続か廃止かで悩んでいる競馬場が取りいれないはずはなかったわけで。オッズパークロトという名で競輪やオートがやっているのは知っていたのですが、なぜか競馬は無関係と思い込んでいました。

ところがせっかくの新馬券も低配当なので売りあげがすくないのだとか。いま笠松、門別、盛岡、福山の結果を見たら、みな2万とか5万ぐらいまで。その程度の配当では魅力がないですね。地方競馬って単勝の売りあげは元々微々たるものです。私は中央と同じ感覚で1万円買ったらいきなりオッズが動いたのでおどろいたことがあります。オッズを動かす男(笑)。

南関は5重勝をやってません。地方競馬はWin5をやっていないという勘違いは、参加している南関がやっていないことから来ていました。大井なら十分1千万馬券が出るからやる意味はあると思うのですが、大井からすると、「そこまでの施設投資をしても、それに見合うだけの売りあげがあるとは思えない」ということなのでしょうか。

たしかに私も一攫千金の点から興味を持っているだけであり、5重勝とはいわば「単勝コロガシ」ですから、映画「のるかそるか」がそうだったように、単勝は馬券の基本であり、コロガシは大金を手にするのに必要な手法とはいえ、あまり興味のある馬券ではありません。ましてそれが2万円程度の配当ではつまらないですね。地方競馬のWin5は「失敗」というか、いや失敗じゃないな、「効果なし」ということでしょう。

逆に言うとWin5がいま話題になっているのは、あくまでも「高配当だから」になります。あとからやってきておいしいとこだけ取って行くJRAに、先行したのに話題にすらならなかった地方競馬は妬ましい目線を向けていることでしょう。とはいえJRAも売りあげが落ちつづけて安心している状況ではないのでしょうが。
これに関しては私は「4兆円も売りあげがあったのが異常。2兆円もあるいまも異常。もっと減って正常」というのがずっと前からの持論です。それに関してはあらためて。

いくつも勘違いのあった恥ずかしい文章ですが、自省を込めて「晒しあげ」で直さずにしておきます。

NHKマイルカップ的中記──でも低配当

3連複はまあ簡単に決まった。フォーメーションだ。
3連単が難しい。
3連複と同じフォーメーションにするか、2頭軸マルチにするかでかなり悩んだ。
2頭軸マルチにした。結果、フォーメーションだと外れていたから正解だった。

軸2頭で悩んだ。
1頭はリアルインパクト。これは決めていた。もう1頭だ。
順当に人気のグランプリボスかコティリオンか。
無敗馬のヘニーハウンドかアイヴィーリーグ。
前々から狙っていたダンスファンタジアかプレイ。
人気馬のあいだに人気薄が1頭絡むと読んでいる。ここが勝敗の分岐点。

かなり悩んだ。
早めに脱落したのはコティリオン。外枠が気に入らない。
無敗馬も早めに消した。
2頭軸マルチだから圧勝するとしても相手に選んでおけばいい。軸とはまたちがう。
ということで残ったのは1番人気のグランプリボスと、好きな馬のダンスファンタジアとプレイ。
3連単大穴を当てたいのだから、持ち時計があり人気薄のダンスファンタジアか、ザ・ロックの仔であるプレイで行きたい。これだと10万馬券がいくつもある。

しかし結局、サクラバクシンオーの弔い合戦だろうとグランプリボスにした。
圧勝シーンは浮かばないのだが、地力とウィリアムスで3着以内は確保してくれそうに思えた。
グランプリボスが惨敗してダンスやプレイが来たらへこむなあと案じる。

コティリオンが大きく出遅れた。こっちにしなくてよかったとほっとした。
しかしゴール前は、抜けだしたグランプリボスと追撃するコティリオンの展開。
一番の軸であるリアルインパクトがギリギリの3着確保。
悩んだのがバカみたい。
単勝1.2.3番人気の決着かと思ったが、最後に逆転していたようでリアルインパクトは4番人気だった。
(でも3連複も3連単も1番人気だったようだ)。

3連複7割3連単3割で勝負して両方当たったのだが人気通りの低配当なので儲けはすくない。
このNHKマイルカップがこんなに固いとは思えなかった。
ダンスファンタジアの復活やプレイの血に期待したのだが……。

3連複20倍、3連単79倍を当てて「低配当だから儲からない」と言うようなことは止めたいのだが、でももう馬券スタイルがそうなってしまっているからしょうがない。
こういうのに思いきって太く行くと、とんでもない配当になったりする。
低配当でも当たっただけましとして地道に行くしかないのだろう。

フジテレビの競馬中継

 不快になるのはわかっているからレース実況以外見ないようにしている。レースも青島の実況など聞きたくない。以前はラジオ短波の実況を聞きつつ画だけ見ていたが、このごろ面倒になってそのまま見ている。

 しかしまあなにがかなしくて競馬を知らない女タレントの「応援馬券」とかの講釈を聞かされねばならないのだ。競馬素人がスタッフから教えられたのであろう講釈をそのまま述べる。応援馬券とかを見せるが金額は単複で合計200円。まことにくだらん。出演料がどれくらいか知らんが、この女の生まれる前から競馬をやっている全国の馬券ファン何百万人かに画面を通じてえらそうに講釈を垂れるのだから、せめて単複20万ぐらい買え。それが講釈料だ。リスクを負ってこその講釈だろう。20万は無理でも5000円5000円で「応援1万円馬券」ぐらいは常識だろう。何だかこの種の番組の「100円だって楽しめる」的な切り口には吐き気を催す。売りあげ低下に悩みつつ、やっているのはこんなことだ。くだらん。



 想定出馬の時点からターゲットマシン本命だったのでそのまま行ったが、土曜夜に、逆神の清水成駿先生、塩粼利雄先生、さらには井崎先生まで本命ではもう負けは決まっていた。最下位。対抗がオールアズワンだからいいとこなし。



 2万程度の資金を土曜に倍にして、日曜にどーんとそれを10倍にする作戦?を敢行?しているのだが、かなりの確率で土曜は成功するものの日曜で失敗する。まあ日曜が一度成功すれば20週負けてもいいことになるから当面はこの形で行く。しかない。もう引けない。

 ずっと土曜ニンマリ、日曜ションボリの繰り返し。土曜ニンマリ、日曜高笑いになるのはいつだ。

チューリップかオーシャンか!?

 明日に向けて今日の運試し。
チューリップかオーシャンか。

1着が確定しているかのようなチューリップは当てやすいレースなのか。
IPATのFlash投票でフォーメーションのオッズを見てみる。
3連単でも買いたい12点はみな低配当。トリガミまである。
といって大本命馬を消すようなことは出来ない。

オーシャンの方は、いつもの3-3-7のフォーメーションを組んでみると、それなりにつく。
やはりこっちで勝負か。10時記入

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17時半。
オーシャンの3連単10080円をフォーメーション30点買い。300円的中。
上位人気3頭で決まった本命サイド決着だが、3.2.1番人気の順なので100倍を超えてくれた。ありがたい。
私の本命対抗のダッシャーゴーゴーとキンシャサノキセキのワイドが560円もついていた。これを1万円買うレースだった。
本命対抗なら1590円ついた馬連だろうって? いやいや一点勝負だと気弱になってワイドが精一杯。
同じ1万円を捨てるのでも3連単であれやこれや買っていると、どれかが当たるだろうと気楽。一点勝負だとたかがワイドでも心臓に悪い。

これを「心臓に悪い」と感じるのだから、私は人後に落ちない馬券好きではあるがギャンブラーではない。ギャンブラーは「それがたまらない」と言う。ここで分かれる。

真生のギャンブラーにはインポが多い。さもありなん。バクチのあのスリルを至上の快感とする人にとってセックスなんて退屈なだけだ。

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買うか買わないか迷ったのに中山10レースがあった。8頭立て。
ダイワファルコンの頭は固いと見て、3連単6点買いの予想をした。
しかしこんな少頭数レースほど大本命が消えて大荒れになったりする。かといってダイワを2着づけ、3着づけにして、あるいは外して、という気にもなれない。だいぶ迷ったが見送った。

正解だった。3連単21倍は6点の中に入っていたけど、これは金持ちが勝負するレース。これを2000円買って、12000円の投資で42000円になったという勝負は私のようなのがするものではない。

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チューリップは3連単で29倍。チェックしたとき3連単1番人気は9.7倍だった。これでもそれなりに荒れたとなるのか。

みっつのレースからひとつを撰び、それが当たったのだから小銭の遊びとはいえいい日になった。

レーヴディソールは持ったままの楽勝。牡馬と違い牝馬クラシックは確乎たる全勝の本命馬が存在する。楽しみだ。悲劇の家系だからこそしあわせな結末を望む。G1惜敗の薔薇一族のジンクスをローズキングダムが覆したように、あの強さなら大丈夫だろう。

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ところで早朝、今冬は使わないつもりでがんばってきたガスファンヒーターをとうとう点けてしまった。指がかじかんでキイボードが打てないのだ。昼は陽光燦々の暖かい日になったけど、朝の寒さはこの冬一番だった。
去年は桜が散ったあとに雪が降った。このあとどんな寒波が来るか、まだ安心できない。

マイルチャンピオンシップ的中記──ペリエと笠さんに乾杯

 ペリエが大好きなのでペリエのサプレザ1頭軸の流し3連複で207倍を当てた。外国馬は来たことがないというデータだから、たまには来るだろうとひねくれてみた。「走っているのを見たことのない外国の馬なんかわからん」と、JCはともかく、安田記念等では外国馬を無視する私だから、ほとんどヤケクソに近い。鞍上がペリエでなかったら完全に消していた。3連単も買っていたら当たり。当たるときとはこんなものである。



14番人気で2着し、穴馬券の原因となったマイネルファルケを▲級に評価していたので私には珍しい完勝になる。固いと読んで◎サプレザ○カンパニーの2頭軸マルチで行っても、カンパニーを軽視して◎サプレザ▲マイネルファルケの2頭軸マルチで穴狙いに行っても当たっていた3連単だった。ほんとになあ、当たる時ってのは……。買わなかった馬券を悔やむのはみっともないのでもうやめる。3連複しか買っていない。207倍は御の字である。15点勝負。配当は34倍から500倍まで。100倍は無理と思っていたので望外の高配当がうれしかった。



マイネルファルケを重視できたのはメルマガを愛読している血統評論家・笠雄二郎さんの「ホースレター」のお蔭だった。笠さんの予想は◎サプレザ○マイネルファルケ。しかもどっちを本命にしようか迷うほどマイネルファルケを重視していた。本命が一致したのがうれしく、それまで△程度だったマイネルファルケを笠さんに敬意を表して▲に格上げした。自力でやたらマイルに強いマイネルファルケを△にしていたので、笠さんのメルマガを読まなくても当たったとも言えるのだが、そこは馬券は水もの、無印にしたライブコンサートやサンカルロにも未練はあったから、△のままだとパドックを見て切り替えていた可能性も高い。やはり笠さんの印から▲に格上げしたからこその的中だった。とはいえこれをしてよくハズれてもいる。今回はたまたまの結果だ。



●薄氷渡りの最終レース



そのあとの東京最終。どこから見ても負けそうにない単勝1.4倍の断然人気シャルルマーニュの1着固定3連単にマイルチャンピオンシップの払い戻し全部、と思った。昨日から決めていた勝負レースだ。マイルチャンピオンシップをケンしてもこれだけは買わねばと思っていたほどの確信のレースだった。運よくあまり自信のないマイルチャンピオンシップが当たった。いや正確に言うなら当たる自信はそこそこあったが、よくて50倍程度だろうと思っていた。想定外の高配当である。ふだんならこのプラスでもう満足なのだが稼がねばならない理由がある。行くしかない。行こうと思った。低配当3連単を太く、すくない点数で。

だが鞍上が大嫌いなエビナである。何度痛い目に遭ってきたことか。それでいて来なくてもいいときに来る。最悪の相性だ。とはいえエビナも、ストロングガルーダでマイルチャンピオンシップに行かなかったのは、この馬での確実な1勝が計算できたからだとも言われている。それぐらい固い。さてどうしよう。

悩んだ末、自重した。死に急ぐこともない。1着固定ではなく、3頭を軸にしたフォーメーション24点買いで、シャルルマーニュの2着3着も想定した馬券にした。金額も参加料程度の小銭にした。予想目にはシャルルマーニュが断然人気であるから20倍前後のトリガミになる配当も数点あった。ひどい買いかただ。もしも1着でばっちり決まったら悔やむ。その可能性は高い。だからこその単勝1.4倍。午前中はずっと1.2倍だった。ディープインパクト並の支持率である。めったにない1着固定候補なのだ。3連単1着固定4点から6点買いで25倍程度を太く仕留めるレースだ。



しかしさすがはエビナ、負けようのない馬で見事2着に敗れた。3連単は96倍。エビナが勝っていたら22倍で私はトリガミだった。3.1.2番人気の決着でこの配当だから、いかにエビナ1着が売れていたことか。それは3連複の安さからもわかる。



的中よりも、全額勝負しなくて良かったという安心感に包まれる。エビナ1着固定で全額つっこみオケラになっていたら、エビナのわら人形に呪いを込めて、このブログもしばらく書く気になれなかった。マイルチャンピオンシップが当たっても、その儲けをぜんぶここでスったら何の意味もない。ここ数戦の対戦相手からも持ち時計からも負ける要素はなにひとつないのに完敗。これが競馬なのか。1着固定で行き悔しい思いをしたひとも多々いたことだろう。

これが好きな内田なら諦められるのだが、さんざんひどい目に遭ってきた大嫌いなエビナをてめーに都合よく信じて勝負しハズれたら惨めでいられない。私はしばしば人気のエビナを消し、見事に勝たれて馬券をハズす。それに悔いはない。嫌いな騎手を嫌ったのだからこれでいいのだと納得できる。

たとえばエフティマイアだ。人気薄で桜花賞、オークスを2着し、3連単大万馬券の立て役者となった。私はもちろん買っていない。大外れ。しかしその後その実績から人気になったときも買わなかった。これが正しい。人気薄の時は買わず、実績から人気になったので買ってハズれる。やはり買わねばよかったと悔いる。怨みが募る。負のスパイラルだ。これがよくない。さんざん苦労したので、エビナに関してはどうやら徹底できている。

問題はこんなときだ。嫌いな騎手なのだが、馬の方はすべての面で勝つに相応しい。どうするか。G1ならともかくたかが条件戦だ。今回は騎手を信じるべきか。よくある固いレースなのだ。いちばんいいのはそういうレースを勝負レースにしないことだ。それはわかっている。でもすくない資金で稼ごうと思ったら二段ロケットをやらねばならない。今回はもしもマイルチャンピオンシップで資金が増えたらここにつっこむしかなかった。よくぞ自重したものだ。むしろ今日のメインはこっちだったか。

しかしそれはひとつの可能性を消した、とも言える。もしもここで全額勝負をして的中し窮状を救ってもらったら、私はエビナ好きになっていた可能性もある(笑)。好きになりたいのだ。嫌いな騎手をもっていていいことなどなにもない。残念ながらそれはならなかった。冷や汗の薄氷渡り。ともあれオケラにならず、エビナを怨むことにもならなかった。よしとしよう。



今夜はきっちり3着を確保してくれたペリエと、マイネルファルケを推奨してくれた笠さんと、2着になって配当を上げてくれたエビショーに、いやエビショーを信じず有り金全部勝負をしなかった自分に、乾杯しよう。

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 大坪さんの発音


関西からの中継で、大坪さんが「サプレが」と言うと「はい、サプレですね」、「キャプテンーレが」と言うと「ええ、キャプテントゥーレですね」といちいちアナが言い直しているのが笑えた。アナは意地悪ではなく、大坪さんを親切にフォローしているだけなのだけれど、どうしてもカタカナ発音が苦手な年寄りを若いアナが直してやっているように聞こえてしまう。(関西のマニアには大坪さんの馬名言いまちがいは有名なようだ。関東ではたまにしか見ない人なので知らない。)

大坪さんにも確実に引退の時が迫っている。齢を取ってくると(大坪さんではなく私がね)、今まで続いてきた定番がそのまま続くことを願うようになる。若いときは「こんなものはさっさとやめろ。もっといいものがあろだろう!」と思ったものに対してだ。たとえば特に好きなわけでもないのだが、長年親しんできた『笑点』も、上手にマイナーチェンジしつつ永遠に日曜夕方にあって欲しいと願っている。マンネリの安心感とでもいうのだろうか。関東ではずっと解説をして欲しかった大川さんが意外な早死にをしてしまった。大坪さんのますますの御健勝を心から祈る。

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 的中はむずかしい!

関東の専門紙8紙の本紙予想は7紙がカンパニー本命。しかしマイネルファルケに△を打ち馬単を的中させたのは2紙のみ。しかもその2紙はサプレザを無視。もう1紙ももちろんハズレ。つまり3連複3連単を当てた本紙予想は0。

関西は専門紙5紙の本紙予想すべてカンパニー本命。でも5紙ともマイネルファルケは抜け。全紙敗北。

毎日王冠、天皇賞とカンパニーを本命にして的中してきた清水成駿さんは今回はサプレザ本命のカンパニー対抗。マイネルファルケは無視なのでハズレ。いやそもそも本命が3着だから馬単勝負の清水さんは完敗。

それでいうと私が今回助けてもらった笠さんも基本は単勝で勝ち馬を当てる予想。本命3着対抗2着だからハズレになる。私も本命のサプレザから馬単勝負だったらハズれていた。たまたま当たったのは勝負馬券を3連複にしたからだ。

3連複にするまではだいぶ悩んだ。サプレザが勝つことにかなり自信があったから馬単勝負にしようかと揺れた。馬単だと6点に絞れる。迷った。あぶなかった。ともあれ馬券下手、ひさびさの的中。今日だけは自分を誉めてやろう。

エリザベス女王杯──あの結末の肯定と否定

エリザベス女王杯のレース評価が喧しい。レースの評価そのものより、「レース評価に対する評価」で論争されているのがおもしろい。「史上最低のクソレース」という否定派と「あれもまた競馬」という肯定派である。否定派は「後続の騎手はなにをやっていたんだ。全員騎乗停止にしろ」と怒り、肯定派は「充分に読めた展開。過去にもよくあったレース」となる。感情的になっている否定派に対し、肯定派はクール、となる。いやこう書くと否定派に対して失礼だ。否定派がまっすぐな意見の正統派であるのに対し、肯定派は知ったかぶりのひねくれ者、とも言える。もちろん肯定派がみなあの大穴馬券を取っているはずもない。あくまでも意見としてのものだ。どっちも正しいのだからここは公平に記さねばならない。

肯定派は同じような過去のレースを知っていて競馬に詳しく、一方怒っている否定派は過去を知らない初心者が中心という分析もあったが、ヴェテラン評論家でも激しく否定していたひとは多いからそう単純に分けられるものでもあるまい。これはもう今年のエリザベス女王杯のレース評価を離れて、それぞれの「競馬観」を問う話になっている。



私は過去に同じようなレースをいくつか観てきたから、「まあこんなこともあるよなあ」というウインズで白けていたというおじさん達と同じ感覚の、どちらかといえば肯定派だった。それは「敗戦記」に書いた。安藤ブエナビスタが過剰に藤田ブロードストリートを意識するなら充分に読めた展開である。2頭の勝ち負けはともかくブエナビスタの相手にあの2頭の逃げ馬を選ぶことはさほど難しくなかった。と真っ先に消しているヤツが書いても説得力はないが。

肯定派は過去のレースを出して否定派に問う。「ならプリティキャストの逃げ切りも否定するのか!?」と。おお、懐かしいな、不良馬場プリティキャストの逃げ切り天皇賞。追いこんできた2着は"お化け戦闘機"メジロファントムだった。今回情勢を観て早めに動いたのが横山のカワカミプリンセスであり、このメジロファントムの鞍上が父親の横山富雄だったことから、「横山親子は機を見るに敏」なんて評価も見かけた。

否定派の意見に「イングランディーレの時と同じクソレース」というのがあった。あれは脱力するレースだったねえ。あのとき見事に逃げきった鞍上は横山である。
まああれもこれも競馬、と私は今回のエリザベス女王杯に肯定的だったのだが、ある意見を読んですこし考えが変った。そのひとはあのレースを肯定したあと、こう書いていたのだ。「でもまあブエナビスタの単勝を百万も買っていたなら怒るのもわかるけどね」と。
忘れていた悪夢が甦ってきた。



あのメジロパーマーが逃げきった有馬記念。私は1番人気のトウカイテイオーから馬連を合計百万円買っていた。メジロパーマーの逃げ切り(厳密にはダイタクヘリオスに一度ハナを譲っているが)、2着も先行したレガシーワールド、3着にナイスネイチャ。私の本命トウカイテイオーも2番人気の菊花賞馬ライスシャワーもまったく見せ場なし。かすりもしないハズレに中山で腰が抜けた。へたりこんだ。このレースで、競馬に大金を掛けるヤツはバカだと見切りをつけ、私は競馬観を変えた。翌年からは有馬記念などほったらかしにして海外旅行に出かけるようになった、とは以前書いた。

それでもまだこれはいい方だった。なぜならこの百万は「自己資金」だったからだ。痛かったけれど自分で稼いだ金だから禍根が残らなかった。惨めな暮れと正月になったが……。
このレースが1992年。リードホーユーが逃げきった有馬記念は1983年か。このときスった50万円は自分の金は20万ぐらいしかなくあとはサラ金で掻き集めたものだったから金銭的痛手はより大きかった。中山で踞り、返済をどうしようと頭を抱えた。思えば両方とも人気薄馬の逃げ切り。まさにアップセットはみな逃げ馬が作る。



競馬場で腰が抜けた思い出したくもないふたつのレースだが、私の敗戦感覚は微妙に違う。リードホーユーは人気薄と言っても3番人気だった。単勝は1080円にすぎない。この年は19年ぶりの三冠馬ミスターシービーが誕生した年だった。そのミスターシービーは有馬記念に出ない。ミスターシービーに関しては「弱いという噂」があった。第50回ダービー記念の「作られた三冠馬」なのだと。

しかし、なら、だからこそ、その噂を打ち消すために、「ミスターシービー世代の馬が勝つ=やっぱり三冠馬は強い=出ていたら勝っていた」という読みが成立した。私は有馬記念のだいぶ前からその読みをしていた。リードホーユーがミスターシービーの代理なら、この馬から行くのは充分に戦略として成立したのである。だからこその3番人気だったろう。

私はその読みが出来た。だけどミスターシービーという三冠馬も、その世代も、弱いと思っていたし、"競馬界の玉三郎"などと呼ばれ「自由にさせて欲しいのさ」なんてレコードを出して粋がっているリードホーユー鞍上の田原成貴が大嫌いだったから(昭和で言うとこのレースが昭和58年、あの「サルノキング事件」は前年の昭和57年になる)、そういう読みは出来たのだが、敢えてそれを否定したのだった。ミスターシービー世代の馬を菊花賞2着のビンゴカンタ、オークス馬ダイナカールも含め、全馬真っ先に消した。これじゃ当たらない。

その「読み」は正しく、1、2着をミスターシービー世代が占めた。ミスターシービー世代の馬を選んでボックスにしていれば3点で取れた大穴枠連だった。腰が抜け、借金返済を考えて頭を抱えつつ、「どうしてあの読みに逆らったのか。あの読みで行けば本線的中だったではないか」と悔いていた。「御上の意向に逆らってはならない」と反省した。ハズレはしたが「想定内」の競馬だった。



対してメジロパーマーの時はわけがわからなかった。先行した人気薄2頭で決まっての馬連300倍。3万馬券。有馬記念最高配当、大波乱の結末に呆気にとられていた。まったくの想定外のレースだった。中山競馬場で踞り頭を抱えていたのはリードホーユーの時と同じだが、抱えていた頭で考えていた中身はだいぶちがう。リードホーユーの時は読めた競馬だった。対してこれはなにがなんだかわからない競馬だった。このレースも、トウカイテイオーとライスシャワーという2頭の人気馬が互いに意識し、牽制しあい、その間に逃げ馬が……という内容だったのか。後日記事になった「トウカイテイオー虫下し事件」は知っている。それによる体調不良が原因なのか。私には大勝負した馬になにひとつ見せ場のないひどいレースだった。このトウカイテイオーの鞍上もリードホーユーと同じ田原成貴。なんとも祟られている。

もう忘れたい疵痕なので真実などどうでもいいが。翌年の「奇蹟の復活」のとき、私は日本にいなかった。昭和48年以降、初めて有馬記念を買わない年だった。「奇蹟の復活」で当てているとまた思い出も変っているのだろうが……。



話が長くなってしまった。要するに「馬券購入金額」と、それに伴う「感想の変化」についてである。
ブエナビスタ大好きの私は、JFも桜花賞もオークスもブエナビスタ1着固定3連単で当てているのだが断然人気の低配当馬券なので儲かっていない。とはいえそれはこちらの買いかたの問題。断然人気馬を1着に固定して、相手にとんでもないのを選んで高配当を狙ったら、2、3着にも人気馬が来たという結末。少額で遊べる3連単という新馬券で遊んだからでもある。いや少額で高配当を狙える3連単という馬券があったから大金をつっこまずに済んだ。こっちが正解か。

もしも今回儲けたいと思い、かつてのような大金勝負をしたなら、馬券は馬単になったろう。リードホーユーの有馬記念は枠連勝負、トウカイテイオーの有馬記念は馬連勝負だった。それしかない時代だった。今回のような固い軸のいるレースで大金勝負をするとなったら馬単になる。
ブエナビスタ1着固定。メイショウベルーガで16.8倍、シャラナヤ14.5倍、リトルアマポーラ11.5倍、ジェルミナル16.4倍、カワカミプリンセス20倍。これを10万円5点勝負。ブロードストリートとの6.7倍は目をつむって切るしかない。本気勝負をしたらこうなる。ならざるを得ない。その辺はむかしもいまも変っていない。これをしていたら、あの結果を「これも競馬。よくあること」なんて悠長なことは言っていられなかった。



という話。現実の私はいつもの「G1参加料」と割りきれる金額を損しただけなので何の怨みもない。だけど大金をつっこんでいたらそんな呑気なことも言っていられなかった。それはそういうリードホーユーやトウカイテイオーを経て学んだことだから、今そんな金額を買うことはあり得ない。私はトウカイテイオーの有馬記念以降、1レースに注ぎこんだ最高金額は10万円程度でしかない。(エイシンプレストンの朝日杯を16万円買っていることを思いだした。それがその後の最高額のように思う。)

今回、多くのひとの意見を読んでいて「金額は重要」と思った。ネットの種々の意見を真剣に読んだが、さすがに「私は競馬は大好きですが馬券は一切買いません」というひとの意見は、いかに立派なものであれ読む気にならなかった。金を賭けない競馬には関わりたくない。たまにいる。すごい競馬通、血統通なのだが、馬券は一度も買ったことがない、なんてひとが。

私は今回のエリザベス女王杯を苦笑しつつ観戦し、感想として「ま、しょうがないか。こんなこともある」なのだが、それは馬券購入額が大きくないからなのだ、と確認した。
むかしは百万円を儲けようと思ったら、最低でも20万円ぐらいの資金が必要だった。今は2千円もあれば夢を見られる。原理的には100円で見られる。

高配当になる馬券を売りだすことは庶民の射倖心を煽ると御上は発売を規制してきたのだが、現実にはそれの発売により射倖心は抑えられている。皮肉なものだ。私のようなバカは、100円で百万円が夢見られる3連単があるから少額馬券をやっているだけであって、今も枠連しかなかったら、相変わらず卒業できていないのではないか、という気もする。

「もしも」を考えると切りのない話だが、假に大金を賭けて大外れしていたとしても、今回のエリザベス女王杯は「想定できた競馬」ではあると思う。すくなくともトウカイテイオーの有馬記念よりは私にはわかりやすかった。しかし落胆度合は購入額によってだいぶちがったろう。こんなレースに大金を賭けなくてよかった、3連単で小銭競馬をするようになってよかった、という安心感は、たしかにある。

エリザベス女王杯敗戦記──悔しさすらもなく

 買いたい馬が多すぎる。データやらなんやらであれこれチェックし、いらない馬に斜線を引いて消した。8頭まで絞った。クィーンスプマンテもティエムプリキュラもその対象であり、いわば私にとって「出走していない馬」なので、あまりの結果に悔しさすら湧かない。それどころか馬上で泣きじゃくる田中の姿に目頭を熱くしている。懐は氷点下なのに。

よかったなあ、田中。おめでとう。インタビュアがシルクメビウスでのユニコーンS制覇を知らず「重賞は初めてですか?」と問うていた。田中は思わず「馬がですか?」と聞きなおしてしまい、どうやら自分のことらしいと気づいて、「今年重賞をひとつ勝たせてもらっています」と応えた。それほどの人気薄だったとも言えるが、あのアナは失礼だ。インタビュウ前にそれぐらい確認して行け。

田中は言葉づかいからも賢い青年であることが伝わってくる。23歳。ますますの活躍を祈る。シルクメビウスに乗せて花開かせた領家厩舎のスタッフも我が事のようにうれしいだろう。





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上位2頭を消して3着から8着までを見ると、実力馬が上位を占めたいい結果(笑)。16-10-2の3連単は128倍。いいところである。思わず「お、おれの本線だあ!」と叫びたくなるが、あくまでもこれは1、2着馬を消した着順。



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「逃げ馬2頭が逃げ残り、追いこんできたブエナビスタ届かずの3着」という読みをして3連単150万馬券を取ったひともいるのだろう。見事なものである。取りようによっては「たった150万?」とも言える。去年の秋華賞は1000万だったのだから。

勝ち馬クィーンスプマンテの小島茂之師は去年のその秋華賞で1着、3着となったブラックエンブレム、プロヴィナージュの調教師。栗東の強さを学ぼうと積極的に滞在している。これまた見事な結果である。関西の強さをすなおに認めて学ぼうとする関東の調教師はえらいと思う。もっとも今日のはあくまでも「展開の綾」だろうが。

京都10レースにその1000万馬券の立て役者プロヴィナージュが出ていた。「今年も小島だよ」という暗号?だったのか。



私の読みでは唯一「両馬意識しあっての共倒れ」が当たった。しかし当然それなら「互いに意識しあって動けない=前残り」となるはずで、この展開を想像すべきだった。昭和48年の有馬記念、前にいるハイセイコーとそれを見ているタニノチカラが意識しあって互いに仕掛けられず金縛り状態。逃げたニットウチドリが2着、それを交した二強の前にいたストロングエイトが勝ったレースとまったく同じパターンなのである。そのときも断然人気のハイセイコーはなんとか3着は死守している。

36年前に学んでいるその「学習」を活かせなかったのは、「抜けた二強」ではなかったからだ。もしもハイセイコーとタニノチカラのような「二強対決」なら、そういう読みも出来た。私はブロードストリートをブエナビスタと同等に見ていなかった。力が違いすぎる。ああいういきさつがあったから、負けるわけには行かないと安藤はかなり意識したようだが、ブロードストリートはそれほどの馬ではない。だから「ブロードストリートを意識してブエナビスタが動けないという想定」が出来なかった。これがシンボリルドルフとディープインパクトの対決なら、両馬が意識しあって動けず、サイレンススズカの逃げ残り、と読めた。

とはいえ力が抜けているからこそ、先に仕掛けて、ゴール前、あとからやってきたのにハナ差でも差されたりしたら赤っ恥だ。慎重になってしまうのはしかたなかったか。フジテレビ解説の小島太は、はっきり後続集団の騎手がペースを読めていずだらしないと批判していた。こういう厳しい指摘は気持ちいい。騎手出身だから出来ることだ。波風立てない井崎さんは決して言わないことでもある。

ブエナビスタの追いこみは鮮烈だった。あらためて強さをアピールしたとも言えるが運気はやはり低下していた。これからどうなるのだろう。心配だ。「当たった」でいうなら、「ブエナビスタの運気低下」が当たってしまったことの方が重要だ。やはり勝てなかった。あのメジロマックイーンですらJC、有馬と勝てなかったように、ブエナビスタのそれは深刻だろう。ましておんななのだから。



枠連だと、2番人気ブロードストリートと5番人気カワカミプリンセスの代用で馬単25万馬券も45倍。1頭1頭の馬券だと射倖心をあおると枠連なる奇妙なものを考えついた役人の異常感覚がこういう馬券に接すると際立つ。同じ馬主の馬は同枠に括って「公平」を期する白人からみたら日本の「枠連」とは意味不明のシステムだろう。「島国根性」「独自の文化」を語るとき、競馬のこの「枠連」は絶好の例になる。馬連馬単がある今、私はこれはこれでおもしろいと好意的に解釈している。真っ当なものがあればこの異常なシステムもまた一興だ。これしかないときは地獄だった。枠連しかない時代。国鉄のスト、厩務員のスト、ひどいものだった。信じがたいことだが、厩務員が給料上げろとストライキをしてクラシックレースの日程がくるったりしていたのだ。そこを目標に仕上げられた馬はたまったものではない。昭和を懐かしみ「あのころはよかった、いまはひどい」と口にされるが、ずいぶんとまともになったことも多い。岡部のコピー「馬優先主義」という文字を見るたびに、馬優先でない時代を思い出した。「電車の中で食事、化粧」のように世も末と思うことも増えたが。



馬券は、迷った末、ブエナビスタ1着固定で行った。一晩中、マルチにしてブエナビスタ3着で高配当を得るパターンを夢想していた。だけど最終的に、ブエナビスタが好きなのだから彼女に恥ずかしくない馬券を買おうと結論した。けっきょく馬券てそれなのだと思う。的中不的中よりも大事なのは、禍根を残さないことなのだ。私は馬券を「自分を写す鏡」としている。自分が醜いガマガエルであることは自覚しているが、かといって何度も真正面から見させられるのはつらい。

上位2頭が無縁の馬でよかった。これが相手に選んでいた馬だったなら、「やっぱりマルチだったか。ブエナビスタの運気が低下しているのは読んでいたんだ」なんて悔いたろう。まことにみっともない話だがそんな気がする。ブエナビスタが勝って2、3着が逃げ残りなら、「なぜこの展開を読めなかったのか」と悔しがったように思う。でもそれは素直な競馬。ブエナビスタがあの目の覚めるような末脚で2頭を交して勝ち、多くの競馬ファンが、「この展開は読めてたんだけどなあ」と悔いる。それがよかったような気がする。今はそれすらなくとても澄んだ気持ちです(泣)。

1着ブエナビスタで、クィーンスプマンテ、テイエムプリキュアの順だと、3連単は73万馬券。それでもこんなにつくのか。おどろいた。この結果だと逃げ残りを読めなかった自分にけっこううじうじしたような気がする。競輪のトップ引きみたいに直線に向いたら用無しの2頭だと思っていた。いや、ブエナビスタ1着で75万なのに3着で倍しかつかないというのは、この展開を読みきった馬券上手がそれなりにいたということだ。そういうひとにとっては、配当はもちろんだが、読みが当たったことがよりうれしいことだろう。ともあれ、どんな結果であれ、悔いが残らないのはよいことである。私は今年何ヵ月も引きずるほどの醜い馬券を一度やってしまったので、ハズレて残念よりそのことのほうが先に来ている。

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 下線部分に蛇足的補記。同じレースに同じ馬主の馬が複数頭出て来たら、ひとつの枠にしてしまうのである。もちろん日本的な複枠ではない。単枠である。初めて見たときはおどろいた。同じ勝負服がひとつの枠にまとめられているのだ。西洋人の意識に触れた気がして感動した。なんというか、彼らの正義感というか潔癖主義というか、そんなものを感じた。おとなの国だと思った。

日本もそれをやればいいと思う。8枠制度なので外国のようには出来ないが、社台RHやサンデーTC、マイネル等、複数出走してくる馬主をひとつの枠に括ると、それはそれで枠連のおもしろさに繋がる。楽しいだろうね、これらのクラブがダービーに複数頭出走させたとしたら、それらがみなみなひとつの枠にまとめられるのだ。社台RHが5頭、サンデーTHが3頭、マイネルが3頭、アドマイヤが2頭だったりすると、今のような均等分けした8枠ではなく、ひとつの枠に5頭同じ勝負服で揃ったりする。当然6枠に3頭、7枠に5頭もいるが、8枠は1頭なんて事態も起きる。ゾロ目が連発するか。おもしろいだろうね、枠連オッズが。いま社台RHもサンデーTHも冠馬名を使わないので目立たないが、実際G1ではそんなことも起きている。春天にアドマイヤの馬が4頭出て来たことがあった。あれをひとつの枠にまとめたら壮観だったろう。まあ日本じゃまずやらないだろうけど、私はすべきと本気で思っている。しかしそれよりも8枠連複制がなくなるのが先か。

ホップ、ステップ、転倒ばっか.3──アルゼンチンで骨折

日曜10レース、赤富士ステークス。3歳以上1600万条件。ダート2100メートル。私の本命は8番シビルウォー。対抗は15番ロールオブザダイス。どっちかが勝つ。まちがいない。このコースこの距離にはなぜか得手不得手がいる。この2頭は得意。3連複も3連単もこの2頭を軸にすれば当たる。シビルウォーが2番人気、ロールオブザダイスが3番人気。

1番人気は5番のサクラロミオ。中央でデビュウしたものの芝で芽が出ず地方落ち。が浦和のダートで連勝し再中央入り。復帰した中央でもダート戦を連勝。これでダートは4連勝。というか4戦全勝。ちょいと色気を出しもういちど芝を走らせてみたが大敗。これで割り切ってまたダート。すると楽勝。ダート戦5戦5勝。芝は8戦全敗。ダート路線はこういう適性の極端な馬が多いから楽しい。前走の観月橋Sではアドバンスウェイの逃げ切りに完敗しているが2着は確保した。ここを勝てば群雄割拠するダート戦線にまた1頭楽しみな馬が加わる。父はサクラローレル。母父はサクラチヨノオー。まさにサクラロマンである



同じ4歳馬ではあるが、丸一年勝ち星から遠ざかっていて前走は11着のロールオブザダイスや、前走同じコース同距離で勝ちあがったが、それが1000万条件であり、惜敗の多いシビルウォーより単勝(=勝ち馬)として期待されたのは当然だった。





【後日記】サクラロマンであるから当然生産は谷岡牧場だろうと確認したら新和牧場だった。奇妙な感じがしてさらに調べると、2002年に谷岡牧場と新和牧場が合併して新和牧場になっていた。代表が谷岡さんであることからもわかるように新和牧場とは名前を替えた谷岡牧場なのだが、もう日高に名門谷岡牧場はないのだった。私が初めて谷岡牧場を取材したのは「朝日杯3歳ステークス馬サクラチヨノオーの故郷」でだった。翌春「ダービー馬の故郷」としてもういちど訪問することになる。私は20世紀の取材者なので情報が古い。痛感した。






1番人気に支持されて当然のサクラロミオだが、私はこのレースに関しては懐疑的だった。父がサクラローレルということから初挑戦の東京ダート2100もだいじょうぶと思われている。こなせない距離ではない。でもそれよりこのコースこの距離は独特なのだ。その点前記2頭はいかにもここ向けであり実績もある。サクラロミオは無視できないし、買うけれど、理想は軸2頭が絡んでのサクラロミオ4着だった。


軸2頭マルチ3連単相手4頭24点買いをしたい。だが昨日の武蔵野ステークスで原点に戻ってしまったのでその買いかたすら出来ない。なさけない。自信があるのに金がない。かといってこれ以上2頭を軸にしてのフォーメーションで絞るのも危険だった。軸2頭が来たのにハズれたらホップにすらならない。このあとのアルゼンチン共和国杯も自信がある。ならここは2頭軸の3連複で確実に増やそう。





軸2頭が1、3着。サクラロミオは願い通り4着。理想の結果。3着のシビルウォーと4着サクラロミオは僅かクビ差だが、これは確実に視認できていたので焦らなかった。サクラロミオは思った以上に強かった。次は絶対だろう。しかし2着のオメガファルコンは人気馬だ。4番人気。2.3.4番人気での決着。当てはしたがこれでは3連複はつくまい。10倍程度。もしかして15倍? やはり3連単だったか。3連単でも120倍程度か。とはいえ資金的にマルチは買えず軸2頭を1、2着に固定しての絞った3連単だったから軸2頭が1、3着でハズれていた。3連複にして当たっただけでもよしとするか。これで資金は増えた。なんとかアルゼンチン共和国杯をまともに勝負できる。そうなぐさめる。たとえ10倍でも4点勝負だから資金は倍以上になったはずだ。


ところが信じがたいことに、2.3.4番人気で決まったこの3連複、なんと48倍もついたのである。いかに3連複、3連単の軸としてサクラロミオが売れていたことか。(厳密にはオメガファルコンは同倍率の5番人気だったようだ。私が買ったときは4番人気だった。)





資金さえあれば簡単に取れていた3連単は430倍。ここで軸2頭3連単マルチ24点を千円ずつ勝負する資金があったら43万になっていた。しかしそのとき金はなかった。千円どころか100円ずつ買うほどにも。そしてこのレースが終っての払い戻しが皮肉にも2万4千円。このレースの前にこの金額があったなら。どうにも巡りがわるい。

ともあれ自信のあるアルゼンチン共和国杯の資金は出来た。そこで達成すれば同じだ。当てる自信のあるレースを順当に当てた。順風満帆、勝利へ一直線。

 2着オメガファルコンの騎手は横山。このコース距離には騎手も得手不得手がいて、なぜかヨコテンは絶対的に巧い。府中のダート2100で迷ったらヨコテンからである。






アルゼンチン共和国杯。自信の本命はトウショウウェイヴ。東京コースを走るために生まれてきたような馬。昨年5月の未勝利戦で本命にして当てて以来、その後6戦連続で連対し世話になった。すべて府中コース。府中で稼がせてもらったのに、そのあとの1、2番人気に支持された中山で、私は大好きなこの馬を買わなかった。義理を重んじる馬券下手としてはいつもなら府中の稼ぎをみなこの中山の敗戦で吐きだしているところだ。惚れこんだら見境がつかない。なのになぜか「この馬は東京巧者。中山は不得意」と思い自重した。といって消すのは忍びなく馬券は買わなかった。彼は人気で惨敗し、府中に戻ってくるとまた連続して連対した。まさに東京巧者である。エプソムカップでも応援した。これはハズレ。でも悔いはない。馬券上のお手馬であり親友感覚。G3に三度挑んではね返され未だ重賞未勝利だが、今回得意の府中で一気にG2制覇は充分あり得る。








相手筆頭はもちろん府中得意のジャガーメイル。好きな馬だ。1番人気。これまた府中専用みたいな実績。堅軸である。昨年の2着馬。この2頭軸で楽勝の馬券だ。しかしジャガーメイルには昨年と比べて覇気を感じなかった。念には念を入れて、2頭軸3連単ではなくトウショウウェイヴ1頭軸を本線にする。2頭軸よりも買い目が増えるがなんとしても確実に当てたい。

思いきって消す人気馬がスマートギア。鞍上が大好きな内田でありまさに清水の舞台から、の気分だが、こういう2着連続馬は、こんなときに消えると思い、切る。小心者なのでかなり怖い。でもどこかで思いきらないと大穴は取れない。

同じく人気馬サンライズマックスを消す。こちらは割合平気。この馬は府中の2500は合っていないと思う。

この日、トウカイテイオーが御披露目されていた。なつかしいなあ、大好きな馬。私はトウカイテイオーの独特の歩様を「雲の上の散歩」とキャッチコピーした。ということからトウカイトリックの3着もあるかと相手に加える。こういう馬券も大事なのだ。後の祭りで悔やむ方がつらい。

同コース同距離同じG2の目黒記念を楽勝したミヤビランベリは、不良馬場であり時計がひどかったことから軽視されている。でもこの馬も府中巧者。無視は出来ない。

アーネストリーの前走は強かった。本格化したのだろう。でなきゃあそこまで強い競馬は出来ない。相手に加える。アーネストリーもトウショウウェイヴも春のエプソムカップでシンゲンに完敗している。そのシンゲン軸で天皇賞秋を私はハズした。ここはこれらの馬でシンゲンの仇討ち気分。

最後まで取捨を迷ったのがハイアーゲームとモンテクリスエス。ハイアーゲームは府中巧者。断然人気の百日草特別でコスモバルクに負けたときからのつきあいだ。シンゲンと同じ臼田さんの馬。カンパニーと同じ8歳馬。3着はあるだろう。どうしようか。

モンテクリスエスはどうなのだろう。井崎さんが本命にしていた。府中の2500向きとは思えない。かといってもどこにどう向くのだと言われても浮かばない。要するにあまり好きではないのだ。だったら消す。

モンテクリスエスを消して何を加えるかと考えヒカルカザブエにした。もともと応援していた馬だ。好きな騎手の秋山が乗ってきた。春の天皇賞以来というのが気になるが、あくまでも2、3着候補。ありうるだろう。

トウショウウェイヴを1、2着に固定しての、相手ジャガーメイル、トウカイトリック、ミヤビランベリ、アーネストリー、ヒカルカザブエの3連単勝負20*2の40点。有り金全部。迷った末、ハイアーゲームは消した。天皇賞で8歳馬カンパニーを軽視したのに(一応買い目にはいれたが)ここで8歳馬重視はみっともない。と結論しつつも、ハイアーゲームを入れて30*2の60点にすべきだったかと最後まで迷った。

人気はジャガーメイル、スマートギア、トウショウウェイヴ、アーネストリー、サンライズマックスの順。軸馬として信頼を得ているジャガーメイルが消えたらでかい。帯封になる。












吉田豊のトウショウウェイヴだけを見ていた。トウショウボーイのころから親しんでいるトウショウの勝負服だけを追った。

3連単6頭ボックス120点なら1万2千円投資で92万馬券が当たっていた、と言える。資金は2万4千円だったから可能だった。とはいえそれは絶対に買わない買いかたなのであり得ない。ホームページに書いたが、フランスのロンシャンや香港で初めて3連単馬券をやったころ、やり方が解らずボックス買いばかりしていた。そのときの反省があるのか、トラウマなのか、買いかたを覚えた今、ボックス馬券だけは極力買わないようになっている。

人気薄の上位3頭を選んでいるから、ミヤビランベリ、アーネストリー、ヒカルカザブエのどれかを軸にしていれば当たっていた、とも言える。が、それもあり得ない。

なぜなら今年のアルゼンチン共和国杯は、私にとって「未勝利戦から追い掛けてきた大好きなトウショウウェイヴ戴冠(G2で戴冠は大袈裟かな)レース」だったからだ。それしか興味がなかった。相手に選んだ3頭で決まったのは「たまたま」でしかない。すべてはトウショウウェイヴだった。それが来なかったのだから諦めもつく。

ほんのすこしだけ「3連複6頭ボックス20点」で、配当12万円だったのかと未練がよぎる。20点なら買っておいてもよかったと。しかしこれも結果論。今回3連複は買わなかったが、買ったとしても「トウショウウェイヴ軸1頭流し相手5頭の10点」だった。いやいや買うからには当てたいと増やしたかも知れない。3連複を手広く買うのは邪道のようだが、大荒れの時、これで補填してもらって何度助けられたことか。それでも「トウショウウェイヴ軸1頭流し相手7頭21点」だったろう。トウショウウェイヴが来なかったのだから何を買っても当たらないレースだった。





というわけで、地道に当て、せっかくこつこつと資金を増やしながら肝腎のレースでハズれて、またもJNB残金は0になってしまった。なんともむなしい一週間。

メインの勝負2レースが、私には当たるはずのない大波乱の結末なのだからしょうがない。武蔵野ステークスが3連単60万決着になったときは「明日のアルゼンチン共和国杯はまともな決着」と思った。それがより以上の90万決着だった。泣く。

ひどく落ちこんでいるのだが、それでもまだ救いがあるのは、武蔵野ステークスもアルゼンチン共和国杯も、好きな馬がいて、それを応援して負けたことだ。これがただ単に金が欲しいだけでまったくイメージの浮かばないレースなのにG1だからと勝負したり、あるいは好きな馬がいるのに配当目当てでそれを消したりしていたら、同じ負けでももっと落ちこんでいた。さんざんそれを繰り返してきたので、さすがにそれだけは卒業できたようだ。

そのうちまた赤富士ステークスのようなレースに出逢えるだろうと都合よく考えることにしよう。馬券好きは楽観主義である。

ホップ、ステップ、転倒ばっか.2──武蔵野で転ぶ

 「G1のない週、中休み」ということだったが、土曜のメイン武蔵野ステークスは、楽しみに待っていたG1以上のG1だった。





フェブラリーステークスでカネヒキリ、ヴァーミリアンを破って新王者となったサクセスブロッケン。1番人気。ダービーでも単勝を勝って応援した好きな馬だ。結果は最下位だったがああいう競馬ロマン(ダートで全勝。追加金を払っての出走)はいい。無前提で応援する。東京ダートは2戦2勝。本番はJCダート、ここは餘力を残して走る、という予想もあるが、阪神1800よりは府中1600の方が向いているだろう。勝つ気だと判断する。


前走は盛岡の南部杯で2着に敗れた。王者としてだらしない。だが勝ったのはエスポワールシチー。これまた大好きな馬。いい馬だ。まさにダート路線は群雄割拠。英雄乱舞。今回いなくて残念なのはエスポワールシチーとウォータクティクス。





2番人気はマチカネニホンバレ。ダート5連勝でトップに立った。ダートのスターホースにはこれがあるから楽しい。5連勝目の札幌マリンステークスは日本レコード勝ち。そのあと、しらかばSで惨敗をし味噌をつけたが前走の新潟で開催されたエルムステークスで3歳の俊英トランセンドを破って復権した。東京ダートは4戦4勝。1600は3戦3勝だ。しかも1分35秒台を2回記録している。信頼できる強豪だ。





トランセンドは、新潟ダート1800麒麟山特別をすごいレコードで勝ち、一躍新星出現と話題になった。次いでレパードステークスも同タイムで圧勝。これでダートは4戦4勝。その勝ちっぷりの鮮やかさから私も大物出現と注目した。


エルムステークスではマチカネニホンバレを抑えて1番人気。結果は4着。しかしこれは持ち前のスピードを活かして一気に行ってしまえばいいのに、内田がスローペースに合わせ大事に乗りすぎたから、でもあった。もっとも先々を考えたら一本調子の先行ではなく相手に合わせる乗り方も試してみたかったろう。ミスとばかりも言えない。その内田はG1馬サクセスブロッケンに乗り今回は松岡。松岡は前々走の新設3歳ダート重賞レパードステークスでは、内田の代役(イギリス遠征だっけ?)でトランセンドに騎乗し、しっかりレコードと同タイムで勝っている。このときの乗り方が迷わず先行する戦法だったから、今回トランセンド本命の当方としては松岡への手代わりはマイナスではない。3番人気。





4番人気に大井のジャパンダートダービーを勝ったテスタマッタ。このとき1番人気で負けたのがスーニ。しかし馬主は同じ。吉田勝己夫人の吉田和美さん。吉田一族はこんなところがすごい。そのスーニは火曜日の名古屋でJBCスプリントを勝っている。古豪ヴァーミリアンもJBCクラシックを3連覇してG1最多の8勝。まことにまことにダート路線はおもしろい。今回の鞍上はフランスのスミヨン。うまい騎手だ。





このジャパンDDで私が本命にしたのがシルクメビウスだった。2番人気で2着。シルクメビウス1着固定3連単勝負のハズレだったから、前記テスタマッタは怨みの馬になる。


関東の田中博康騎手が関西の領家厩舎との縁で花開いたのはこれまた好きなドラマ。その前のユニコーンステークスで重賞初制覇。うれし涙が清々しかった。この馬と騎手にはそんな感情も入っている。前走のレパードステークスではトランセンドに次ぐ2番人気で5着、しかも10着降着となったが鞍上は吉田豊。今回は田中にもどっている。シルクメビウスは田中だ。前走の負けから人気も落としている(最終的に7番人気)ので絶好の狙い目。レパードステークスをトランセンドとシルクメビウスの3連単1、2着固定でハズした当方としては重視。





5番人気はワンダーアキュート。レパードステークスではトランセンドの5着と完敗だったが、その後オークランドレーシングクラブトロフィ、シリウスステークスを連勝してきているこれまた期待の3歳馬。東スポ本紙予想の渡辺さんは、サクセスブロッケンやマチカネニホンバレではなくこのワンダーアキュートを本命とし、その根拠を俊英揃いの3歳馬だが古馬との混合重賞シリウスステークスを勝ったのはこの馬だけ。実力一番、としていた。鞍上は連勝した和田竜二に代わってアンカツ。これがこわい。マチカネニホンバレの札幌での日本レコード勝ちも安藤。トランセンドでも連勝している。ダート馬を語るときアンカツは外せない。(今回も結果はそうなる。が、この時点では知る由もない。)





伏兵としてワイルドワンダー。前走は昨年のJCダート。10着大敗、10カ月の休み明け。人気はない。しかし東京ダートとは抜群の相性。4.1.1.1。東京ダート1600は全走複勝圏内。鞍上が嫌いなエビナなので不満だが一昨年エビナでこのレースを2着している。この馬に関する限りエビナも信頼できそうだ。往々にしてこういうコース適者人気薄が絡む。岩田なら3連複の軸にしたいぐらい気になる。





その岩田は3歳牝馬のラヴェリータに乗ってきた。これまたダートは6戦5勝3着1回。ダート適性抜群の馬だ。川崎の関東オークスを勝っている。前走芝にも未練を持ち、秋華賞トライアルのローズステークスに出走したが大敗した。今後はダートに専念するだろう。鞍上岩田と未知の魅力からか6番人気に押されている。オッズを見たとき意外だったのがこの馬の人気だった。今回唯一迷った点になる。気になった。押えるべきか。だが私はこの馬の可能性よりも、伏兵として実績のあるワイルドワンダーを選んだ。ラヴェリータには時計がない。3歳牝馬だから一気に詰めるかも知れないが、すべてに手は出せない。ここは目をつむる。こういう決断で成功したことも失敗したこともある。これは性格だ。かといってもいつもいつも新星よりも実蹟馬を認めるわけでもないのだが、今回はラヴェリータよりもワイルドワンダーを重視した。





同じく好きなネイキッドも今回は消す。東京ダートは1回走り6着だが1分35秒台で走っているから狙い目はある。でも絞らないと。芝からのサイレントプライドも3歳時に走った東京ダートは意外にうまく、なにより好きな馬だから大穴としておもしろいが、ここまで手は伸ばせない。いやはや目移りする魅力ある馬ばかり。G1以上のG1である。








6枠に1、2番人気のサクセスブロッケンとマチカネニホンバレが同居した。大井で枠連をやっていたところなので、「むかしの枠連しかない時代なら、この枠を見てがっかりするところだな」と思う。枠連しかない時代ならこの6枠は無視できない。ゾロ目ですら超低配当だ。穴党には6枠消しという楽しみがあるが、たとえば「サクセスブロッケン消しのマチカネニホンバレ勝負」なんて思っていた人は、(枠連しかない時代なら)この枠を見て愕然としただろう。そんな時代もあった。





枠連しかなかったとするなら、魅力的なのは3枠だ。ワンダーアキュートとワイルドワンダーという穴馬が同居している。どちらかが2着に来そうだ。私なら、3-6は買わねばならないが、3-8を勝負馬券としたい。





『日刊競馬』の柏木さん、本紙の飯田さんはともにマチカネニホンバレ本命だった。アブナイと思う。このふたりの本命重複はよくないのだ。ふたりの本命が分かれ、「どちらかの本命から抜け目の△」が穴馬券の妙味になる。つまり、柏木さんの本命から、柏木さんは無視している飯田さんの△、あるいは飯田さんの本命から飯田さんが無視している柏木さんの△、のように買う。結果、柏木さんも飯田さんもハズしたが、ふたりの予想のいいところを取って当てる、という馬券。この「ふたりの本命が重なったときは来ない」「抜け目で穴」はかなりの馬券戦略なので興味あるかたは試してみるといい。すごいのが当たったりする。


ならおまえはなんでやらないのか、となる。やっていた。戦術のひとつとして。しかし私の場合、「柏木さんの本命から柏木さんが無視している飯田さんの△」で勝負したら、結果は「飯田さんの本命が勝ち、2着が飯田さんが無視した柏木さんの△」だったりすることが多く、あまりの自分の勘の悪さに封印した。





東スポの本紙予想・渡辺さんはワンダーアキュート本命だった。私は一目置いている予想家の予想は、なにを本命にしていたかや▲を何にしたか、はチェックするが、その目をそのまま買うことはない。だが今回の渡辺さんのワンダーアキュート本命はかなり意外だったので注目した。その目も検討した。渡辺さんの3連単馬券は、ワンダーアキュート頭の相手6頭の30点勝負。押えにワンダーアキュート2着固定の10点、計40点勝負だった。一瞬、「たまには誰かの予想に乗ってみるのもいいな」と思った。渡辺さんのこの40点勝負に丸々乗ってみようかと一瞬考えた。


相手6頭の中に△でダイショウジェットが選ばれていた。もしも渡辺さんの予想を詳細に見ていなければ、私は今回の武蔵野ステークス、ダイショウジェットという馬が出ていたことすら記憶になかったろう。渡辺さんの予想を詳細に検討し、ダイショウジェットを選んでいたことが印象的だったから、ゴール前、白帽子が伸びてきたとき「ああ、渡辺さんの選んでいたダイショウジェットだ」とわかった。そしてこの3連単大穴馬券を渡辺さんが取ったと思い、いや3着のエビナワイルドワンダーを消したのではなかったか? とドキドキしつつ東スポを手にした。私は渡辺さんの予想には乗らず自分の予想をしたから、渡辺さんが当たろうが当たるまいが関係ないのだが(笑)、こういうのも競馬の楽しみになる。渡辺さんは2着にダイショウジェットを選びつつも3着ワイルドワンダーを消してハズしていた。もしも私には珍しく予想家の予想に全乗っかりをしていたとしてもハズした馬券だった。





私の馬券はトランセンド本命。本線はトランセンド1着固定の3連単。相手は前記の馬。これを主に、2着固定の3連単を押え。保険にトランセンド1頭軸の3連複を手広く組んだ。その種のことを教えてくれるメールマガジンによると、関東の専門紙では3紙がトランセンド本命であり、専門紙の本誌担当の予想ではいちばん多かったとか。専門紙本紙担当者の虎の威を借りるつもりはないが、センスのいい予想と思えた。トランセンドという馬のダート能力はずば抜けていて、そりゃあサクセスブロッケンやマチカネニホンバレという東京ダートに実績のある古馬がいて、しかもトランセンドは東京ダートは初なのだからだいぶ信頼度は落ちる。3番人気は妥当だろう。いやそれでも期待されすぎか。この予想には自信があった。潜在能力はいちばんと思えた。


サクセスブロッケン、マチカネニホンバレという実蹟馬には負けるかも知れない。それでも3着。いや両馬が最高の状態にあるようには思えない。なら今回は先着するだろう。ワンダーアキュートやテスタマッタ、シルクメビウスの大駆けがあって負けるかも知れない。それでも2着。もしかしたらサクセスブロッケンやマチカネニホンバレが消えて、これら3歳馬同士の絡みになり、3着にワイルドワンダーが突っこんできての大穴……。妄想は脹らむ。どうシミュレーションしても私には「松岡で先行して、能力を出しきったトランセンドが複勝圏を外すことは考えられなかった」のである。相手を絞った3連単がハズれても、手広く行った3連複は絶対に当たると信じていた。そしてその保険の3連複も人気馬2頭が消えたら充分に高配当だった。








結果は言うまでもない。先行して能力を出しきり、勝つにせよ負けるにせよ複勝圏内は絶対確実と思ったトランセンドは不可解な後方からの競馬をした。直線追いこんでの6着。安藤ワンダーアキュート楽楽の逃げ切り。追いこんだダイショウジェット、ワイルドワンダー。3連複10万、3連単68万馬券。トランセンドだけを見ていた私はただの一瞬も盛りあがれない惨めな競馬だった。あまりのショックに熱が出て寝こんだので、この位置取りに関して松岡がどうコメントしたのか未だに知らない。あれはどういうことだったのだろう。大井でこつこつと枠連で増やした時間が水泡に帰した。そもそも2着のダイショウジェットを完全無視していたのだからどうしようもない。なにをどう組み合わせても当たらない馬券だった。しかしそれとこれとは別だ。トランセンドが3着以内ならダイショウジェットを撰べなかった自分を悔いたりする。それ以前の問題。展開が違っていた。わくわくすることすら出来なかった。ホップ、ステップでジャンプできなかった。転倒ともちがう。立ち止まり、だ。ホップ、ステップ、立ち止まり。跳んですらいない。せめて跳びたい。跳んで転倒してもいい。みっともない記録に苦笑してもいい。跳ぶことすら出来ない立ち止まり。








深夜、ガバと起き上がる。寝こんでいるときではない。月曜の時点での少額資金、つまり原点の金額を残していることに気づいたのだ。こんなこともあるかもと、私はプラスになった金額をつっこんでいた。すべてが水泡に帰したわけではない。一週間が無駄になり月曜の時点に戻っただけなのだ。それだけで充分腰の抜けるかなしい出来事だが抜けた腰を入れなおし私は雄々しく立ち上がった。強風の中、いまにも消えそうなロウソクの火ではあれまだ希望が潰えたわけではない。馬券なんて100円あれば逆転は可能なのだ。実際私は、資金3万円を残金100円まで追いこまれたが、枠連15倍を1点で当て、そこから5万円まで増やしたことがある。そのあと5万円全額勝負をして、けっきょく0になるのだが、100円から5万円まで戻したのは事実。





明日はアルゼンチン共和国杯。自信がある。しかし資金はない。あまりにない。残金は小学生の小遣い程度。ならその前に増やす。狙いは10レースの赤富士ステークス。東京ダート2100メートル。私の数少ない得意コース、得意距離のレースだ。これで原点に戻ってしまった資金を増やし、アルゼンチン共和国杯にぶっこむ。このジャンプが決まれば窮状はふっとぶ。今日の負けも笑い話になる。勝負師は最後に笑えばいい。私は緻密に赤富士ステークスの検討を始めた。メインは自信がある。勝負はここで資金を増やせるか否かにかかっていた。

ホップ、ステップ、転倒ばっか.1──大井なる助走

 すくない資金を丁寧に丁寧に増やす。土曜の中央競馬に向けて平日の大井競馬。南関はむずかしい。実力馬、人気馬はそれなりに安定して走ってくれるが単勝がくるう。


中央の場合、1、2番人気が絡み、2着3着の穴に10番人気、のようなパターンが多い。南関の場合はいきなり人気薄が頭に来ることがある。それがここ4走、ずっと後方からの追走で精一杯、二桁着順なのに、いきなり逃げきったりするからタチが悪い。器のちいさいバクチでは大荒れはそんな形になる。



フォーメーションの組み方がむずかしい。南関の3連単はフォーメーションより2頭軸マルチの方が効率がよい。それでもやはり馬券は1着を決めて勝負したい。などとこだわるものだからハズれてばかりいる。


10番人気が1着。2、3着が2、3番人気。2、3番人気を1、2着に固定したフォーメーションで3着候補に10番人気は入っている。でもハズレ。私には10番人気を頭にしたフォーメーションは組めないから、こういうのを当てたいと思ったらマルチしかない。でもそれは「3連複なら的中」ということである。そう、パドックで馬体を見て購入する私は、3連単はへたでも「3連複は巧い」のだ。このささやかな自信が後に繋がる。






今回は日本の競馬の原点に戻り「枠連」勝負をしてみた。枠連には日本競馬だけの「代用」がある。3連単百万馬券も枠連は代用同士で20倍程度だったりする。





大井初日の56万馬券。





でも枠連配当はこれ。






同じく初日の690万馬券。初日は派手に花火があがる。だがそれを読み切り、こんなのを当てるのは至難の業。あたりまえ。だからこその高配当。馬柱を見ていると「ぜったいに買えない馬券」とあらためて確認する。中央の場合はどんな大穴でも「買えたなあ」と思う。思える。去年の秋華賞の1千万馬券なんて典型だ。地方競馬にそれはない。






でも枠連はこんなもの。1000分の1。これを「3連単なら690万なのに、枠だとたった6千円だ。バカらしい」と思うか、「あんなもの当たるはずがない。なのに枠連なら取れる。ありがたい」と思うかの差。すくなくとも南関に関しては「枠連があってよかった」と思うことが多い。






大きくは儲からないが地道に確実に増やす、という点では枠連は意味のある馬券だ。ただし低配当だから高配当馬券に慣れた身にはつまらない。そこが我慢のしどころ。


軸枠を決めての枠連3点勝負。4倍、5倍、8倍の4倍が来たりする。まずは的中。馬連も5倍、3連単も30倍程度だから諦めもつく。これでいいのだ、とひとりごちる。


4枠抽出の枠連ボックス6点。馬券を始めたころはこれが主戦法だった。これはかなりの確率で当たると思う。なにしろ8つしかない枠の4つを選んでいるのだ。なのに当たらない。それが競馬。それでもなんとか2勝1敗ペースで的中して地道に増やす。6点買いで8倍を当ててもなかなか資金は増えない。たまに15倍を当てたりするともうガッツポーズ。





地方には「枠単」というすばらしい馬券がある。大好きだ。軸が固いと思ったときはこれにした。軸から3点、裏を抑えて6点。これは裏が来ると50倍、時には万馬券にもなる。かなりの破壊力だ。


地道にそれを繰り返す。枠単で行きたいがふと不安が過ぎり、我慢して枠連ボックスにしたら人気馬がこけ35倍(枠連にしてはかなりの大穴になる)が的中したりする。ほっとする。欲ばらなくてよかった。


なかなか一点買いが出来ない。3.2倍と4.5倍の二点勝負。一点なら3.2倍の方だ、これ一点にすべきだったか、度胸のない男だ……と悔いつつ見ていると4.5倍で決まる。よかった、一点買いにしなくて。少額とはいえあとのない勝負。これはこれで充分に興奮できる。


順調に増えてきた最終レース。思いきって得意?の3連複勝負。フォーメーション13点。ここで負けたらこれまでの地道な枠連勝負も水泡の泡。ドキドキもの。混戦のゴール。1、3着は買っている。2着はあったよな、と急いで確認する。あった。それが68倍。3連単でも当たっていた。当たるときとはこんなもの。でも枠連で増やしてきたなけなしを3連単勝負には出来なかった。ともあれこれで明日からが楽になった。





そういうことを慎重に数日間繰り返して、月曜の時点での資金を金曜までに5倍に増やした。元金が些少なのでたいした金額ではない。つかれた。へとへとになった。以前そういう暮らしを試みたことがあるので自信を持って言えるが、ギャンブルで食うというのはちっとも楽しくない。必ず心が壊れる。まともな人間のやることではない。


とりあえず私にとってG1である土曜の武蔵野ステークスを勝負できるだけの金額が出来た。

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大好きな筒井作品。こんなダジャレで登場させるとは夢にもおもわなんだ。でもダジャレとはいえ登場させられてしあわせ。

清水成駿、カンパニー本命で天皇賞的中!──変わりゆく戦略

 (承前)。しかしその年、桜花賞は吉田善哉さんのシャダイソフィアだったが、オークスを共同馬主のダイナカールが勝つ。これをきっかけにして、ダイナコスモス、ダイナガリバー、ギャロップダイナとダイナの馬は昭和59年からG1と呼ばれるようになった大レースを勝ちまくり、社台RHは「共同馬主クラブの馬は八大競走を勝てない」という日本競馬の歴史を覆して行く。

清水さんの爆弾発言は見事に裏目に出て、いわば赤っ恥を掻いたような形になったのだが、清水さんが書いたからこそ共同馬主クラブの馬がG1を勝つようになったともいえた。たとえばシャダイソフィアは桜花賞を勝ったあとオークスに行かずにダービーに向かった。そのことによってダイナカールがオークスを勝ったとも言える。つまり共同馬主クラブの馬は大レースを勝てないという清水さんの意見をつぶし、ダイナカールにオークスを勝たせるために桜花賞馬はオークスを回避した、とも言えるのだ。

オークス直前、サンスポがダイナカールにフケ(発情)と書いて物議をかもしたり、ゴール前横一線の激闘といい、思い出深いオークスである。私の本命は"天才少女"ダスゲニーだった。とにかく清水さんの発言の衝撃はおおきかった。



私はその本から清水さんのファンになったのだが、かといって清水さんが編集長をしていた「1馬」を買うこともなく(あの当時は専門紙『レースポ』を使っていたのだったか)ファンといってもだいぶいいかげんだ。ただそういう独自の切り口を持ち、競馬社会内のひとなのに波風が立とうとも激しい意見を言う評論家として清水成駿は興味深い存在になった。レースポを買うとき、いかにも何を買おうか迷っているふりをして「1馬」を手に取り、最上段にある清水さんの予想をチェックしたりもした。



そういうひとと清水さんを解釈してきたから、今回の天皇賞でカンパニーを本命にするとは思えなかった。清水さんは毎日王冠でも本命にして馬単を当てていた。それはわかる。カンパニーはG2専用馬だ。毎日王冠で本番前のウオッカではなくカンパニーを本命にするのはよくある。一転して天皇賞では無印にするのではないかと思った。「G2専用の8歳馬が天皇賞を勝つことに意味はなし」として。

清水さんの語る競馬がおもしろかったのは、「主催する競馬会の立場」という切り口だった。「競馬会にとって、どういうレースになり、どういう馬が、どういう騎手が、調教師が、馬主が、勝つことが望ましいか!?」という読み。これは新鮮だった。

たしかにそのころまで、たとえばシンザン以来の三冠馬が超名門の千明家から出たように、競馬には格式があったように思う。しかしその後、新参馬主がダービーを勝ったりして、この「清水式読み」にあまり意味はなくなった。



なのに私はその清水式を未だに引きずっていた。発案者の清水さんはさっさとそんなものからは卒業しているというのに。

かつての清水理論なら、「伝統と格式の天皇賞に、マイナー血統であり、典型的トライアルホースの、しかも8歳という高齢のカンパニーは用無し。毎日王冠では本命にしておいしい思いをしたが、ここは自信を持っての無印」になるはずなのである。私はそう読んだ。

ところが清水さんはかつてのそういう理論を捨て去り、馬場を読み、枠順の功利を考え、能力と体調から8歳馬カンパニーを本命にしたのである。そして的中した。

見事である。そして未だに「競走馬が一番強くなるのは5歳(今は4歳)秋」という黴の生えた思い込みから逃れられない自分を惨めに思う。馬は個体差であり、また世代差もある。年齢にこだわるのは無意味だ。そうは思うのだが……。

餘談ながら、下記にある投稿をした梶山徹夫さんのブログで、梶山さんも私と同じ感覚で4歳馬にこだわっていた。梶山さんと清水さんはたしか同い年だった。清水さんも「5歳秋最強説」で競馬を覚えたひとだ。でも時代に応じてその呪縛から脱している。

それらを思うほどに、8歳馬を本命にした清水さんの姿勢が光る。この馬券を当てた予想家は数々いようが、私が特に清水さんが印象的というのはそういう理由による。

清水成駿、カンパニー本命で天皇賞的中!──「マジで競馬と戦う本」

 すごいなあと思う。カンパニー本命で相手6頭。その中に△のスクリーンヒーローもいた。馬単6点で292倍を的中である。



天皇賞を的中させた競馬評論家は多々いるだろうけど、清水さんの的中を格別に思うのにはわけがある。



JRAサイトにあったゴール写真。こうしてみると着差以上に楽勝だ。他馬が見えない。



と書いて早速脱線だが「わけがある」は「訳がある」と一般に書く。「訳」は「翻訳」等に使用されるように「訳す」が本義である。ならなぜ「わけ」に当てられるようになったかというと、と聞きかじった浅学を披露するつもりもないので本題に戻るが、「わけがある」のような場合に「訳」という漢字はあまり使わない方がいい。いやたんなる好みですけどね。私は使わないようにしています。



私が競馬評論家清水成駿のファンになったのは、昭和58年に出た「マジで競馬と戦う本」を読んでからだった。(たびたびの引っ越しで馬券本はみな捨ててしまったので手元にない。ネット検索すると、今でもこの本のことは載っているのだが、どこもNoImageだった。馬券本もなあ、捨てなきゃよかったなあ……。タカモト本なんてぜんぶもっていた。)

そこで清水さんは、それまでもずっと日本一の牧場だったけれど、さらに種牡馬ノーザンテーストと共同馬主クラブの成功で独走態勢に入りつつあった社台ファームに対して厳しいことを書いていた。

「大レースを勝つのは個人馬主のシャダイの馬。共同馬主クラブの馬は大レースは勝てない」と書いたのである。馬券指南書だから、「大レースではダイナの馬は買うな」と言ったに等しい。

実際それまで八大競走を制していたのはアンバーシャダイ、シャダイアイバーと吉田善哉さんの冠号「シャダイ」の馬であり、共同馬主の「ダイナ」は大レースを勝っていなかった。

ダイナの前にもシチーやターフの共同馬主はあった。ヌアージターフのようにそこそこ活躍した馬もいた。そこそこの活躍はしても八大競走とは無縁だった。ダイナなんとかの馬がやたら増えてきたが、これらも大レースとは無縁だと清水さんは言いきったのである。その理由は、ほんとうによい馬は個人馬主に売り、共同馬主にするのは、それよりも落ちる馬、ということだった。

清水さんの意見は決してとんでもないものではなかった。長年競馬をやっていれば誰もがうすうす思っていることだった。だが競馬界は閉鎖的で持ちつ持たれつの内輪世界だ。波風は立てない。競馬に関わって食っている競馬評論家がそんなことは言うのは前代未聞だった。私はそれを堂々と著書の中に書いた清水成駿という評論家をかっこいいと思った。

取らぬ狸のスワンステークス

 買わなかったレース、買えなかったレースの結果を知って悔しがるのはよくある話。馬券下手の私の場合は、かすりもしない結果を見て「買わなくてよかった」の方が圧倒的。

今日はひさしぶりにそういう私には珍しい「しまった、買うべきだった」のレースがあった。スワンステークス。

人気が散っている。私の狙い馬に人気がない。天皇賞前の運試しに3連複を買いたいと思った。ぎりぎりまで考えて諦めた。ここでハズレると明日への志気が落ちる。天皇賞一本に絞ろうと。

キンシャサノキセキ、アーリーロブスト、マルカフェニックスで決まる。



私はキンシャサノキセキ1頭軸、相手6頭の3連複15点を買おうと思っていた。その中には人気薄だけれどクラシックでも応援してきた大好きなアーリーロブストも、そこそこ人気のマルカフェニックスも入っていた。いやいや相手5頭の10点にしても、相手4頭の6点にまで絞っても当たっていたのである。まあ私の場合、ハズレるのがいやなので15点ぐらい買ってしまう。6点まで絞ることはないのだが。まさかこれで3連複が15万とは。信じがたい。



3連単の88万もその気になれば当たっていた。なんだ、「その気になれば」って(笑)。この3連単を当てるには30点買いのフォーメーションになる。3連単30点と3連複15点、天皇賞前日の関西のレースにそこまで本気になることもあるまいと見送った。3連複だけでも参加すべきだった。買わなきゃハズレることはないが儲かることもないのだ。逃がした魚は大きい。

1995年──タヤスツヨシとジェニュインのダービー

 以下も梶山さんのブログに書きこんだもの。若い読者が多く、梶山さんのむかしを知らないようなのですこしでしゃばった。短い拙文だがブログの投稿は500字以内なのでオーバーしてしまい何度か書き直している。



司会の上岡龍太郎が嘲笑しつつ言った。

「馬券で喰えるはずがない。喰っているヤツなどいるはずがない」と。

馬券生活者は屈辱に唇を噛んだ。

翌週、馬券生活者は上岡の面前に百万のズクを抛り投げた。

これで一点勝負だと。公開放送だった。場内がどよめく。

馬券で食っている男の意地だった。

上岡がびびる。こんなことをするヤツがいるはずがないと。

そしてまた上岡は確信する。こんな馬券が当たるはずがない、と。

1995年5月28日、第62回日本ダービー。

勝負は馬番連勝馬券。1991年から導入されたそれまでの枠連とは違い馬同士を指定するシビアな馬券だ。タヤスツヨシとジェニュイン。13-14一点勝負!

1着タヤスツヨシ、2着ジェニュイン。馬連590円。

その夜、男は札束の重みより、自分の信念に乾杯した。

間もなく上岡はテレビ業界から身を引いた。

強運の藝人上岡を完膚無きまでに打ち負かしたのは、彼が侮蔑しつつ後に虜となったマラソンと、この馬券生活者だけだろう。

フジテレビで全国放映された映像である。



たしかこの番組は土曜の昼からだったように思う。前回の出演のとき上岡に揶揄された梶山さんは、このダービー前日の出演のとき、百万束を抛り投げたのだ。かっこよかった。

私はこのころ一年の半分近くを海外旅行に費やしていた。それでも絶対に日本にいるように心懸けていたのが皐月賞からダービーの春と秋天、JCの秋になる。競馬を始めてからずっと一番好きなレースだった有馬記念は、トウカイテイオーとライスシャワーが負け、メジロパーマーが逃げきった年(1992年)に、腰が抜けるほどの大敗をし、愛想を尽かし、以後はもう航空券が年末正月値段で倍になる12月20日前にさっさと購入し渡航するようになっていた。これはなにをしても悪い目に出る私にしてはよい決断だった。「有馬記念で倍にして、航空券が安くなる1月中旬以降に出かけよう」としていたなら、毎年有馬記念でスって出かけられなかったはずだ。まあそれをあのメジロパーマーの逃げきる有馬記念で学んだのだが。

大レースのない夏と冬は海外にいた。春先もこのダービーのあとすぐに海外に出てしまったので後日談を知らない。テレビを見ていない。このあと梶山さんがテレビに出て、どんなもんだとなり、上岡がおそれいりました、と頭を下げるような場面はあったのだろうか。梶山さんからも後日譚を聞いていない。どなたか知っていたら教えてください。梶山さんはあまりこの話をしたがらない。大勝負をして勝った会心のレースというよりむしろ、上岡の無礼に腹立ったあまり楽しくない思い出なのだろう。



サンデーサイレンス初年度産駒の年である。いきなり牡馬が二冠、牝馬がオークス(ダンスパートナー)を制した。このときのイメージが強く、「サンデーサイレンス産駒、初のG1馬ジェニュイン」と書いて直されたことがある。クラシックはジェニュインでまちがいないのだが、G1で言うなら前年のフジキセキの朝日杯が最初なのだった。

たった14年前なのだが、ずいぶんとむかしに思える。

サイレンススズカの天皇賞

 以下青字は梶山徹夫さんのブログに投稿した文章。実話。有島一郎は梶山さんのことです(笑)。



レコードタイムで逃げきるのではないかと思われた断然の本命馬の競走中止にどよめきが止まない。

1998年11月1日第118回天皇賞。

しかしレースは続く。

勝ち馬はいる。結果は出る。

本命馬から流して10万をスった私の前に、「若大将シリーズ」で飯田蝶子に叱られる有島一郎みたいな容姿の細身の男が現れる。

当たり馬券は見せちゃいけない。見せちゃいけないけど見せずにはいられない。そんな感じで男はチラリと馬券を見せびらかす。競走中止した馬と1、2着した馬3頭の馬連ボックスだった。金額は千円。配当はまだ出ていないが間違いなく万馬券だ。3千円が十数万か。オケラになった身には羨ましい金額だった。多分有島一郎も本命馬から万単位の馬連勝負をした。それが本線だった。ぎりぎりになって買い足したこの押さえがその負けを補い、さらにはプラスにしてくれたのだろう。

そんな日もあった。

あれから11年……。




彼の馬券はサイレンススズカとオフサイドトラップ、ステイゴールドの馬連ボックスだった。オフサイドトラップが6番人気、ステイゴールドが4番人気だったから見事な馬券だと思う。

私はサイレンススズカからの流し馬券しか持っていなかった。たしか2万ずつ5点流しだったと思う。1、2着馬2頭とも相手候補には選んでいた。ただあまりのショックに茫然としていて、縦目を買っておけば当たっていたという感想どころではなかった。というかサイレンススズカの勝利を微塵も疑っていなかったので縦目という発想すらなかった。ゴールを見ずに競走中止したサイレンススズカの方を見ていた。

今になってみれば、当てて儲けるより先に、ハズレたくないとまず考えてしまう小心で未練たらしい私にしてはスッキリした馬券だったと逆に誇らしい。いつもなら、事前にそういう5点の予想をしていても、現場に行ったらそれを2万円3点にして、残金を1万円で5千円で、2千円ずつ総流しでと点数を増やしセコいことをやってしまう。まことに馬券とは「自分との戦い」である。やるたびに己の矮小さを呪い赤面する。それをしていたら結果としてこの120倍の馬連を食いちらかした馬券で千円ぐらい取り、10万が12万になった、たいして儲からんけど負けなくてよかったというセコ結果になっていた可能性は高い。しなくてよかった。だってあの毎日王冠のあとだ。エルコンドルパサーとグラスワンダーをこども扱いしたあの毎日王冠だ。今もあの天皇賞の勝ち馬はサイレンススズカだと思っている。

そういえばそのあとの飲み会のときも、みんなとサイレンススズカのことばかり悼んでいて、馬券で負けたことが気にならなかった。
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